かっての強き日本社会を構成していた家庭を破壊してきたのが、そもそもがGHQの日本弱体化戦略の一つであり、それに従ったのが中曽根から始まり、終身雇用を悪とし、派遣制度の推進などと具体的に家庭の破壊や家庭を作らせないようにしたのが小泉純一郎であり、それを引き継いだのが子供が出来ない安倍晋三である。これに加担したのがマスコミであることは論を俟たない。

 

元首相:小泉純一郎と姉
2023-04-03 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12773670542.html

 

さて本題

「ある程度の年収の男性と結婚して、専業主婦になりたい」令和の学生たちが明かす"驚くほど昭和な結婚観"


他人が新しい価値観でも構わないけど自分は昔ながらの結婚がしたい
2024/02/14 PRESIDENT Online

https://president.jp/articles/-/78211?cx_testId=10&cx_testVariant=cx_1&cx_artPos=10#cxrecs_s
 

今どきの学生はどんな結婚を理想としているのか。社会学者の山田昌弘さんは「大学生と話してみると、“ザ・昭和”な結婚観・家族観を持っていることに気付かされる。だが、今の日本でそれを実現するのは非現実的だ」という――。
パラサイト難婚社会

※本稿は、山田昌弘『パラサイト難婚社会』(朝日新書)の一部を再編集したものです。

日本は今、「多様性」に戸惑っている
結婚生活のリアルを多くの人が知らない中で、それでも「結婚のイメージ」は独り歩きし、かつ固定化されてきたと言えるでしょう。

近年は世界的「多様性」の時代と呼ばれています。性自認や性的指向性、いわゆるLGBTQに関しても、広く語られるようになってきました。

 

同性結婚やパートナーシップ制度を定める国も増えています(2023年6月現在、日本でも328自治体でパートナーシップ制度を設けています)。

しかし、だから「結婚も多様性の時代になった」と一概に評することはできません。むしろ日本は今、「多様性」に戸惑っていると言った方が近いのではないでしょうか。

 

同性婚自体、日本の法律上ではいまだに認められていませんし、パートナーシップ制度も、病院で家族としての扱いがあり、公営住宅の入居が認められたりと一定の効果は発揮するものの、ある法学者に言わせれば、ほとんど法的効力はないそうです。夫婦別姓問題も、改正をめぐっての議論が起きてからかれこれ30年経つのに、ほとんど何の進展もありません。

「自分は昔ながらの結婚をしたい」という若者の本音
こうした現状は、「頭の固い政治家のおじさんたちが反対しているから」でしょうか。

私はそれだけとは思いません。日々、大学で若者と接している経験から、彼ら若い層にも、意外にもオールドタイプな価値観が蔓延しているのに驚かされてきたからです。

彼らは「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代で、世界中の情報に瞬時にアクセスする手段を持っています。実際に時間さえあれば、すぐにスマホ片手にスクロールしている姿を、大学のそこかしこで目にします。

 

しかし、そんな彼らと話してみると、特に「結婚観」や「家族観」については、驚くほど保守的な“日本的結婚観・家族観”を持っていることに気づかされます。

要するに、他人が新しい価値観を持って、それを実践しても構わない。しかし、自分は昔ながらの結婚をしたい、というのが本音です。

女子学生なら「ある程度の年収の男性と結婚して、専業主婦になりたい」、「自分も働いてもいいが、ある程度の生活の質を確保するために、男性にもそこそこの収入を望みたい」「結婚当初は賃貸でもいいが、いずれはマイホームを買って暮らしたい」「子どもは2人、なおかつペットと共に生活したい」「夫の定年退職後はあくせくせず、趣味の時間をたくさん持ちたい」。

「ザ・昭和」的結婚感を維持している
「バリバリ働いて人生を切り拓いていきたい」という女子学生も増えていますが、大半は昭和時代に生きてきた私世代とほとんど同じ、「ザ・昭和」的結婚観を維持していることに、内心かなり驚かされてきました。

 

私が幼少期から青春時代を過ごしてきたのは、スマホもインターネットもない時代です。情報収集は新聞や雑誌かテレビまたはラジオ、あとは人から聞いた話くらいの昭和時代には、「結婚の在り方」や「家族の在り方」も、周囲の極めて狭いコミュニティに生きる人々の事例しか知り得なかったものです。

「20代前半で結婚し、夫は正社員、妻は専業主婦として世帯を築き、子どもは2~3人持ちいずれはマイホームを」という夢は、何も独創的な発想でも何でもなく、単に育った環境や親戚、もしくは周囲の大人たちも皆そうだからでした。そうでない「生き方」「結婚観」を知らなかったからこそ、疑問なく進むことができた人生のレールだったのです。

しかし今は、令和の時代です。当然ながら、現在の20歳前後の若者と、私が生きてきた時代は異なります。昭和・平成・令和と、時代や社会、経済状態は激変しました。白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「三種の神器」として豊かさの象徴であった1950年代に比べ、現代の若者は一人ひとりがスマホというコンピュータを手のひらに持ち、インターネットで世界中の情報にアクセスし、多様な文化・価値観に接するようになりました。

「自分だけは大丈夫」と思い込んでいる
しかし、どれほど社会が変わろうと、人々が思い描く「日本人として幸せな人生の理想像」に大きな変化がないのは、いったいなぜなのか。疑問に思った私は、少々意地悪かもしれませんが、学生たちに向かって、あえてこんな言葉をぶつけてみることがあります。

「40歳以下の日本人の4分の1は一生結婚できないんだぞ」
「結婚しても、3組に1組は離婚するんだぞ」

と。しかし、彼らにとってこんな脅しは、ほとんど意味はないようです。さすがに社会学専攻の学生たちですから、こうした数字は頭では理解しています。

 

でも、「自分はその中には入らない」と、根拠なく信じている。「自分だけは大丈夫」だと思い込んでいるのです。不安を持つようになった学生もいますが、彼らも、「婚活するなら早い方がいいですか」「離婚しない相手を見極める方法はありますか」などと質問してきます。

『サザエさん』から『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』へ
では、昭和時代から続くオールドタイプな「日本人として幸せな結婚観・家族観」とは、具体的にどのようなものなのでしょう。

 

日本で夫婦別姓や同性婚の議論になると、大抵「日本古来の結婚観・家庭の在り方を崩壊させてしまう」という意見が湧き起こります。しかし、その実態はどういうものなのか。

おそらくこうした発言をする人々の脳裏に浮かぶのは、「夫婦2人に子どもが2~3人」仲良く茶の間のテーブルを囲む姿ではないでしょうか。より高齢の人ならば、そこに「祖父母と同居」の光景も付随されるかもしれません。

 

要するに、漫画やテレビアニメでお馴染みの『サザエさん』一家のような図です。波平とフネの夫婦のもとに生まれたサザエ・カツオ・ワカメの3児。そこに長女サザエと結婚したマスオと、彼らの子ども、タラオが同居するスタイルです。

三世代、合計7人が一つ屋根の下に暮らす「ザ・昭和」な家族像は、もう少し時代が下ると、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』などに見られる「核家族」にシフトしていきます。さすがに三世代同居は少なくなり、親と子の二世代同居がスタンダードになっていきます。

「単独世帯」が4割弱を占める現代日本
しかし、こうしたノスタルジックな家族像は現実にはもはや少数派です。『サザエさん』に見られるような「三世代同居世帯」(註)は、1980(昭和55)年時点では全世帯中、約2割(19.9%)を占めており、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』的な「夫婦と子ども世帯(42.1%)」と合わせると実に6割以上も存在していました。半数以上ともなれば、世間のマジョリティと呼んでも差し支えないでしょう。

 

(註)三世代同居世帯

この家族の在り方が強い日本人を作ってきた元とGHQは看做し、これを破壊するため、日本国憲法24条で家庭内で夫と妻が争い離婚させる意図で「夫婦が同等の権利を有する」とした。

ところが2020(令和2)年になると、その様相は大きく変わってきます。国勢調査の「世帯の状況」によると、三世代世帯などが含まれる「その他の世帯」は全体でわずか7.7%を占めるにとどまり、「夫婦と子供から成る世帯」も25.1%まで減少。つまり両方合わせても3割強です。代わりに増えてきたのは、「単独世帯」の38.1%。いわゆる「おひとりさま」社会の誕生です。

三世代同居はおろか、二世代同居も減り、一世代の夫婦2人生活も減少……。つまり、ひとりで暮らす単身世帯がマジョリティとなっていく社会が、現在の日本社会の姿です。

「結婚感・家族観」をアップデートしなかったツケが噴出
にわかには信じたくない現実ですが、ビジネス業界はいち早くその変化を察知し、「おひとりさま」向けサービスや商品、ビジネスを展開してきました。子育てや介護がなければ、可処分所得は多くなります。単身者向けを意識した高額商品やブランドグッズの購買層は、こうした「おひとりさま」がメインとなり構築されてきたのです。昨今の女性は焼き肉店でひとりで食事をしたり、ひとりカフェで過ごしたり、ひとり映画などにも抵抗はありません。新型コロナ禍の影響で、「ひとりがいい」という傾向は、加速した感もあります。この間に、ひとり旅や「ソロキャンプ」も盛んになりました。

さらに、おひとりさまの将来不安を見越して、生命保険会社も家族のための死亡保険よりがん保険など自分の将来リスクに備えた保険に力を入れるようになっています。今後は、高齢独身者の「終活(人生の終わりのための活動)」向けの様々な商品が開発されていくでしょう。

このように確実に時代は変化しているにもかかわらず、人々の意識の根底にあるのは、相変わらず古き良き昭和の「結婚観」「家庭観」というギャップ。政治家はもちろん、国民の多くが、昭和の価値観を引きずりながら、つまり「結婚観」「家庭観」をアップデートさせないまま、平成、令和を生きてしまったツケが今、様々な方面で噴出しています。

現代の若者が「イメージ通りの結婚」を手に入れるのは無理
繰り返しますが、「ザ・昭和」な結婚観・家庭観はもはや、非現実的な虚像になりつつあります。人口動態的にも経済的にも、働き方や就労スタイル的にも、今の日本では持続不可能です。

昭和の結婚観・家庭観は、夫である男性が終身雇用を前提に、定年まで安心して仕事に従事できる環境が用意されてきたからこそ可能だった結婚スタイルでした。

 

外で働く夫に対し、一方の妻たる女性は、夫を支え、家事・育児・子どもの教育・時には両親の介護を含め、家事全般を担う。「男女分業型夫婦」(註)だからこそ可能だった、「ザ・昭和」な結婚スタイルだったのです。

 

(註)男女分業型夫婦が哺乳類の家庭の在り方である。オスは獲物を捕ってきて家族に食べさせ、メスは子供を育てる。

しかし令和の今、「終身雇用」「経済成長」「人口増加」を大前提とした働き方、所得収入スタイルは、大きく崩れました。親世代にはかろうじて可能だった「結婚生活」を、現代の若者の多くは手に入れることができません。要するに、“昭和のまま”の脳内イメージと現実との大きなギャップが、日本人の「結婚」を難しくしているとも言えるのです。
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山田 昌弘(やまだ・まさひろ)
中央大学文学部教授
1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門は家族社会学。学卒後も両親宅に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と呼び、「格差社会」という言葉を世に浸透させたことでも知られる。「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役ともなった。主著に『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『「家族」難民』『底辺への競争』『結婚不要社会』(朝日新聞出版)、『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』(光文社)など。

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