人生を変える旅路④ 居酒屋でのバイト | あなたの人生が一瞬で変わる田仲真治のブレイン・アップデート・キネシオロジー

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今寮に住んでいる為、8月一杯で鳶を辞めると同時に引越しもしなけらばならない。あと2日だ。9月からは全てが新しくなるので、過去のことをとやかく言っている暇はなくなる。そこで、この1年の振り返りを③に続いて連続になってしまうが、つづきを書くことにした。もう少しお付き合いください。

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 自衛隊で4年間鍛えたとはいえ、22歳で除隊して以来、あまり身体は使ってこなかった。

46歳とはいえ、気持ちだけはまだ30代、

「なんとかなるさ…」とトンビならぬタカをくくっていたが、

さすがに、最初の1、2ヶ月は、筋肉痛バリバリ、仕事が終わるとバタン・キュー。

 翌朝、5時起床だが、身体が思うように動かず大変だった。

15年もボディ・サイコ・セラピストとして人の身体や心を扱ってきたんだから、自分のことは自分でなんとかしようと、自分なりに調整をしてみるが、日々の疲労の蓄積には追いつかない。やっぱり身体は46歳だ…と改めて認識する。

 そういえば、こんなときに、マッサージやカイロでは、どんなことをするのか体験するのもいい勉強だろうと、休日になると行くようになった。

 ところが、なまじ、こちらに知識がありすぎるため、もう少し、「こうしてくれたら…」なんてことを考えて委ねきれない自分がいた。これで、1日汗水流して働いた分の日当のほとんどが消えていくのか…と思うとなんだか空しくもなる。

 もっといい先生はいないかと、「○○流△△整体」という、いかにもすごそうな看板を掲げているところにも行ってみた。

 すると、恰幅のいい大先生が出てきて、

「いやー、ひどい状態だ。完全にヘルニアですよ。よくここまでほって置いたもんだ。このままじゃ大変なことになるよ!もっと早くうちに着たらよかったのに!」

と言われ、沢山のお弟子さんの囲む中、気合もろとも、バキバキっ「入った!」とすごいパフォーマンス。

 施術が終わって、少し様子を見ていると、次の患者さんにも全く同じ語調で同じことを言っている。


 「ああ、何も知らない、患者さんは半ば脅されてその気になって通うようになるんだな」

と思った。



もっといい方法がたくさんあるけど、この先生はそんなことには聞く耳持たないだろうし今更学ぶきもないだろうな…。

治療家がお山の大将になって、成長できなくなっていく姿がを見せつけられ、今までの自分と重なった。


 さて、それでも2ヶ月が過ぎた頃には、少し余裕ができてきた。そこで、夜は8時から1時位まで、居酒屋の厨房でバイトを始めた。





life-chengeさんのブログ



 こちらの方は、日中の黙々と仕事をする鳶とは打って変わって、大学生や高校生のバイトが中心で、明るく大きな声で、「いらっしゃいませ!」をはじめ、お互いに声をかけあいテンションを上げていく職場。

 忙しいときは、キッチンもホールもてんてこ舞いだ。



 そんな中、ホールがオーダーミスをしたり、キッチンが作り忘れたり…ということも起きても、誰の責任かを責める事もなく、起きている事実を明らかにし、お客様の満足を最優先にする共通認識の下、即フォローし合っていく明るい雰囲気だ。

 社員は店長だけで、あとは全員が高校生、大学生のバイトであるにも関わらず、この雰囲気が代々受け継がれているということにも驚いた。




マスコミ等の影響で、「今どきの高校生は…」といった自分の中の偏見が、実際に一緒に仕事をしてみて、一掃された。


 私の持ち場は、超大量の皿洗いや、焼き場、揚げ場で、焼き鳥や唐揚げなどの大量の注文を捌くこと。

 もともと、子供の頃、家が食堂で、その手伝いをしてたこともあって、久々の厨房仕事をしていて、内側から喜びがあふれてくるのを感じた。

 

あの頃は、

「友達はみんな遊んでいるのに、なんで僕ばっか家の手伝いをさせられなきゃならないんだ!」




と反抗しながらも、同級生が知らない大人の世界で仕事をする自分に誇りも持っていたし、本当は好きだったことを思い出す。


 忙しさの合間を見つけて、調理場に長年堆積してこびりついた油汚れの塊を少しずつ磨いてピカピカにしていくことに生きがいを感じる。

 それまでは、あまりにも汚いし、すぐ汚れるので、掃除といっても通りいっぺんだったようだが、いったん綺麗になってしまうと、汚れてもすぐに落とせるので、綺麗な状態が保たれるようになる。そうすると、最初は、「そこまでやらなくても…」と遠巻きに見ていたが他のバイト達も、だんだん念入りに掃除をするようになり、全体がどんどん綺麗になっていった。


 仕事が終わると、1食200円でまかない料理を自分で作って食べていいルールになっていた。これがまた楽しい。

 焼き鳥の焼き加減での味の違いを研究したり、メニューにある料理を一つずつ作って試食して研究する。

 そんなことをして、バイトが終わり、バイクを飛ばして寮に帰り、洗濯機の中の作業服を干して、床に就くのは2時。そして5時に起床して日中は鳶職、夕方6時過ぎに現場から帰り、作業服を洗濯機に突っ込んで、急いで支度し夜のバイトへ…の繰り返し。



 どこまでやれるか、自分の限界に挑戦する日々が続く。

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イカン、調子に乗って書いていたら3時を過ぎてしまった。

続きは明日。今日は寝ます。

《人生を変える旅路⑤ 足場の上で》
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