伝えられる人を増やす人春明です。
高校生の時、アメリカ留学を決めたのは、
何もかも一からスタートしたいという気持ちが大きかった。
アメリカ留学は、僕にとっても大きかったけど、
ばあちゃんにとっては、ありえないことだったらしく…
「銃で撃たれて死ぬぞ!」
と引き留められた。
その言葉に笑ったけど、同時にうっとおしくもあった。
だから、ここから出ていきたいんだと内心思った。
「結婚が幸せ」
「子供がいるのが幸せ」
「公務員が幸せ」
そして、
「地元が一番いい」
そんな洗脳にかかりそうな田舎が嫌だったからだ。
それから20年後、ばあちゃんが死んだ後、
しばらくしてその出来事を思い出した。
その20年の間、
何度となくばあちゃんには会っている。
ばあちゃんは帰るたびに、
飛び上がるほど喜んでくれた。
「食え食え」って
テーブルいっぱいに料理を出してくれた。
腰が曲がってからも、台所に立って、
もういいってくらいもてなしてくれた。
体痛そうにしながら、
それでも笑顔でもてなしてくれた。
僕は僕で、
敬老の日は、毎年、プレゼントを送ったし、
お年玉も渡していた。
ばあちゃんは、いつもわざわざ
電話をかけてきてくれて
照れくさそうにお礼を言ってくれた。
周りにも僕のことをいつも嬉しそうに
話してくれていたことを、
ばあちゃんの葬式の時におじさんから聞いた。
…でも、それでも、
あの日、ばあちゃんのことを、
うっとおしく思ってしまったことを
今でも後悔している。
人間関係のリセットが頭をかすめた時、
いつも考えるようにしている。
もらった優しさを
なかったことにしてないか?
そして、
わざと嫌わないといけないほど、
大事な存在なんじゃないか?
生まれ育った町から出ていく時、
僕にはその節があった。
懸命に嫌わないといけないほど、
思い出が大き過ぎた。
そして、その思い出は
前に進むことの邪魔になると思い込んでいた。
「変わるために捨てる」
おおげさかもしれないけど、
故郷から離れる時、
僕はそう決断したつもりだった。
でも、結局捨てることはなかった。
帰る場所がある。
ただ会うだけで、喜んでくれる人がいる。
それは、気付かないうちに
確実に僕の支えになっていた。
それに気付けなかった自分を
後悔している。
当たり前が、いつかなくなること
にも気付けなかった
自分の幼さを後悔している。
人間関係のリセットが頭にかすめた時、
いつも考えている。
もらった優しさを
なかったことにしてないか?
わざと嫌わないといけないほど、
大事な存在なんじゃないか?
そうしたら、
心が温かくなっていく。
もらった優しさを思い出す。
過ごした日々を思い出す。
それは確実に僕の力になっていることに気付ける。
…そう。今度は、ちゃんと気付ける。
今度は、ちゃんと抱きしめられる。
大事なものを抱えたまま、
僕らは前に進める。
大事なものを大事にするから、
僕らはもっともっと前に進める。
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