板谷波山記念館 2023-16
茨城県筑西市の、板谷波山(いたやはざん)記念館に行ってきました。
この春、重要文化財展で初めて実物の作品を見たのがご縁。
過去記事:
その後、6月下旬に日曜美術館で特集の再放送をやっていたのを観まして、そちらにこの板谷波山記念館の紹介もありました。
生家が残っているほか、東京の田端にあった窯を移築しているとのこと。
筑波方面に行くなら、近いかも?と足を延ばしてみた次第。
JR水戸線の下館駅から徒歩10分ほど。
*今回は、むさしの号~大宮から快速ラビット~小山から水戸線。多摩エリアから2時間ちょっとで到着。意外と近いのです。
道すがら、素敵な和菓子屋さんも複数。
歴史ある街並みです。
こういう体験も、生家を訪ねるならではの体験です。
実際の敷地にある、リアルな迫力。
植え込みも素敵でした。
作業場と窯、移築だそうです。
ろくろ!!
葆光彩磁(ほこうさいじ)というふんわりした色彩の作風が有名で、重要文化財展の展示もそちら系。
個人的には、彫刻を学んだという氏の彫りが際立つ単色の作品が好みかな。
こちらは、晩年の焼成していない乾燥だけした状態の作品(未完)。
今回の訪問で印象的だったのが、地元への貢献。
地元の80歳以上の方に、お手製の杖を贈ったのだそう。
また、戦争で亡くなられた方のご遺族に仏像を贈る活動もされたそう。
また、轆轤(ろくろ)挽き職人の現田市松氏が、板谷波山の作品を支えたとのこと。
家族や周囲の人のサポートを受け、完璧な作品を目指した孤高の人、という印象。
田端から出土した、完璧でなく壊した作品の一部。
筑波山のヒルクライムのついでながら、かなり満喫。
こうした、しっとりした地域の博物館にも心惹かれます。
やっぱり焼き物、好きだなぁ
周辺の美術館もよさそうですね。
参考記事:
関連記事:実はロードバイクでの訪問でした。