いやぁぁぁ! 秀次ぅぅぅ! 小吉秀勝も生まれたぁぁぁ! 茶々! 茶々! 万福丸もいるぅぅぅ! あああああ!
先を知っていると、どんよりしてしまう回でした。表面上は楽しげな一家団欒だけどねぇ。茶々を抱っこする藤吉郎がキモいよ。30歳以上の年の差があるってことが生々しく感じられちゃってヤダー。
それから浅井家嫡男 万福丸。生母は諸説あって、お市説を採るなら、お市の嫁入りは本作の設定より数年前ということになります。名もなき側室説もありますし、浅井長政の前妻説もあり。長政は南近江の主 六角氏ゆかりの女性と結婚していましたが、織田信長と同盟して六角氏を倒すにあたって妻を実家に帰しています。
工事現場大好きっ子 織田信長はみずから采配を振り、足利義昭のために建てた二条御所に藤戸石を運ばせました。台車の上に乗ったら余計に重くなる気がするけど、指揮者が上に乗ったほうが引手の気合が入っていいらしいですよ。藤戸石は源平合戦の勝利の証として岡山県倉敷市から都に持ち込まれたもので、天下人が持つべき石なのだとか。
庭石運びというと、北宋の徽宗皇帝(1082-1135 在位1100-25)の花石綱(かせきこう。貴重な植物や石の輸送船団)が思い出されます。徽宗は庭づくりが趣味で、一軒家ほどもある庭石をいくつも運河で運ばせたため、台船の引手として徴用された民の怒りを買いました。これがきっかけで反乱が起き、あれこれあった末に北宋は滅亡しました。
最終的に北宋を滅ぼした金軍は、縁起の悪い庭石をすべて黄河に放りこみました。もったいない。太湖石という珍しい石で、いまでは採集禁止になってるんですよ。表面が風化してボコボコと穴が開いているのが見どころ。
幸いなことに、藤戸石は京都市伏見区の醍醐寺で保存されています。すでに滅びかけていた室町幕府の生き死にが、庭石ひとつで左右されたりはしませんし。新将軍 足利義昭は意気軒昂で、明智光秀は生きる意味を与えてくれた義昭を全力で支えるつもりのようだけどねぇ。大人しくしといたほうが生存率が上がると思うんだよ~。手紙を書きまくっちゃダメだよ~。
信長のほうもあんまり将軍を敬ってはいないようです。二条御所に抜け穴を作って、それを将軍に知らせないのはイカンだろ。しかし、抜け穴に気づいた明智光秀が壁をぶち破ったのは笑いました。気づいたことは伏せておいたほうがいいだろうに、壁に大穴……。
面倒くさいことこの上ない京都奉行の務めを忠実に果たしている藤吉郎と小一郎は、久方ぶりに岐阜に戻りました。都での女遊びが寧々にバレた藤吉郎は大ピンチでしたが、小一郎は大いに増えた家族を眺めてぼんやりしていました。
寧々の妹 ややは浅野長吉(のちの長政。浅野内匠頭の先祖)を婿に取った。姉のともにはふたりめの男の子が生まれた。藤吉郎宅の隣に住む前田利家・まつ夫妻は子だくさんでにぎやかに暮らしている。でも小一郎は兄や母に背中を押されても先へ進めない。
小一郎は都で買ってきた美しい櫛を直の供養塔に供えました。小牧山から岐阜へ供養塔を移していたんですねぇ。その時すれちがったのは笠で顔を隠した男。奥のお堂から出てきたのはその男と密会していたらしい若い女。誰でしょうね。陶芸の修行のためにイギリスへ行った吉岡里帆でないことだけは確かですが。
転機は主命という形で降ってきました。信長に呼び出された小一郎は、西美濃三人衆 安藤守就の娘との結婚を命じられました。おお、竹中半兵衛と相婿ってことになるね。史実の羽柴秀長の正室は詳細不明としか言えないので、これもアリかなと思います。織田家中に組み込まれて日が浅い安藤家と信長のお気に入りの弟猿 小一郎とが姻戚になれば、政治的意味が大きい。
しかし安藤守就に呼び入れられた娘は……あのお堂で密会していた女だ! だけど、密会にしては顔を隠そうともしていなかったし、小一郎と目が合っても動じた様子がなかった。なにかワケあり? いずれにせよ、嫁に取りたいような女じゃないよな~。




