(前回記事)
心の履歴(113)
新婚旅行で妻に言った言葉
2009/02/05 著
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12738425381.html
(今回記事)
心の履歴(114)
偽切符を渡されて
2009/02/06 著
(1974年4月30日)
翌朝は晴天。
伊丹空港から宮崎空港へ。
空港でレンタカーを借りていざスタート。
日南海岸のさぼてん園やフェニックスでは流石南国宮崎。
ルンルン。
「グァ~ァ~~~ァ~~~~~~」
一定の音階で間断は無い。
初めて聞きました。
この海の遙か向こうに別の世界があるとの実感です。
志布志湾を通って佐多岬へ。
ここでも海鳴りを期待したのですが全く聞こえませんでした。
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当時、大隈半島から桜島へ渡る橋は未だ無く、フェリーでした。
※垂水から桜島に渡る牛根大橋の開通は平成20年3月
後、桜島に渡り、更に桜島から鹿児島市に渡るべく、垂水のフェリー乗り場に着いたのは午後四時頃でした。
まだ日が高いからフェリーがあると思いましたが、何と最終便に間に合わなかったのです。
あわてました。鹿児島湾の北をぐるりと車で回るはめに。
アクセルメイチで追い越しっぱなし。飛ばしました。
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だが、鹿児島市内を抜けるのにチンタラ混んで一苦労。
それからも指宿までチンチン・タラタラ・チンタラリン。
指宿観光ホテルに到着したのが午後八時前。
四千人収容の扇形大宴会場では、食事を終わった半数以上の人は会場から去っていました。
残念! この満席での感激を新妻に体験させたかったのに。
夕食はつわもの供が夢の跡のこの大会場を見下ろすテーブルにしました。
尚、この11年後の私の企画した社員旅行でここ指宿観光ホテルに宿泊し。大会場で社員と共に食事と演芸をしました。
心の履歴(225)
新幹線で校歌を歌う社員旅行
2010/01/19 著
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12710490008.html
翌朝、五月一日。開聞岳と長崎鼻の熱帯花園のオウムと遊んでから霧島えびの高原に向かいました。
レンタカーの車中、鹿児島市内での信号待ちの時、妻が偶々帰りの切符を見ていました。
何と、帰りの別府駅から乗車する指定券の日付は、帰る予定の前日の五月三日なのです。
五月連休真っ只中の乗車券。
日時変更はひっくりかえっても無理な話。
小雨が降ってきました。
途中の公衆電話の電話帳で、㈱日本旅行鹿児島の住所を調べてその営業所に行きました。
近くのホテル?の広い駐車場に妻を車に残して。
そこで、㈱日本旅行京都駅前営業所の作成した旅行日程を広げ、おたくの会社の京都駅前営業所の間違いだから、翌日の切符への変更を頼みました。無理と分かっていましたが、ひょっとして。
拒否の一点張りでした。「上司に相談して下さい!」と言いましたら、窓口社員はパーテーションの隣室に行き、上司とあれこれ話をしていました。
戻ってきた受付社員の回答は同じでした。いたずらに時間を引き延ばし、私に諦めさせ、別府駅から立って帰させる意図が見え見えでした。
その時、上司の電話の声が聞こえたのです。
何処かのお客さんにかけているのです。
「ご希望の切符が手に入りました。イヤァ~、苦労しました!」
私の切符を勝手に転売している!
「その切符を返して下さい。その指定席で一日早く帰りますから」
「それは、出来ません!」
「何故ですか?」
「- - - - - - - - 」
「何故ですか?」
「- - - - - - - - 」
「キャンセルもしていないのに、単にあなたに渡しただけの切符を返せないとはどういうことですか!」
「- - - - - - - - 」
このまゝでは、帰路、別府駅から京都まで二人で立って帰らなきゃならない。何という新婚旅行! ピンチ! ピンチ! ピンチ!
ドォ~~ンとテーブルを叩きました。無意識で!
「警察に訴えます。私の切符を返してくれないと!」
もうこれだけで1時間は経過していました。
外は依然と小雨。
妻を車に残したまま。
駐車場の妻が心配でした。
「少々、お待ち下さい。色々と手を打ってみますから」
と言って、窓口社員は奥に引っ込みました。
待つ間に、更に1時間経過。
「切符が手に入りました。ご指定の日なのですが、時間は昼ではなく、その日の夜の寝台ですが宜しいでしょうか?」
見ると、発行は㈱日本旅行なのですが 国鉄が発行するのと同じく表はピンクで同じ絵柄の厚紙の細長い切符(硬券)です。それには、乗車日時と寝台の列車名と指定寝台席が書かれています。
それで納得し、その切符を受け取り、この場を引き上げました。
尚、その時に、日本旅行京都駅前営業所が作成した『旅行申込書(正)』は押収されました。
改めての寝台券発行のため原本が必要とかで。
まさかこれが証拠隠滅だとは知る由もありませんでした。
まあ、何はともあれこれで京都に無事に帰れる。
処が、この寝台券、とんでもない偽物と分かったのは、三日後の別府駅乗車1時間前の午後10時過ぎでした。
駅員の話では、この寝台券では乗車後、夜中に正規の寝台券を持った本当の乗客が乗ってきた場合、次の駅で強制的に下車させられると。
つづく
心の履歴(115)
一生心に残る旅館の女将さんの言葉
2009/02/08 著
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12686495421.html
下記は、日程変更前の日本旅行京都駅前営業所が、私の電話を聞いて作成した叩き台。変更後の正式な旅行申込書(正)は、日本旅行鹿児島営業所に渡す。
心の履歴(30代①入社編:目次
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12736672224.html
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