森山さん(仮称)は、京都のD大を卒業後、織物会社(当時本社京都、東証一部上場)に入社。
彼の人柄を見込んで、京都では名の知れたある会社の社長が房子さん(仮称)を紹介。
二人は目出度くゴールイン。
私、当時その話を聞きまして、不思議に思ったのです。
森山さんは、京都人が忌み嫌っている四国出身。
※何故に京都人が四国の人を嫌いなのかの理由。
もしも、ご存知ないのでしたら、↓ここをクリック。
『ほっこり京都人(6)だから京都人は京都が好きなの』
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12586775899.html?frm=theme
房子夫人は、その昔、高貴なお方の不倫の密会場所で、現在有名な料亭の直系のお嬢さん。
親類縁者が四国出身者との結婚を許さないはず。
仲人が良かったのでしょうかね。
お互い、ひとめぼれしたんでしょうかね?
結婚して間も無く、森山さんはその会社を辞めて別の会社に入社。彼に言わせれば、元の会社では居心地が悪かったそうです。やっぱりね。
その転職だけでも、奥方のお怒りは半端じゃ無かったようです。
更に、再就職した会社では、入社早々に東京転勤。
お怒りに輪をかけました。
奥方親族一同が集まり、『都落ち』『野蛮な蝦夷の国・東京へ行く』に涙!涙!だったとの事。
更に京都駅ホームまで見送りに来て、そこでも、涙!涙!
傍の旦那は見るに忍びなかったそうです。
それからが大変。
東京に転勤してからの毎夜、亭主は奥方から自分の毛並みのよさと東京人の品の無さを聞かされてうんざり。
毎夜同じ話ですからね。
京都生まれの京都育ち。
東京に知人がいる訳でもなし。
話し相手は亭主のみ。
婉曲な言い回ししか出来ない京都人にとって、単刀直入しか言えない東京人の中に交わる事など到底無理でしたね。
※根っからの京都人の、東京での苦労話
『ほっこり京都人(2)京都人を東京で実践した結果』
2020-03-24
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12584485159.html
『ほっこり京都人(3)ピンサロで東京人化』
2020-03-27
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12585173030.html
さて、奥方が懐妊しました。
奥方はこれ幸とばかりに、野蛮な蝦夷人(エゾ人)が住む東京から雅(みやび)の京都の実家へ。
他方、旦那の方は、ここぞとばかりに夜遊びしましたね。
奥方が東京に帰ってきたのは子供が一歳になってから。
奥方は、直ぐに気が付きます。
自分のものではない真っ赤なハイヒールがある事を。
それも片方だけ。
どのようにして帰ったんでしょうかね。
片足で。
更に自分のものでないパンストがある事を。
女性とは不思議な物。
自分のいた痕跡(こんせき)を残したいのですね。
女性とは、嗅覚の鋭いものなのですね。
ドアを開けたとたん匂いで分かったとの事。
それからが大騒ぎ。
京都の仲人を交えてドタバタ。
何とか納まりまして、その後、更にお子さん二人誕生。
お盛んなことで。
その後、京都に転勤。
ご家族も京都へカムバック。
私が会社のあてがった一軒家を訪ねたのは、休日の午後一時半でした。
昼食を終えてのんびりしているだろうと思いましたら、これから昼食との事。
おいとまして外に出たのですが、亭主が追いかけて来まして已(や)む無く上りました。
奥方のいや~な顔!
どうやら亭主は私の訪問を奥方に言っていなかった様子。
それから延々と三時間、
奥方の亭主こきおろしとぼやきを聞かされました。
特に嘆いたのが、住所が京都市ではなく京都府。
それに裏は竹林で閑静とした住宅地ですが駅やバス停から遠く山の中腹。
たぬきやキツネが出るところじゃ皆に顔向けが出来ないと。
更に、昔の亭主の浮気話。
これも延々と。
つかれましたね
2008/07/15著
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『ほっこり京都人(10)「東男に京女」の本当の意味』
2020-05-09
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12595783676.html
(画像)
結婚式
https://dressy.pla-cole.wedding/the-hairstyle-shiromuku/
竹林
http://www.ryokan-yachiyo.com/ryokan-kyototrip/ryokan-travel-tikurin.html
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