【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感 -4ページ目

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

2023年が始まりワタシのところも5日より営業を開始しました。

 

去年このブログ記事をリメイクしたりかなりの記事を削除したりでかなりスッキリしたのですがいわゆる業者選びの啓発系記事が一本もなくなってることに気づきました。

 

長い文章書くより楽なんで最近はTwitterが主戦場 汚部屋クリーナーみなみのTwitter

 

昨年末のこと、あるゴミ部屋片付け依頼のお客様のこと、11月半ばにお問合せフォーム経由で写真付きで問い合わせをくれた方でした。

 

内容はごく普通(?)のコンビニ系ゴミ部屋で4~5年溜めたようで玄関から居室まで1m前後の高さでずーーーっとゴミがあり奥のほんの一部だけが自分のスペースというものでした。

 

ゴミ屋敷片付け相談

 

作業内容と概算の返信をしたけどすぐに返信がなく忘れかけてた12月半ばに電話がありました。

実は提示された概算は想定よりはるか上でとてもじゃないが手が出ないと思い数社に問合せをしたがどこもピンとこず再度連絡をいただいたということです。

 

ワタシのとこの提示額は約50万円(内容は後述)A社35万円B社60万円C社65万円というものだったそうです(A~Cは来た順ではない)不信感を感じたのはBとCで60万円という数字に難色を示したところなんと一気に45万円になりCに至っては65万円が38万円にまで下がったというのです。

Aの価格はCの見積書を見せてそうなったらしい。

 

普通なら嬉しいはずなんですがこの方はそのことがおかしいと感じたのです。

ま、普通に考えて提示価格から30%も40%も下がるわけありません(下げれません)そこに不信を抱いたといいます。

 

ここまでお話しして初めて現地を見て金額を出したのですが最終的には52万円(税別)となりました。

 

え!?一番高いんじゃ・・・

 

いえ・・・おそらく一番安いです。

 

他のA~Cの提示価格はゴミを取るだけです。

ワタシのところは水回りと床のクリーニングも行い要不要選別も行っての料金です、しかも1日完了です。

 

ちなみにACは2日間かかると言われたそうです。

 

もう一点おもしろいのはBCはホームページに2トントラック定額制6万円前後の表記でこの現場を6台と算出してること・・・6万円×6で36万円で当初提示の60万円台はほど遠い!

ちなみにトラック台数は2トン箱型ロング満載+ショート半分で収まりました。

 

片付け業者選びで失敗しないために

 

この記事いったい何が言いたいのか?別に自社の優位性を顕示してるのではありません。

 

ホームページに1点でもウソや矛盾があれば接触しないで選定から外すべきです。

そもそもゴミ屋敷(部屋)片付けや遺品整理でトラック積み放題定額制の価格設定は無理があります、あれは単純な不用品回収で量や品目がはっきりしてるときにだいたいの目安となるだけであってそれとて現場ごと条件が違うのだから事実上不可能です。

 

ワタシのところ業歴も長いしそれなりに有名なんでこの手の相談がよく舞い込みます。

9~12月だけでも40件近くあったかもしれません、大半が料金にまつわるもので上記のように何かおかしいと感じて相談されます。

契約後であっても着手前なら手の打ちようもありますが終わってから吊り上げられた料金を振り込むべきかなんて相談もあります。

 

おそらくですが上記の方がもしBやCに発注してたら途中で値段吊り上げられるか途中放棄だったかもしれません。

 

片付け業者選びで絶対失敗しない!

 

単純な不用品回収は別としてゴミ部屋片付けの場合は相当悩んでやっとの思いで相談してきます。

上記のような業者はその勇気に対して愚弄しているとワタシは思うのです、正直数社見積出させて数万単位の上下なんてどうでもいいんです。

勇気を振り絞って相談してくれた方の一番の関心事はどんな工程を経てどのように部屋が生まれ変わるのか、その結果自分自身はどうなるのか?それを示してほしいのです。もちろんそれぞれ予算や用意できるお金のこともありますが一番の関心はそこじゃないはず。

 

最後にホームページに散りばめられてるキーワードで避けるのが無難なものはこちら。

 

業界最安値

他社見積もりに合わせます

積み放題○○円~

値段にまつわることしか前面に出してない=他にアピールポイントがないとも取れます。

 

一括見積系やショッピングモール形式のところも避けたほうがいいです、あれは運営元だけが利益を得れるシステムで加盟事業者もお客様も両方のためになりません(みんなの○○やくらしの○-○t・・・)

 

なんとか士在籍(遺品整理や特殊清掃に多い)

これも技術的なこととはまったく関係なくそもそもただの認定講座であって資格でもなんでもない、賞状みたいな認定書や統括なんとかなんてタイトルもすべてお金です。

ワタシらの認識としてはこれ掲げてるところは技術も理念もありませんと公言してるようなもん。

 

あとはいつも言ってる事業所実態があるかどうか?書いてる住所をストビューで見てアパートやマンション、空き地なんかだとやっぱり怪しいね。

そんなとこでこの事業ができるほど甘い世界じゃありません。

 

部屋の片付け(特にゴミ屋敷)で悩んでる皆さんが良い業者に出会い気持ちよく取引を終えればいいなと思っています。

 

部屋の片付け全般お問合せフォーム(匿名可)

事故物件なる言葉、映画にもなったり有名ななんとかてるっていう事故物件情報サイトがあったりと言葉自体はかなり認知されてきたようです。

ですがこれよく考えればちょっとおかしい言葉で、自宅で亡くなり発見が遅れたいわゆる孤独死事案もこの事故物件とやらに含まれる風潮がありワタクシ大いに異論を唱えさせていただきたいのです。

 

自宅での死亡事案はそのほとんどが病死です。

続いて自殺や殺人とあるのですが後者は事故と呼んでいいと思いますが病死に端を発したものは事故とは呼ばないと思うのです。

 

この夏の特殊清掃でも電話取って開口一番「事故物件の掃除をお願いします」なんてのもよくありました。

病死は故意でも過失でもなく誰にでも起こりえることでそれを『事故』なんて言われた日にゃあ仏さまも浮かばれないです。

 

もちろん事故物件という言葉は法的用語でもなく正式には「瑕疵物件」と言われます。

住宅では心理的瑕疵物件と呼んで見た目や機能性に問題はないけど気分的には嫌な人は嫌ということで心理的とつきます。

 

そんな心理的瑕疵について書いた記事をまとめます。

 

(2015.11.25)

心理的瑕疵のある物件(しんりてきかし)とは自殺があった、飛び降り自殺があった、火事があった物件のことを指します(水漏れとか白アリは隠れたる瑕疵といいます)

 

これ実はその対象の部屋だけでなくマンションなら全部が告知義務の対象となるらしいんです。

近隣に工場があるとか宗教団体ができるなんてのもその対象になるようです私の住む帝都西葛西でも新築なのにだだ下がりしたマンションがあります。

 

で、今回は何が言いたいのかと申しますと「ゴミ部屋はその対象になるのか?」です

 

これは私たちが関わった作業での出来事です、現場はファミリータイプの分譲マンションでかなりの世帯数が入る大規模分譲、おのずから同じような世代のファミリーばかりが住んでます


事前の調査ではすでに近隣にはバレてるようで管理組合からも何かと言われてる、とにかく早急に片付ける必要がありました。

 

内容としてはまあまあで年数も5年、5人家族だから年数の割に多かったです、で、作業を開始して1時間もしないうちに近隣の方やら理事の方が部屋を見せろと騒ぎはじめる、それ自体はよくあることなんで上手くかわしましたが理事の一人が「こんな部屋がひとつあることでマンション全部の価値が下がるんだよ!」と吠えられました。
 

一戸建ての分譲地で近隣にごみ屋敷がある場合は告知義務があるようですがマンションの場合はどうなんでしょう?知り合いの不動産会社数名に聞いたところ昨今の事情を踏まえて一応重要事項には盛り込むと言ってました(売買の場合)

 

つまり例えば101号室がゴミ部屋で周知の事実がある場合同じマンションの501号室を買おうと思ってる方に告知されるということです、場合によってはそのために値下げして売却ということにもなりかねないのです、知らないうちに他人の資産を目減りさせてるかもしれないのです

 

このマンションなんて大半の住人がたっぷりローンが残ってるでしょうから資産の目減りは冷や汗もんだと思います

 

じゃ一度ゴミ部屋にしたら最後、ずっとその情報は書かれるのか?

これも聞いてみました、あくまでも現況を重視するので解消されてるなら書かないってことでした。

 

※ただこれは厳密なガイドラインがあるわけではないようです、管理組合と不動産屋の胸三寸といったところです。

 

(2015.11.10)

今日の記事はお片付けやお掃除が出来ない理由を正当化するためのものじゃありません、根拠もデータもありません、こんな要因もあるんだな、程度で読んでもらえるといいです。

ある不動産屋さんのblogなんですが(出だしをパクってるとこです)競売物件で所有者が変わってもまた競売に出されるケースが多い、競売直前の任意売却でも23件中18件でなんらかの不幸に見舞われていた、らしいです。


競売物件はゴミ屋敷。

 

いつかの記事で書きましたが家(部屋)には気の流れがあります、自身から出る気、そして外から影響を受ける気、もう一つ土地や建物から出る気もあるようです。

 

私も日々いろんなところへ行きますが確かになんとも言えない空気を出してるところあります、町全体だったりその建物だったり・・・

 

賃貸でもある程度そのあたりのこと気にする必要あるかもしれません、チェック方法は簡単です、まず物件住所と物件名を大島てるのサイトでチェック、それから少し手間かもしれませんがその建物の登記簿を見てみる、そこに差押え等の債権関係の登記がありその後に何度も所有権変更があったら避けてもいいかもしれません、投機筋に転売されまくってるアパートやマンションはあまり管理が行き届いてないからすぐわかるかも?(特にゴミ捨て場や自転車置き場)

 

お客様の中にもここに引越してからお片付けやお掃除の意欲がなくなったって人もいました、部屋の中の気の通りをいくら良くしても土地や建物からの影響を受けたんじゃどうしようもありません。

 

そういえば昔ある人に言われたことがありました、将来家を買うときは絶対に競売とか任意売却の物件を買ってはダメ、悪い念が染みついてるからねって、近いうちに引越を考えてる方、家を購入する予定のある方は参考にしてみてください。

 

まずは昨日の記事にいただいたコメントを2つ

 

IP:***.211.***.19*

偶然この記事を見つけました私の家はそのものずばりの競売一歩手前の物件をかなり安く買いました、書いてあったことなんとなく思い当たるんです、まだ不幸とかそんなじゃないんですけど昼一人でいると妙に落ち着かなかったり意味もなく外に出たくなったりとちょっと変です、でも借金して買ってるしそう簡単には売ったり引っ越したりできません。

 

IP:**.97.98.***

主人の仕事柄、転勤が多いんですが一年前まで住んでいた賃貸はヤバかったです。大島てるさんのサイトはそこを出たあとに教えて貰ったんですが。
引っ越しまもなく、大量の通販雑誌がいつまでも届くんです。最初捨ててたんですが、電話してとめてもらいました。止める暇もなく引っ越しされたのかな…と思ったんですが、私はそこに住んでるうちに初期のガンでオペしたり、歯が化膿してまた入院になったり。わたしもすごい買い物癖がついたり、主人も外食行きたい行きたい…って。
とどめは、大屋さんの破産とそのあとの自殺でした。
弁護士が入って、敷金が戻らないどころか、清掃費用もさらにかかるかもと言われて、物件探してたら
また転勤がはいったんで慌てて出ました。もうバタバタ!!入院しながら物件探しでした。
いまの家ではそんなに外食したくならないし、わたしもバカみたいに買い物してません…というか
ものが多すぎだったんで売りました。

 

日本は狭い土地ですから過去には何かがあったとしても不思議じゃない、建物についてはある程度調べればわかるけど地歴調査までは普通しない。

 

コメントくれた方のようにそう簡単に売ったり引越したりできないのも当然です、じゃ流れに任せるしかないのかと言えばそうでもない。

 

とにかく家の中に良い気が通るようにしておけばいいです、以前も書きましたけどまず玄関、良い気を呼び込む最初の場所です、とにかく靴すら出さないぐらいの気構えでちょうどいいです、汚部屋の方の特徴として玄関付近にモノが多いです。

 

廊下にも古新聞や雑誌の束を置いたりするのも良くない、人が通りにくい=気も通りにくいのです、居室も窓までまっすぐ通り抜けるラインを作りましょう。

 

そしていつも書いてるように水回りはいつもキレイに保つ、人は毎日外でいろんな気と触れます、悪い気とも当然触れてます、お風呂はそれらを流す場所、トイレは体内からそれらを流す場所、キッチンは明日への活力を作る場所、それらが汚れたり散らかったりしてたらいいはずありません。

 

そして一番大切なのは自身の気です、いつもお日様を向いて歩く!そうすれば自分の前に影はできないのよ、とにかくまっつぐ前を見て堂々と歩こう。

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何故か2015年11月に集中して心理的瑕疵や土地の因縁について書いてます。

なぜそんな記事を書いたか記憶が定かではありませんが競売落札物件のお片付けを数日間やったからかなと思ってます。

 

冒頭でいわゆる孤独死は事故ではないと書きましたが、6~7月の特殊清掃のお問合せで11月になった今でも着手されずにそのままというものが数件あります。

 

なんらかの事件性があったり本人特定(DNA鑑定)に時間がかかって特殊清掃に着手できないというものではなく単純に着手していないものです。

確かな理由は知る由もないのですがおそらくは金銭的な理由です、数件あるうちのひとつなんて20社以上から見積もり出させていまだに何も手を付けていないそうです(大家業すぐやめるべき)

 

正直このパターンは事故物件と呼ばれても仕方ないと思ってます。

孤独死が起き発見が遅れたこと自体には誰にも過失はありません、ですがその後を整理する相続人や連帯保証人がいなかったり居ても資力がない時は大家さん自らやるしかないです。

 

お金を掛けたくない安く上げたいと何か月も放置する、これは事故と呼べると思ってます。

おそらくこの数件当時の状況から更に状況が悪くなってるのは間違いありません、20社以上見積もり取ってるという件なんてさらに施工費が跳ねあがることでしょう。

 

少し話がそれましたが病死は事故ではないということが言いたかったのです。

ですがその後の処理を適当に済ませたりまったく手を付けないの、これは事故です。

過去にけっこう反響があった記事のまとめリライトですが生活保護について書いた記事があります。

ワタシらけっこうな頻度で生活保護課の窓口に出向いたり電話で対応したりすることがありますがコロナ渦以降本当に担当者さんは忙しそうです。

 

新規受付に就労指導やトラブル対応などで東京都江戸川区だけで言えば保護者100名に対し1名のケースワーカーで対応してるそうな。

 

コロナ渦で生活保護申請が増えるという図式は理解できます、職を失ったり派遣切りにあったりそのような生活を余儀なくされるシーンは長い人生あってもおかしくありませんし生活保護受給そのものが転落人生なんて考えもありません。

 

ですがワタシ思うに悪用はもちろんダメだけどとりあえず食えるからもう働かなくていいやって考える人を増やしてる側面もないこともない気がしています。

 

というのも先ほど就労指導に追われてるって聞いたと書きましたがおそらく就労指導するってことは稼働可能年齢の方が対象でなおかつ健康上も問題ない人である可能性が高い。

だけど実際は生活保護を脱して就労するのはなんと全体の2%程度・・・

今世の中はあらゆる業界で人手不足です、ワタシらのとこもそうです、土木建築、運送、飲食みんな求人にお金を掛け場合によっては海外に飛んで人手を確保しています。

 

少し前に生活保護課の就労準備支援員を通して作業者を募集したことがありましたがレスポンスはなんとゼロでした!

どう考えても就労不可能な生活保護者ばかりではないはず、なのにゼロ。

ってことはこの制度自体が本来の目的を果たしておらず、実質の〇ズ製造装置になってるのではと思えてなりません。

 

(2015.7.31)

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 ・ω・))フムフム

 

この条文を受けて「生活保護」という制度がある。

 

ある現場でのこと、依頼主は某福祉事務所(生活保護課)住人は体を壊し入院中、しかしアパートが取り壊しになるため退去のため家財を撤去しなければならない、というもの。

 

このパターンは別に珍しくもなくこちらも登録業者ゆえに難しい手続きもなく身構えずに現地へ。

 

家財を撤去・・・


家財撤去。生活保護者宅の片付け

 

うーーん・・・

 

家財ねえ・・・役所はこの部屋のどこを見て家財撤去というのだろう?

1DKの部屋がそのまま巨大なゴミ箱です!当然生保でまかなえる金額ではありません。

 

結局行政でまかなえない分は大家さんが負担する、ということで作業開始、ゴミの種類はいわゆるコンビニ系、だけどその8割が安物焼酎(大五郎)の巨大ペットボトルとレモンハイのボトル・・・

 

税金で酒を飲み、体を壊したから税金で入院、部屋を散らかしたら税金で片付ける・・・これが健康で文化的な最低限の生活なんだろうか?
 

同じアパートに住む80は過ぎてるであろうお爺さんが「生保の人はいいよなあ、全部おんぶにだっこだもん、俺なんか同じぐらいの年金だよ!引越なんかできやしない」

 

最後のセーフティーネットである生活保護、これは絶対に必要な制度であることは間違いない、でもそれを悪用する輩が多いのも事実、今まで何人も生保の人の部屋を片付けたけど酒、タバコ、パチンコにどっぷりハマってるのが多かった、本当にこんなのでいいのかな?健康で文化的な最低限度の生活に娯楽は必要なんだろうか?

 

私が思うに本当に制度が必要なところに行き渡らず、少し知恵のある器用に立ち回れる者が得をしてるんではないかと感じる。

 

(2017.9.15)

税務署で「ご苦労さま」と言われるとムカっときますの(-_-メ)ww

 

いわゆる公務員のこのような言動ってときどき議論されるけどやっぱりなんとなく選民意識のようなものがあるのかね。

 

ご苦労さま、は上から下に向けての言葉であってそれなりの立場ならまだしも窓口レベルで言われることじゃないと思うけどね。

 

本日はお掃除やお片付けにまったく関係ない記事です。

 

ある役所の窓口でのこと、私たちが仕事で頻繁にいく窓口と言えば生活保護課、当然業者専用のブースや出入口があるわけでもなく相談者や受給者と一緒に待つことになる。

 

となるとイヤでも耳に入ってくる会話がある、私がいた前の少し仕切られたブースで話してるのはけっこう高齢の男性で対応してるのは比較的若い女性職員だった。

 

内容からまだ受給者ではなくそれを受けるための相談のよう、口ぶりから初めての相談ではなく何度か来てる模様、確かに身に着けてるものからもなんとなくそれをうかがわせる。

 

そのお爺さんの態度はけっしてぞんざいではなく極めて平身低頭、片や対応してる担当者は書類をボールペンのケツで叩きキーキーとなんだかんだとまくしたてる。

 

お爺さんの相談がどんな内容かどんな境遇か知らないけどあの態度はないな、立ち上がって帰るときもお辞儀をするお爺さん「ご苦労さま!」と言い捨てるネイルギンギンのお姉さん。

なんだかなあ・・・

 

このblog読者という某役所の生活保護担当者と知り合って数年、毎月いくつかの案件依頼がある、いつも平身低頭で「面倒ばかりですみませんねえ」って感じ。

 

かなり前にこの担当氏と伺ったお宅のこと、部屋の住人は40代前半ぐらいのネイルギンギンでプリンみたいな髪、部屋は完全にゴミ部屋でたばこの吸い殻が山となり担当氏への物言いもぞんざい。

 

部屋の検分もそこそこに「あんたなんで保護?元気そうじゃん」と言ってしまいました、もちろんちょっとした口論になったんだけど最後に税金で片してもらうんだからもっとしおらしくしろ!で終わり、ええもちろんこんな人の部屋やりませんよ。

後で聞いた話では不正受給バレて切られたんだと・・・もっと早く気づけってーの。

 

まあね、どっちが上とか下とかないと思うの、結局みんな何かに依存しなけりゃ生きていけないんだから。

 

でもやっぱり税務署の窓口ではありがとうって言われたいんじゃんww

 

(2016.5.27)

今回の記事はある行政機関から依頼された独居の孤独死現場でのことです。

 

亡くなったのは生活保護を受ける40代後半の男性、死後日数の経過はそんなに進んでおらず季節的なこともあってか汚損状態も軽め、ただどうやら死因は自死のよう。

 

生活保護の人の住いってどんなイメージですか?なんとなく路地裏のボロアパートってイメージあるかもしれませんが意外とみなさんいいとこ住んでます、23区の場合単身者の家賃は53000円まで認められますからさすがに都心では無理ですが下町エリアだとそこそこですよ。

 

部屋の中の家財はごく普通だけどちゃんと液晶テレビも冷蔵庫もありました、これらも支給されるんです、そして定番(?)の吸い殻の山と安酒のボトルとパチ雑誌、舟券のマークシート。

 

以前にも同じような記事を書き過去最高の閲覧数とコメントをいただきました、意見もたくさんきました、中には辛辣なものもありました、私は生活保護の人を見下したりバカにしたりはしませんが生活保護の本来の目的はセーフティーネットのはず、本来緊急避難的に受給するものであって未来永劫受け続けるものではないと思ってます。

 

だってそのお金納税者が納めた血税から出てるんですよ。

 

公的年金だけで家賃3万円代のところでテレビもなく暮らすお婆ちゃん、月15万前後の収入しかなく爪に火を灯すように暮らしてる若い女の子、額の多寡は別にしてこのような納税者のお金がパチンコにつぎ込まれてるのはやっぱりおかしいでしょ?


で、現場のことに話を戻します、作業も終わり頃に玄関に人が現れました、それは管理会社でもなく役所の人でもなく風貌からパチ屋に並んでるのがとても似合う人でした、私と目が合うなり挨拶もせず「お金なかった?」「俺さコイツに金貸してたんだよね」もうイヤと思いましたね。

 

生活保護申請をしに窓口に行ったら追い返され餓死 なんてニュースもありました、本当に必要な人にいき渡ってないのが現状、もうちょっとちゃんと審査すべきだと思うけどなあ、この部屋の人の担当ケースワーカーはどうやらそんな生活だったことは知っていたらしい、受給者が卒業する率は全体の2%らしい、もしかしてこのシステムは最後のセーフティーネットじゃないのかもしれない。

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他にももっと書いてる気がしますがとりあえず反響が多かったこの2記事をまとめてみました。

 

ワタシの知ってる人でこの生活保護家庭で育った人がいます、もうすでに成人して所帯も持ってるんだけどその人が言うのには確かに生活保護という制度があったから私ら兄弟は学校にも行けたし裕福とはいかないけど生きてこれた、それは素直にありがたい。

でもそれと引き換えに両親から『意欲』がなくなったのはこのシステムの功罪だと思ってる。

 

すべての人が労働意欲とかいわゆる底力を失うわけではないと思うけど生活保護脱出率2%やダイレクトに求人出してるのに反響ゼロなんかを見るとそうかもねって思ってしまうのです。

 

そういえば就労相談員の人が言ってたけど生活保護費のことを『給料』と呼ぶ人が多いそうな(o_o ;)