【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感 -9ページ目

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

遺品整理の過去ログから2話です。

少し前にホンモノの特殊清掃と遺品整理◇過去ログ集めてみました という記事では人の縁について触れましたが今回は人の『業の深さ』に触れてみます。

ワタクシたち日々遺品整理現場では様々なドラマを目にするわけですが、中にはドロドロぐちゃぐちゃな相続争いに出くわすことがあります。

 

(2016.6.28)死人に口なし

過激な題名ですがもの言わぬことをいいことに事実をねつ造したり勝手な解釈でことを進めようとすることですが遺品整理現場ではときどきあります。

 

都内の一等地と言える戸建てで80代のお爺さんが孤独死、室内の特殊清掃と遺品整理を行ったんですが過去例がないぐらいのバトルというか骨肉の争いとなりました。

 

まず汚染ヵ所を除去し異臭を低減させてから遺族と一緒に作業をするという流れです、依頼者は長男でしたが当日は別に兄弟2人とそれぞれの奥さん、そして従弟3人も参戦するというなんともいえない構図でのスタートみんなそれなりのお歳です


遺品整理現場で出くわす相続争い

 

こんな場合はタンスの中とかいかにも出そうな部分は私たちは触らないのがセオリー、開始から1時間もしないのにもう始まっちゃいました、どうやら株券(?)を見つけた弟がこれは昔親父から死んだらお前にやると言われてたモノだ!と、それに応戦する他の遺族・・・

 

何か出るたびにこんなことされたらたまらない、依頼者である長男を呼び今後の打合せをしました。

 

「すみませんお見苦しいところをお見せして」「あいつら親父が死んだ途端ハイエナのように群がってきやがって!」と苦悩の胸の内を吐きだしてました。

 

とりあえず発見した貴重品は一か所にまとめ話し合いは後にして作業優先と決め再開したのですがしばらくして弟と従弟が私や他のスタッフに絡みだしたのです「さっき兄貴と何話してたんだ?お前ら兄貴とグルになって金を隠しただろ!」

 

どうやら長男夫婦とすぐ下の妹夫婦はそれなりに常識的な感じで立ち居振る舞いからもそう思えます、一方弟夫婦は上2人と対照的、なんとなくアウトロー感が漂ってます、従弟3人は微妙に弟寄り、このような構図です。

 

モメ事は今しないと決めたのにもかかわらず500万の無記名債券(昔政治家やバブル紳士が脱税やマネロンで使ったやつ)が10枚ほど出たときにとうとう勃発しました、例のごとく弟が「これは親父がお前にやると言ってたやつだ、間違いない俺はこの目で見て直接聞いたんだ」


遺品整理中に大量の株券が出たことで争いが勃発
 

兄)「勝手なことを言うな!コレが売られてた頃はお前はとっくに家を飛び出してただろうが!」「だいたいお袋が生きてるときにばんたび金むしってたの知らないと思ってるのか!お前にそんなこという権利はない!」

 

もう作業どころじゃありません、とりあえず貴重品捜索はそちらでやってくださいな、後日不要なモノだけ回収しますから、とその日は撤収したのです。

 

死人に口なしをいいことに好き放題やる輩たまにいます、これとは別に遺品整理中に知らない人が来て実は生前お父様のお金を貸してまして・・・ってのもありました。

 

で、その放蕩弟の現場ですが私たちが撤退すると言ったとたん全員の態度が変わりなんとか続行してくれと懇願され、今度こそは絶対モメないと固く約束し続行したのでした、後日大モメするんだろうなあって思ったけど片付け途中に私のところのスタッフが公正証書を発見し長男に渡しました、内容は私たちにはわかりませんでしたがどうやらみんなにとって最良の方法が提示されてたんだとその後の皆さんの行動から伺えました。

 

しかし遺産争いって壮絶です、あーー貧乏でよかった。

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ここまで壮絶なのは珍しいですがこういうの見ると故人が浮かばれません、すごく悲しい気持ちになってしまいます。

 

(2016.7)誰のモノなんだ?

遺品整理とは少し違いますが人生いろいろです。
 

誰もが大切で絶対必要なモノ、それは現金や貴重品です、これを必要ないとか捨ててくださいと言った人は今まで皆無(;^_^Aだから私たちはいかにも出そうな現場ではかなり時間と手間をかけ捜索するんです。

 

でも発見したはいいけど誰に渡せばいいんだ?ってことが過去に何度かありました、普通は依頼主がその対象だけどあくまでもこっちの判断で渡せないこともあるんです、ある不動産屋さんのご依頼でどうやら残置物付の物件を買い取りそれのお片付けでした、まあこのような場合は理由があるから売却に至るんで金目のモノはまず出ません。

 

築年数もかなり古く何世代かにわたって住んでた模様、それなりに部屋数もあり古い衣類なんかもミカン箱に入って押入れなどを埋め尽くしてました、そんな中から出たのです!現金が・・・今はほとんど見かけない聖徳太子の1万円札、しかも帯封でそれなりの数Σ(゚д゚;)

 

誰に渡せばいいんだ?おそらく物件の引き渡しは済んでるでしょうから依頼主の不動産屋?いやいや筋から言えばそうなんだろうけど渡すわけにはいかない、一応顧問弁護士に相談したところ微妙ではあるけど元の持ち主に渡したほうがいいね、ということで登記簿から元の所有者を割り出し弁護士経由で連絡を取ってもらったのです。

 

空き家から大量の札束が発見された。
 

数日して元の所有者が来社されました、聞けばあの家を建てたのはお爺さんでかつては三世代9名が暮らしてたらしい今回商売上のことで家を手放すことになりかなり叩かれたけど即金の魔力で整理をする間もなく手近な荷物だけ持って引越したということでした。

 

例のモノと一応取っておいたアルバムや子どもの頃であろうと思われる文集を渡したところ、目に涙をいっぱい浮かべ「おじいちゃん、おやじ、すまない・・・」と言葉を絞りだしてました、私たちにも何回も何回も頭を下げしばらくは遠くでひっそり暮らさにゃなりません、落ち着いたら改めてお礼にきますと言ってくださいました。

 

これほどじゃないにしろ絶対私たちから本来の持ち主に届けてあげなきゃ、ってのはあります、本当に天涯孤独の場合はどうしようもないんだろうけど今のところそのケースにはあたってない。

 

モノは本来あるべきところへ必ず行くようにすべきなんです、私たちが発見できるのもモノが発する主張に呼応できる心構えがあるからだと自負してます。

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部屋の片付け、遺品整理どちらも人の暮らしや時には人生にまで踏み込む仕事です。
そんな大事な場面に立ち会うという認識を持つことは当然でそこには絶対的な人間力と心が必要です。
 
そんな基本的なことを持ち合わせていない自称遺品整理業者が跋扈し業界最安値だ激安だとユーザーを愚弄しています、そんな輩と一緒くたにされるのはホントごめんです。
 

ゴミ屋敷やゴミ部屋関連の過去ログをいくつかまとめます。

ワタクシたちは毎日これらの部屋を片付けるのですが、単純なゴミ部屋は片付け目的も最終ゴールも比較的はっきりしてるので作業上での困難を除けば比較的サクサク進みます。

 

問題はいわゆる倉庫系ゴミ屋敷です。

パッと見た感じは明らかなゴミはなくただひたすら物、物、モノが多い部屋。

しかも本人はこだわりがあってなかなか捨てれない、でも部屋はすっきりさせたいという矛盾した気持ちを抱えています。

 

(2019.12.4)何のために部屋を片付けたいのか?

今回のお題はこれなんですが、ワタクシたちの会社には毎日メール、電話、LINEを通じて数十本のお問合せがあるのですが、当然ながらそれらはすべて、部屋のお片付けとお掃除にまつわることです。 当然ではありますが・・・

 

電話やメールでやり取りをし、時には現地に赴いて入念な打ち合わせをし施工となるのですが、そのうちの8割程度の方が何のために片付けるのか理解していません。

 

いわゆる完全なゴミ部屋の場合は比較的はっきりしていて、目指す完成形も単純なことが多いのですが、問題は倉庫系ゴミ屋敷やモノが多い系です。

 

もちろん何らかの問題意識を持ってるから、お片付けしよう!となってるんだと思いますが、一歩突っ込んだその先が恐ろしいぐらいない。

 

ワタクシたちプロを自認してますから、そんな場合でもちゃんと誘導していきますが、当人に『部屋の完成イメージ』がないと意識にズレが出て当然のごとく前に進みません。

 

倉庫系ゴミ屋敷の片付け。どうして片付けたいのか

 

7LDKの豪邸の半分をダンボールで埋め尽くした人

以前ワタクシがかかわった東京郊外の豪邸で間取りは7LDKで延床面積350平米というお屋敷でした。

 

そこに、そんなに高齢ではない姉妹2人が住んでいて、各部屋すべてがモノで溢れてるという状況でした。

ヒアリングでは、とにかく一度スッキリさせてリセットしたい、というものでそのためにはできるだけ捨てて量を減らしたい、というものでした。

 

倉庫系汚部屋の方の最初のご要望ってだいたいこんなもので、ワタクシたちその言葉を真に受けません。

まず、一度スッキリさせてというものが、どのラインでスッキリなのかが人それぞれ違うんです、普通に考えればてんこ盛りのモノで溢れてるんだからせめて床が見えるぐらいまで、と考えるのですが、そうではないことが多いのです。

 

この現場も案の定モノが減らない、ワタクシたちのやり方はいつも書いてる通り無理に捨てない、が基本ですから選別は行うんです、でも進めば進むほど本来の目的のスッキリから真逆に動き出す。

 

で、最後は山になってた衣類や小物が取り置き箱に投げ込まれ、それが山積みになっただけ。

 

結局ここも7部屋中3部屋にモノが動いただけとなりました、確かに生活スペースであるリビングや寝室はそれなりのカタチになったけど、果たしてこれで良かったのか?

 

ここの場合は、2人暮らしなのに無駄に部屋がたくさんあったからそのようにできたけど、現実的にはこうはいかない。

だから、やっぱりお片付けしよう!と決意したなら先の暮らしまで見据えた完成形をイメージしないと上手くいかないと思うのです。

 

この仕事を長くやってきて思うのですが、完全な普通のゴミ部屋は別として、倉庫系とか買い物依存や趣味が高じてのモノが多い系の部屋って無理に片す必要ないのでは?と考えるときがあります。(ちろん他の家族に迷惑になってたりする場合は別です)

 

断捨離ブームとかミニマリストブームに乗せられて、片付けなければという風潮もあるのは確かだけど、生活に支障がなく自身が快適ならそれでいいんじゃないかな。

 

とは、いうものの過去記事でもさんざん書いてるように、その部屋の状態が精神的に病むぐらい重荷になってるんだったら目をつぶって捨てていくべきです。

 

片付けると決めたら捨てる!それができないなら大きい家に引っ越せ。

部屋をスッキリ片付けるための簡単な考え方

汚部屋系の部屋を片付けるというのはエネルギーがいります、物を捨てるという行為も想像以上に精神的負担が大きいのも事実です。

 

でも部屋をスッキリさせる方法って実はそんなに多くなく。

 

1.徹底的に捨てる。

2.整理整頓する。

 

これだけです。

 

これだけのことを難しく考える必要はないです。

とは言うもののやっぱり難しいよね、そんなときはまず数個でいいから捨ててみる、あとは慣性の法則で動き出しますから。

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(2019.8.17)掃除道具を揃えて満足する人

現場でお片付けをしてるとゴミ袋や洗剤の類いが山と出てくることが多いです、ええ本当に山のように出てきます、ゴミ袋なんて一生分あるだろってことも・・・これらが出てくるってことは問題意識があったんだなとか自分で頑張ろうとしてたのねと思うようにしてますがもしかしたらちょっと違うのかもしれない。

 

道具を揃えるだけで満足したり、やった気になってるだけかも?

 

同じようなパターンで、依頼というかお片付けの相談をしただけで変な達成感が生まれて、そこで終わってしまう人も多いです。

 

確かに、まずは相談、相談すれば解決したも同然!とは言ってますが、実際はお片付けの相談をしたり、お掃除の道具を揃えただけで解決はしません。

 

その先の行動が不可欠です。

 

掃除道具を揃えて満足する人。

 

あるゴミ部屋のお問合せで、あまりにも恥ずかしすぎて電話しようしようと思いながら2年が過ぎたという方がいました、かなりの時間を掛けてヒアリングしました。

 

しばらく話すと声に張りが出て、明らかに元気になっていくのがわかります。

すぐに部屋を見せるのはためらいがあるだろうと思い、写真を送ってみてというと元気な声で「わかりました!」

 

ところが何時間経ってもこない、何時間どころか何日何週間たっても来ない。

本当にそんなやり取りも過去の記憶となった頃、また同じように電話がきて・・・以下ループ。

 

結局この方の場合、ファーストコンタクトから着手まで5年近くが掛かってしまいました、ええ、まだ5年経って最終的には解決したんだからまだ良いほうです。

 

同じように尻切れになってどうなったかわからないのいっぱいあります、正直すぐは気になるけど毎日目の前で起こることをさばいていくのが精いっぱいです。

 

掃除道具を揃える、お片付けの相談をする。

大切な第一歩ではあるけど、その先も勇気をもって踏み出さないと本当のゴールはつかめませんよ。

 

まもなく今年も終わり、現実を直視して汚部屋解決してみません?

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片付けの相談をする、掃除道具を買う。

これらは一歩踏み出すために必要なことではありますが、その先のビジョンがまったく描けてないと相談して満足、道具買って終わったつもりになる、よくあることです。

 

キレイなリビングで美味しいものを食べてゆっくりテレビが見たい。

部屋の真ん中で寝っ転がれるようにしたい。

 

なんでもいいんです、目指す完成形に添って行動しないと片付くどころか逆に散らかすことになりかねません。

 

(2018.2.22)終わりの始まり

まだオンエア前なんで詳細は省きますが芸能人との絡みがあったりでオモシロかったです、依頼人も天真爛漫というか明るい方だったんでそれはそれは賑やかでした、ただ今回は住居ではなく店舗店舗の体は成してなく倉庫と呼ぶべきですがです、この方周囲からはいわゆる迷惑住人との扱いを受けてました、だって打合せしてるだけで誰かしら飛んできて何か言っていく。

 

片付けろだ出ていけと言ってる割には片付けたらネズミが周囲に拡散するからそれならいっそ何もしないでほしいとえらい矛盾したこと言ってく人もいました、事前の根回しというか調整が大変だったけどなんとか2日で完了です週末ゴルフ三昧の予定だったんで何がなんでも終わらせたかったってのもありますww

 

片付けの目的を明確にしないと逆に散らかすことになりかねない

 

完了したときにはその方も目を真っ赤にしてありがとうを連発してくれました、2日間遠巻きにずっと私たちの作業を見ていた10人近くの人たちも何でかどっと集まり握手をしていくという変わった展開でした、その握手の意味はよくわからないんですが長年地域の懸案材料を片付けてくれてのことなのか仕事っぷりに感激したのかはわかりません。

 

この方が最後に言った言葉「もうこれからはこんなことにならないようにします、近所のみなさんもホントすみませんでした」と、まあこれは皆さん言います、ですがその先の行動を具体的にプランニングする方は極めて少ない、この方の場合ですがこの言葉を発するやすぐに私に「ねえリフォームしたいからどっか紹介してくれない」から始まりどんな棚を買えばいいのか、どう配置すればいいのかとかなり具体的に次のアクションが描けてました。

 

これってすごく重要で実際作業が終わってここをこうしたほうがいいとか具体的な手法を教えたとしてもその通りやる人はごくごく稀です、基本的にゴミ部屋や汚部屋の人は先延ばし癖が身に付いてます、出来ない理由を語らせれば日本一だと思います、私たちが関わる依頼者の8割強がとりあえず点検はしのげたからまあいいや、とりあえず引越せたからまあいいや、ともかくゴミがなくなったから後のことはゆっくり考えようってカンジです。

 

私たちは依頼者の要望に沿ってミッションを完了すればそこがゴールです、でも当事者の場合はそこからが新たな始まりなんです、確かに片付けを思い立ち計画しかなり緊張しながらその日を迎えたことは多大なエネルギーを要したことはわかりますよ、だけど明日も明後日も生きてゆかなければいけないんだから「片付ける」というのは節目にはなるけどけっしてゴールなんかじゃありません。

 

ゴルフのスイングでもボールを打つインパクトの瞬間にとらわれるなと教えられてます、インパクトはただの通過点、イメージ通りやり切れ!なんとなく似てますね、片付けなんて通過点です、どうかその先の何かを見据えて動いてみようよ。

 

(2017.10.23)「いつか使う」を考える

いつか使うと取って置くモノは日の目を見ないだとか役目を終えたモノはどんどん捨てる、安物を大量に買うより良いものをしっかり使う。今までここに書かれてたことですが正直イマイチわからないと言うか使う日が来たらどうしようか、また買うそのときにお金がなかったらどうしようと思うと簡単にモノを捨てれません、だから乱雑なんだとはわかってるんですけどこの恐怖でどうしても捨てれません。

 

いつか使うと言って取り置いた物が日の目を見ることはほぼゼロ

 

この方も自分でわかってます、だから乱雑なんだって、問題はモノが無くなる恐怖やもし買えない状況になったときの恐怖が先立って行動に移せないんだと思います。

 

高齢の方に多いのはこれとよく似てるけどモノが無くなる(市場から)恐怖から溜め込む方もいます。

 

確かに私の持論はいつか使うは絶対使わない、です。中にはイヤ使うという人もいます、それが一つや二つで部屋になんの影響もなければいいと思いますが私この10年で何百と見てますけど部屋に影響与えてる方ほどこれを言います。

 

捨てないからゴミ屋敷なんです、捨てないから貧乏なんです。

 

部屋に影響を与えてるってことは自分自身の生活に支障を来してるということ、単身で自分だけならいいよ、家族は?子どもは?

 

家族4人で住んでるマンションをご主人依頼で片付けたことがありますが奥さんがこの典型でいつか使うとあらゆるモノを1つの部屋に投げ込んでました、しかもそこはもうすぐ個室を与える予定のお子さんの部屋。

 

この状況にご主人は呆れそして怒り片付けないなら離婚、逆に奥さんは捨てたら離婚!の大バトルになってました、これ現地打合せのとこに目の前でやられたんですよww

 

何故奥さんがこうも頑なになってたのかはさて置いて誰がどう見ても奥さんの行動が家族の生活に支障を来してるのは明らか、生活どころか家族関係にもヒビが入ってるんですから。

 

部屋が散らかる、部屋がゴミ屋敷では家族関係にもヒビが入る。

 

そもそもこのいつか使うって取り置いてるモノって正直そんなに高額なモノでもなくいわば一定期間で買い換えたりするごく普通のモノのことが多い、そこがポイントで、いわゆる一生モノを捨てろとは言ってない。

 

ですから買えなくなる恐怖を思うのは取り越し苦労だし、仮にまた使うシーンがあったとしてもそれは捨てたことを後悔するレベルではないことがほとんどだと思います。

 

お金がなくなったらどうしよう?って思い煩うよりどうすれば収入を上げれるかを考える方がより建設的だよ、いつも書いてるように部屋をいつもキレイに整えておけばそんな考えすら沸かないですから。

 

あと自分は使わないけどまだ使えるから捨てれない、も困りますね。で誰が使うのって聞いたら災害のとき被災地に送るとかバザーに出すっていうけど被災地はゴミ捨て場じゃないよ、あと期限切れ食品をフードバンクや子ども食堂に「寄付」するのも止めたほうがいい、本当にその気があるなら新品買って送るべし!

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『いつか使う』この言葉は現場では一番よく聞く言葉かもしれません。

『いつか使う』と言って取り置かれた物が日の目を見る確率は経験上0%に近い・・・いや古いサンダルを1回だけ引っ張り出して使ったという月12000円のコンテナ倉庫を5年借りてた方いたな・・・

 

本当に部屋を片付けたいなら、その目的を明確にする。

その目標値にするには何をすべきかも明確にする、片付け業者に依頼する場合はその理想とする部屋のイメージを伝えればいいんです、本当のプロ業者ならその意向に沿った提案ができるはずですから。

 

少なくともそれには一番勇気とエネルギーがいる捨てるという行為が付いて回ります。

その部分さえ吹っ切れれば意外と進む方も多いのも事実、ですからこの言葉を差し上げます。

 

モノはいくべき場所を選びます。

あなたにとって本当に必要な物であれば必ずまた与えられます!

 

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今日から新年度、あっという間に季節は進んで桜が終わればすぐに初夏です。

 

ワタクシたちの仕事は過酷を極める季節の到来、中でも孤独死などの特殊清掃は冬場の4~5倍の受注量となります。

 

今日は特殊清掃や遺品整理にまつわる過去ログとその考察を書いてみたいと思います。

 

2016.10 場違いなモノがある部屋

私たちお片付けにお伺いするにあたりお客様の性別や年齢、家族構成からこのようなモノが多いだろうって予測を立てていきます、単純なゴミ部屋でも男性と女性では全く違う様相を見せるのです。

 

いつだったか依頼者は男性で引越にともなうゴミ部屋片付け、目の前にいるその依頼者は確かに男、でも部屋の様子は男ではない(ゴミ質が女性なんです)なんとなく黄色信号が灯り何気なくチェック、いや靴も衣類もこの人のモノだ。

 

謎はまもなくして解けた、目の前の依頼者は戸籍上の男性であって実は女の子、少し慣れてくると言葉に出るから(´∀`)

 

こんな風にイメージと違うといろんな可能性を考えるのです、以前書いたように何か別の意図があって部屋の主以外の誰かが片付け依頼をする場合もあるから。

 

場違いなモノがある部屋の片づけ

 

ある遺品整理での出来事、依頼者は遠方に住む娘さんで亡くなったのは幼い頃に両親の離婚により離れた父親 比較的最近のことなのでちょっとボカします 発見が遅れ状態はあまり良くなく床は腐敗脂でツルツルでした。

 

部屋の中はごく普通の家財で量もすごく多いというわけではなく状況もいかにも初老の男性一人暮らしという様子、最期の痕を取り除けばそこから先は難易度はそう高くない。

 

作業開始からほどなくして壁際の衣類の山の下からガラスケースに入った雛人形が出てきた、押入からは2~3歳あたりの子どもが使うおもちゃも新品で出てくる、いずれも高齢男性には似つかわしくないモノ。

 

別れたのは娘さんが高校生の頃だから関連はないという、もしかしたら別れた後誰かと結婚して子どもがいたのかも?なんてことで終わった。

 

その後そん現場もあったなってぐらいの期間が過ぎた頃その娘さんから連絡がありあれ以降父親の数十年の足跡を知りたくていろんな伝手を頼って調べた結果意外な事実が判明したのです。

 

別れて何年も経った頃にその娘さんは結婚しやがて女の子を授かった、そのお父さんにしたら初孫、そのことを誰かに聞いたお父さんはいつかは孫娘のためにと雛人形を買い仕事の帰りにおもちゃを買いいつか渡そうと思っていたようだ、でも実際に行動に移すことはできずどんどん月日が経ちそれらはそのまま部屋の中に留まったのです。

 

どんなモノにもその人の想いがあるんだという典型でした、雛人形やおもちゃを取り置くことはなかったけど私たちがその存在を知らせたことにより自分で調べて知ることができたのは大きな収穫だったと思う。

 

遺品に思いを馳せ意志を汲みとりながら仕事をしないと、と改めて思った出来事でした。

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様々なドラマが付き物の遺品整理現場ですがハッキリと遺品整理とは何か?が明確になった現場でした。

遺品整理とは故人の想いを汲み取ることこれに尽きるのです、たとえ依頼者が粗大ごみ処分程度にしか考えてなかったとしてもワタクシたちはそうであってはならない。

 

この現場以降作業スタッフには「全神経を集中して故人の声を聴け」と伝えるようになりました、そうしたらなんと遺族がかなり入念に探したのに見つからなかった物が発見されたりすることが多くなりました。

 

2017.3 死の直前に何をしようとするのか?

人は今わの際に何を思い何をしようとするのか?これはその時までわからないことなんですが孤独死現場なんかでは最期このような動きをしたのかな?というのが垣間見えることがあります。

 

長患いで病院にいたりした場合はある程度本人も覚悟してると思いますが家で突然死の場合は当然覚悟なんてしてないはず。

 

孤独死の瞬間何を思うのか?

 

ある孤独死現場でのことおそらく大量吐血があったんでしょう部屋中血の海、ご遺体があったと思われる場所に数枚の写真が散らばっていた、押入の扉とその中のプラの引き出しも血の跡があった、おそらく自分はこのまま死ぬとわかったときに最後の力を振り絞ってこの写真を手に取り抱きしめて逝ったのだろう。

 

もう一つは机の一番下の引出しが開いた状態でその上に覆いかぶさるように遺体があったのもありました※私たちは遺体は見ない これも何かを探そうとしたんだと思う。

 

自死なんかは完璧に整理して決行するか本当にそのままの状態かのどちらかです、ちなみに青木ヶ原の樹海で発見され身元の判明した方の部屋の7割がゴミ部屋だったというデータがあります。

 

自殺者の部屋はゴミ屋敷状態であるか、まったく何もないかのどちらか。

 

毎日何を思い何を大切にしながら生きていくかで最期の数分もしくは何秒かを濃厚に過ごせるんだと思う、毎日を悔いなく生きることでそれが見えてくるんだろうか?私にはまだわからない。

 

もうすぐ桜、この時季はイヤなことだけど自死が増えます、解決できない問題はないよ!逃げるな!生きろ!____________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________

コロナ渦となって早や2年ですが確実に自殺が増えてます。

しかも比較的若い方が多いのはなんとも言えません、最初はコロナで職を失ったりお金がなくなったりでいわゆる生活苦だと思ってたんですが単純にそれだけが理由ではない気がします。

ワタクシが今のとこ思ってるのは閉塞感、おそらくこれです。

人は人との接触で育って学ぶのにそれを止められ同僚たちと愚痴を言い合って憂さ晴らしもできない、これでは人が壊れてしまっても何ら不思議じゃない。

 

2017.5 安心して旅立てるようにするために

私たち特殊清掃や遺品整理に携わる者がよくいう「孤独死」(ちょっとボカシただけの孤立死も一緒)ですが本当に「孤独」だったのか?と思うことがよくある。

 

そりゃあ一人で死んでいくんだから孤独死でしょって認識だと思うのですが果たしてそうなんだろうか?例えば一人暮らしで発作に襲われ死んでいくのとずっと24時間看護だったけどほんのトイレに行ってる間に亡くなってたとか隣に寝ていた人が朝は冷たくなってた、というのとあまり変わらないような気もする。

 

孤独死は本当に孤独だったのか。

 

人は誰でも死ぬときは一人、これは大原則じゃないかと思う(集団自殺とか一家心中は別として)

 

なぜこんなことを書くのかというと今から何年か前の入梅の時期、特殊清掃&遺品整理の依頼が入った、依頼者は娘さんで亡くなったのはお母さんで70代の独居でした。

 

この依頼者はちょうどゴールデンウイークに家族で遊びに行き2泊して帰った1ヵ月後のことだった、推定死後30日前後ということだから自分たちが帰ってほんの数日ということになる。

 

別にすぐにどうこうという持病があったわけでもなく疎遠というわけでもなく、すごく遠方ということでもなかった、なのに一人で死なせてしまい1ヵ月も気付かなかったことをすごく悔やんでました。

 

これ孤独死でしょうか?

 

遺品整理は故人から最後の贈り物。悪徳業者に触らせるわけにはいきません。

 

孤独死と聞くと天涯孤独で身寄りもなく友達もいない、そんなイメージになりがちですけど私が思うにそんな人は意外に少ないんではと思う。

 

これも実際経験したことですが、あるところでお婆さんが亡くなった、幸い発見は早かったけどそれでも10日ぐらいで季節によっては酷い状態になりかねない、依頼主はいわゆる行政機関。そう、この方は本当に身寄りがなかった、役所側も八方手を尽くしたけど見つからなかったらしい。

 

私たちもその情報だけで淡々と作業を進めてたけど・・・その間に何人の人が訪れ手を合わせていったと思います?10人できかないです、しかも性別年齢様々・・・

 

その中にはリストラされ途方に暮れてるときに話し相手になってくれたというオジサン、最初本当はちょっと悪意を持って近づいたんだけどというまだあどけなさが残る男の子もいた、急にわーーって泣き崩れた私たちの時代のような不良っぽい女の子もいた。

 

この婆さんいったい何してたんでしょう?

 

間違いなく孤独ではなかったはずです、友達が多いけりゃ孤独じゃない、最期看取ってもらえたから孤独じゃないと言えるかな?亡くなったことがゴングとなって骨肉の争い始まってしまうほうがよっぽど寂しいことではなかろうか?

 

結局生きてる間に1人でも2人でも深くかかわり縁をつなぐ生き方をしなければと思う、なぜGWの最中にこんなことを書いたかと言いますとハッキリと季節が変わるこの連休明けから特殊清掃が増えるんです、そしていろいろな人間関係を垣間見るから。

 

そう言えば昨日高齢者の賃貸住宅についてNHKでやってました、なかなかOKを出す大家さんがいなくて賃貸難民が増加してるということでした。

 

空き家が多い公営住宅に積極的に入れて1棟に2~3人引きこもりやニートを無料で住まわせる代わりに毎日各部屋を訪問することを義務付ける、そうすれば2つの問題が解決するんだけどなあ、誰かこの企画やりません?

 

2017.8 自己主張

ある孤独死現場に現地調査に行った、当然異臭漏れもあったんだけど玄関前に水で濡らしたような跡があり遠目からでもその部屋とわかった、この水のような跡が発見に至った原因らしい。

 

そのアパートは全部で10室ぐらいで半分程度しか住んでない古めのアパート、その部屋の前にこの水のようなモノが流れそれに滑って転んだのがはじまりらしい、その液体の正体は脂です。

 

脂が漏れ出す前に異臭でわかりそうなもんだけど両隣は空き家で毎日その部屋の前を通る転んだお爺さんは重度の蓄膿だった、おそらくこのままじゃ誰にも発見されないと思った故人は脂で知らせたんだと思う。

 

玄関先で亡くなってた場合はこのように脂や腐敗液が外に流れることがあるけど廊下から外に溢れるぐらい流れ出ることはあまりない、中を見てみると広がってるんではなく玄関に向かってまっすぐ脂の道ができてました。

 

孤独死遺体の発見は偶然ではない。

 

このように発見しておくれ、と報せることは時々あるようで〇〇さんが夢に出て発見に至ったとかはよく聞きます、作業の途中でもなんとなくフト感じてある場所を見たら貴重品が出てきた、なんてことはよくあります。

 

御霊と波長を合わせると遺品整理はサクサク進みます、社内研修でも孤独死現場は故人の御霊が立ち会ってるから生身の人間の立ち合いよりスムーズに進むよ、と教えてます。

 

冒頭に書いたように何か戦利品はないか、ばかり考えてる乞食業者にはできない真似です。

 

2年ぐらい前に放送した遺品整理作業中にテレビが点いたのがあったけどあれもヤラセとかじゃなく本当に起こったことです。

 

ご先祖様が帰ってくるこの時期、会談はホラーではなく御霊の主張に耳を傾けてみましょう、こちらからお願いばかりしてちゃダメだよ。

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遺品整理や特殊清掃はがなければできない、出来ないというかやってはダメ。

通信教育で適当で薄っぺらなノウハウ習ってプロと公言できるほど甘いものじゃないです。

 

依頼する側ももっと本質を考えるべきで昨今の遺品整理やその周辺業務のレベルの低さには目に余ります、その一端を担ってるのはお客様でもあるのです。

遺品整理なんて粗大ごみ回収のようなもの、だから安けりゃなんでもいいと考えるエンドユーザー、どうせ誰も立ち入れないんだからと好き放題やる自称特殊清掃業者。

優良認定事業所とデカデカとサイトに書いてるけど、本当に優良ならその業者が施工した特殊清掃の手直し依頼なんてあるはずないです。

 

技術面も当然大事だけど作業者がどこを向いているか?それが大事なんです。

 

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