製造メーカーの推奨用量を超えたピモベンダンの使用が一般化してきました。
こういうお薬飲んでませんか?
ガイドラインでは0.3mg/kgを1日3回
もしくはさらに高用量を推奨していたりします。
確かに用量依存性に臨床徴候の改善や心臓のサイズの縮小が認められることは
経験的にはあります。
それでも、説明書と比較すると「こんなに入れていいの?」と思いますし
ガイドラインにおける高用量利用のエビデンスも「専門家の意見」と最低レベルなので
僕のような8流獣医には怖いわけです。
ただしすごく第3者的な意見を述べますと
大体よその病院さんからのセカンドオピニオンでいらした方に院長は
そんなにブッこむの?という量を処方しますし
それで改善することの多いこと多いこと。
〇〇先生はもっといれるで。いれんと死ぬから。と述べるわけですが
そうなると日常的にみるような僧帽弁閉鎖不全や弁膜症も
その辺のかかりつけじゃあ、全然治療もできてないということになります。
ぶっちゃけると、便利なんすよ。
何キロの子にはこれみたいに書いてくれてある動物用医薬品のピモなんかがあって
じゃあそう書いてあるならと昔は僕も処方してました。
でも、それじゃあ全然意味がないわけですね。
その逆も然りで、(確か)1錠を1/24まで細かく計算するそうです。
それくらいじゃあないとちゃんと生存期間を延長するに至らないわけですね。
弁膜症のワンちゃん多いと思いますので
この機会にかかりつけさんにどういう理由でその容量にしているのか聞いてみるといいと思います。
では。