初訪問!【東京国立近代美術館70周年記念展】
2023-7
リアル・ミッドセンチュリーのアートフルな空間に、国の重要文化財が大集合‼️
特に、彫刻と工芸は良かったですね。
三代清風与平(さんだいせいふうよへい)「白磁蝶牡丹浮文大瓶」。
中国陶磁器好きには、たまらない
初の実物、板谷波山は迫力ありました(撮影NG)。
関東大震災をくぐりぬけたという、横山大観の「生々流転」(全長40.7m)の墨一色の巨大作品は、中でも印象に残りました。
また、現代アートの抽象画のような、福田平八郎の「漣(さざなみ)」は、いつまでも見ていたい、癒やしの一枚。
今村紫紅「熱国之巻(ねっこくのまき)」は、エキゾチックなカラフルさと、箔?のような凝った手法で描かれた異国情緒あふれる巻物。保存状態もとてもよく、他にはないテーマが見応えありました。
ここだけの話ですが、日本画と洋画は、正直あまりピンと来ない作品も多く
こればかりは好みなので、まあ良いでしょう。
(けっこう頻繁に展示替えがあり、お目当てが意外と入ってなかったこともあるかな)
今回は、個人的には「むしろ本編」とまで煽られたMOMATコレクションが見応えありました。
自分で言うか?
ハイライト・コーナー
画家の男女比を同数にしたとか。
視点も題材もユニーク!
太田聴雨「星をみる女性」
なんと戦前の作品でございます
小倉遊亀 「O夫人坐像」
日常の中の着物や座る仕草が素敵だと感じた作品。
草間彌生、片岡球子、小倉遊亀、ジョージア・オキーフetc.名前は知っていたものの、作品を観るのは初めての画家も多数。
今回は未出品の重要文化財「黒扇」を描いた藤島武二の「匂い」が、今回の展覧会の中でのベストワン
「春の屏風まつり」は素晴らしい作品ばかりでした!
中でも、跡見玉枝の「桜花図屏風」は、葉桜を美しく描いています。好みが似ていて仲良くなれそう
ちょうど今の季節っぽいですよね。
⚫️建物のこと
更にこの建物は、アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)の創設者でもある、石橋正ニ郎氏が建設して寄贈したもの。
✴︎建設して寄付って、ちょっとスケール大きすぎてよくわからない
昨年、石橋正二郎の伝記を読んで以来、一度訪れてみたかった場所でもあります。
過去記事:
入り口に表示がありました。
(本当でした)
フォントが昭和
館内の壁が、タイル?で敷き詰められているのが、とても綺麗で。
エレベーターホールの、時計のデザインも萌えます
階段の手すりは、どうやら木製のようでした。シャープなデザインながら、触れるところは金属でないところに、細やかな気遣いといいますか。
行き帰りは、皇居ランの逆コース、半蔵門から竹橋まで。
※ちなみに、展覧会チケットは予約なしでも入場出来たのですが、カフェは予約で満席とのこと。出遅れました
絶好のお散歩日和を堪能しました!
展示替えがあるので、また行くことになりそう…
後日談:
板谷波山記念館(茨城)を訪問
日程あわず見逃した黒田清輝の「湖畔」を無料で見学
2024年4月に、福田平八郎の回顧展を見に大阪へ