再審の扉ひらく | 風の日は 風の中を

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~職場や学校で不安感に悩んでいる方へ~
「不安とともに生きる」森田理論をお伝えしたいと思いブログを書きはじめました。
2011年9月からは、日々感じたこと、心身の健康などをテーマに日記を綴っています。

今日の朝刊第一面に「東電女性社員殺害事件再審決定」のニュースが掲載された。

過去記事に書いてきたが、私はこの事件、再審されるべきと思い続けた一人である。

長い道のりだった。
過去記事は

再審の扉、開いてください  


だれか私に値段をつけて


1年前くらいから、「新証拠により再審の可能性」という事が報道されるようになった。

いっぽう「この事件は足利事件とはちがう」と言う人もいた。

たしかに、検察が自ら再審の必要性を認めた足利事件とは違うだろう。


しかし共通するところもある。

容疑者として扱われはじめたときから、「推定有罪」でおしすすめられたところ。

いったんその流れができてしまうと、被告人は本当に不利だ。


事件の犯人とされたゴビンダ・マイナリさんは、この事件で逮捕されたとき、すでに不法残留の罪が確定していた。強制送還される直前に、この事件の容疑者として逮捕されてしまったのである。

一貫して無実を訴えていたゴビンダさん。

無罪なら、この件は国際問題に発展するのでは…と当時から言われていた。

検察は、はじめから「有罪」に着地点が決まっているかのように突き進み、ゴビンダさんの訴えはかき消されてしまった。


収監されて長い年月が流れた。

ゴビンダさんの訴えが真実なら、冤罪によって無実の人の時間と尊厳を奪い続け、また真犯人を取り逃がし続けるという二重の罪が存在したことになる。


事件発生直後から、佐野眞一さんという方が、ゴビンダさんは冤罪ではないか?というルポを書かれた。

この方の存在によって、私も再審されるべき事件だと思うようになっていった。


冤罪の可能性のほかに、佐野さんを事件に吸い寄せたのは、被害女性の存在だった。

佐野さんは、エリート社員と娼婦、二つの顔をもっていた被害女性の「潔いまでの堕落」に聖性を見出していたようだった。

ルポが雑誌掲載されていたときは「売春行為に聖性?」と、佐野さんの主張がよくわからないまま読んでいたのだが、しだいにひきこまれていった。


佐野さんのことを、すばらしいルポライターだと思っている。


あれから15年。

佐野さん、最新作では木嶋佳苗をとりあげているみたい。

((((((ノ゚⊿゚)ノ

わたし、、、あのヒトは…謎のままでいいかな。佐野さんの本でも買わないな、きっと。