(前回記事)

心の履歴(112-4) 
三洋電機倉庫定期的炎上
2007/03/30 著

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12738299322.html
 

(今回記事)

心の履歴(113) 

新婚旅行で妻に言った言葉
2009/02/05 著

1974年(S49)桜も散った4月下旬は私達の結婚式。

新婚旅行は九州一周。

結婚式の二ヶ月前、新婚旅行のスケジュールを作成し、出入りの㈱日本旅行京都駅前営業所に切符や宿泊等の手配をしてもらいました。

新婚旅行の名目で旅館・ホテルに宿泊となると五割り増しの価格ですので、普通の旅行宿泊で。

当初日程は四泊五日。

変更して五泊六日。

この変更が間違いの元となるのです。

午後、結婚式を終え、夜、大阪中之島・ロイヤルホテルに宿泊。翌朝、伊丹(いたみ)空港から宮崎空港へ飛ぶためです。

その夜、私達は絨毯(じゅうたん)に正座し、向かい合いました。

       ★  ★  ★

「今までは単なる男女の関係でしたが、今日から本当の夫婦となります。これから幾十年、宜しくお願いします。-

- 夫婦となると、色々な事が起きます。

夫婦喧嘩になることもあるでしょう。

お互いに顔も見たくもない日が幾度となくあると思います。-

- でも、二つのお願いがあります。
一つ目は、前日、どんな事があろうと、どんなに夫婦喧嘩をしようとも、翌日の朝一番には『おはよう!』とお互いに挨拶をしましょう。無論、毎朝、挨拶をしましょう。-

- 二つ目は、どんな事があろうと『別れる』という言葉は使わないでください。一度、言われますと記憶から消えませんし、次に何かが起きた場合、直ぐに別れる事が脳裏に浮かびます。-

- もしも、本当に、別れたいと思った時には言って下さい。-

- これから何十年後、どちらが早く逝くかは分かりませんが、徳川無声のように、お互いに一緒になって良かった! いい夫婦だった! とお互いの手をとりあい、畳の上で死にましょう。」

       ★  ★  ★


妻は私の言った言葉の一行ごと、或は読点ごと、後を繰り返しました。


それから私達は、お互い、絨毯の上で三つ指をついて深々とおじぎをしあいました。


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つづく

心の履歴(114) 
偽切符を渡されて
2009/02/06 著

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12738784765.html

 

心の履歴(30代①入社編:目次
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12736672224.html