先週土曜日から始まった、アーティゾン美術館の(ブリヂストン美術館からの通算)開館70周年企画に、万難を排して駆けつけましたので、さっそく簡単にレポート。
前日に、web予約で日曜日昼からの枠をゲット。
※今はコロナ禍で、美術館は予約制が多いです。
当日、予定よりも早く行けそうでしたので、10時からの枠に変更。混雑回避のため、少し時間をずらして、近くのスタバで一服してから会場へ向かいました。
旧ブリヂストン美術館が建て替えられて、アーティゾン美術館になってから初めての訪問です。
お目当てはただ一点、ピカソの新古典主義の「腕を組んですわるサルタンバンク」。
旧ブリヂストン美術館は、多分ちょっと天井が低めで、常設展は、少し暗めの館内に普通に置かれていた記憶。建て替えでクローズして5年、再オープンを待ちわびていました。
事前にwebで確認出来る出品リストには記載がなく、どきどきしながら行ってみたら、ちゃんと含まれてました。
二番目のお気に入りは、藤島武二の「黒扇」。
✴︎国の重要文化財
(アーティゾン美術館は撮影・SNS OK、ただし動画はNG)
開館以来のチラシやレクチャーシリーズの記録などもあり、見どころ多数。年号の数字が、ミッドセンチュリーっぽいフォントなのも、いい感じ。
土曜講座(レクチャーシリーズ)は、ブリヂストン美術館開館以来のイベントだそう。一昨年亡くなった、わかば父は、行ったことあったんじゃないかな。美術展のカタログも必ず買っていたけれど、自分の生前整理で表紙のみ保存になっていたので、泣く泣く処分した経緯があります。
この企画展は、絵画が好きだった父といろいろ話したいことが沢山あり、ちょっぴりしんみりする気持ちも。
ちなみに、旧ブリヂストン美術館と聞くと、印象派と上記ピカソのイメージが強かったのですが、特別ガラスケースコーナーで展示の紀元前の陶器など、幅広いコレクションを所蔵していることも知りました。
今回の収穫その3は、このガラスケースシリーズの紀元前6世紀のギリシア陶器。
紀元前6世紀とか、もはや意味不明。別フロアにあった唐三彩の「8世紀」の表記が新しく感じられるほど世界史や日本史、またこういう古代文化も今後少しずつ知識を深めたいと思いました。
わかばの大好きな西洋陶磁器は、東洋の磁器の模倣も多いですし、ギリシア・ローマ時代の陶器にインスパイアされたものや、ギリシア・ローマ神話がモチーフになっていることも多いです。
また、今回初めて存在を知った、久留米市にある石橋正二郎記念館も、行きたいところリストに入れました。
今回は展示の構成がとても斬新で、ちょっと戸惑うところもあるけれど、それも含めて楽しみました。
ちなみに今回は、自分のスマホとイヤホンで無料で解説が聴ける無料アプリを事前にダウンロードして臨んだものの、案の定バッテリー減り激しく最後の一つは聴けず……。iPhone のライトニング共用ヘッドホンの方は、来館前に満充電おすすめします。
二時間半、たっぷり堪能!国内の美術館の滞在時間の最高記録かも🤗午前中はかなり空いてました。
なお、Web予約すれば、高校生・専門学校生・大学生は無料。中学生以下は、予約不要で無料です。
参考リンク:
※二階に無料ロッカーあり、三階にクロークあり。金属探知機チェックなど、割と厳重チェックがあります。
美術館訪問も、今後少しずつ再開したい趣味の一つ。贅沢な時間を満喫しました。
東京駅からすぐなので、新幹線に乗る前にも立ち寄れます。
●おまけショット
東京の街並みに溶け込む、素敵な空間
テラスからは、お隣の工事現場が一望出来ました。
はたらく車大好きなキッズ歓喜の景色
コレクションの中に、元永定正氏の名前を見つけて、思わずにっこり。彼の挿絵の絵本、我が家でも何冊も愛読しましたのでね。
ただならぬ現代アートの方とは存じていましたが、この展覧会で拝見出来るとはびっくりしました。
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