●マニアックだけど楽しめた展示
年内最終開館日に、滑り込みでアーティゾン美術館に行ってきました。
(アーティゾン美術館は今年三回目)



フランス国立図書館蔵はじめ多数の貸出、個人蔵など、今回限りと思われる貴重すぎる資料は圧巻のひとこと。

パリ・オペラ座を中心にした総合舞台芸術の歴史と変遷を、絵や衣装、自筆楽譜など実物も交えて学べるまたとない機会。



ドガ作、舞台袖の3人踊り子

今回、貸出品は写真NGがほとんどだったのだけれど、個人的に印象的だったのは、ルノワールが描いた「タンホイザー」の第一幕と第三幕の連作。今回のテーマに最高にフィットした作品ながら個人蔵とのことで、もう実物を観られるのは今回だけかなぁと。

オペラやバレエなどに造詣が深ければ、より一層楽しめる偉大な展示。ダンサーさんと思われる方が、さらりと来られている様子も。

●常設展
また、3フロアのうち、1フロアが常設展になっていたのですが、こちらも見逃せないので、時間に余裕があれば立ち寄り推奨。

アーティゾン美術館になってから新設された、古美術用の暗い展示スペースに、またしても素敵な作品が。

お正月を意識されているのか、狩野典信(みちのぶ)の松梅図屏風。梅と松で対になった屏風。梅も素晴らしかったのですが、特に墨一色の濃淡で描かれた、力強い松に惹かれました。

この屏風が映えるスペースって、どんなお寺かお城か?!そんな妄想も楽しくニコニコ






マニアによれば、こちらの展示室は幅15mの高透過合わせガラスだそうで、建設後には搬入不可サイズらしい(エレベーターには載せられないですね)。
確かに写真撮っても反射しないし、継ぎ目が無いので、作品の美しさを一層引き立ててくれます。

限られたスペースに、厳選した作品を出してくださるので、常設展も毎回楽しみの一つです。

大好きなピカソのサルタンバンクや黒扇もしっかり堪能。ソファを置いてキャプションを離して展示し、作品とゆっくり対峙出来るモネのコーナーなどは、アーティゾン美術館ならではの心憎い演出。




ちなみに今回、常設展を見ていてふと思ったのが、アーティゾン美術館は天井の高さもあるのだけれど、絵画の展示する高さを低めに取っているような?日本人女性(私はザ・平均158cm)も見やすい高さになっていました。

年明けは1/4から2/5まで。
事前予約制ですが、今のところ当日購入可能。




実は、繁忙期なのに緊急通院で半休🤣
あと一日頑張ります。

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