部屋のお片付けで相見積をする場合の考え方をリライトしたものです。
今日の記事はゴミ屋敷化した部屋や部屋の片付けで業者に依頼しようとしてる方にただしい知識と考え方を持ってもらおうと考え書くものです、昨今あまりにも間違った認識で振り回されてるユーザーさんへの啓発です。
去年の秋あたりからGoogleさんの検索結果に変化が出てきてるのにお気づきでしょうか?たとえばまごのてでは検索ワード指標がゴミ屋敷片付け関係だけでも20ワードほどあるんですが「ゴミ屋敷片付け」もしくは「ゴミ部屋片付け+地域」などで検索すると以前は業者のサイトがズラっと出るのが通例でした
ところが最近の主流は業者サイトなんてほぼ2ページ目以降に消えてます、その分何が台頭してきたかといいますといわゆるオウンドメディアと呼ばれるガイド的なものです。
一見業者サイトに見えないのですが運営自体はどっかの業者であったり集客サイトである場合が多く最終的な目的は集客や送客です。
なぜこんな現象になってるかと言いますと今のGoogleさんはとにかく長い記事を評価します、と言ってもただ長いだけではなくより細かな検索意図に沿った文章構成が求められるようになりこれを意識するとどうでもいいことを長ったらしく書かないといけません。
例えば吉野家の牛丼は早くて安くて美味い。だけでよかったんですがGoogleさんに評価されるためにはこう書きます。
サラリーマンが選んだランチ5選
1.吉野家
2.松屋
3.すきや
4.〇〇
4.▲▲
1.吉野家がサラリーマンに選ばれる理由
1-1早い!吉野家はオーダーから提供まで2分以内を基準としており。。。うんたらかんたら
1-2安い!吉野家の価格設定は牛丼並盛で290円とひじょうに低価格で卵とみそ汁が付くAセットで注文しても460円と500円でおつりがきます・・・うんたらかんたら
1-3美味い!吉野家で使ってる牛肉は実は自社の農場で育てたブラックアンガスという種類の牛のバラ肉を使い・・・うんたらかんたら
※内容適当です
とまあおおかたこんなカンジです、そんなサイトがゴミ屋敷片付けだけでなくあらゆる分野でこうなってます。
この前犬の服を探してたら犬の服にまで「選ぶ理由とメリット、デメリット」が書かれていましたよww
より深めた内容を知れることはいいことではあるんですが間違った内容であったり、おいおいいきなりそこへ飛ぶか?と思う記事も多々あります、ワタクシ思うんですがおそらくこの手の記事ってのは元になるお手本のようなものがあってそれをライターがリライトして増殖してるだけじゃないかという気がします。
だから数は多いけど中身は結局一緒ってことになるんだと思います。実際このブログの内容やメインサイトの文言をリライトどころかパクッてるサイトもありますもんww
で、片付け業者に依頼しよう。という記事の場合はだいたいこんな流れです。
まず題名はだいたい「ごみ屋敷化した部屋の片付けを業者に依頼する5つのメリット3つのデメリット」「(保存版)ゴミ屋敷を自力で片付ける5つのステップ」などです
そして1~5章ぐらい分かれていて第一章にごみ屋敷とは?みたいな記事、次に自力で片付ける場合の方法となり、もし自力でできなかったら業者を使おうと。まあだいたいこんな流れです
で、業者選びのコツというか見分けかたのような流れになるのかと思えばいきなり「いい片付け業者を選ぶには相見積もりをすること」となってるのが多いんです。
一見理にかなってそうに見えるんですが重大な間違いが2つあるんです。
まず第一に相見積もりを取ろうの前段にゴミ屋敷片付け業者の中には悪徳業者も少なからず含まれており、と書いてるんですがワタシらから言わせれば悪徳業者の可能性があるかもしれないのに自分の名前や住所を知らせる相見積もりに呼ぶなんて考えられます?そしてもう一つはどのような作業内容でやってくれる複数社を選ぶか書いてないんです。
ワタクシたちプロから言わせてもらうと依頼する側がどんな部屋にしたくてどんな作業を望んでるかによって内容が違うのにそこを省いてるのがほとんどです。
自分が望む完成形を描いてない、その上で必要な作業や希望する方法を考えてない、したがってどんな業者を選ぶべきかをわかってないのに適当に呼びつける
こんなことを推奨したらトラブルだらけになってしまいます、以前のようにチョロっと混ざる程度ならへえこんな間違った知識を堂々と書いてるんだあって見過ごせるけどここまで増殖してしまうと多勢に無勢、やがて間違った認識が常識となってしまいます
そもそもこちら側にしても具体的なハナシをされる場合ととりあえず来てなんて言われる場合とじゃ構え方が違うというもんです、本気の方には本気でぶつかるべきですし。
とりあえず来てって言う方は有料ですけどいいですか?って切り返すとほとんどがじゃあいいですって電話切ります、逆にそれでもお願いしますという場合はそれなりの構えだなと思うものです。(どんな業界でもそうだと思いますが他人の時間やお金に対して気配り出来ない人はそれなりのお付き合いにしかなりません)
この見積り有料については過去かなりの議論が内外からあったのですが外からの意見で多いのはもしかしたら仕事につながるチャンスなんだから無料であるべき、という意見がそこそこありました(これ意外だったんですが本当にそこそこなんです、この微妙な表現大事なところ)結局もしかしたらチャンスがあるのにって言う人は絶対に客にならないというマイルールができた瞬間でもありました。
よく似た例が下請け中心の会社がなんとなく大きな仕事に繋がりそうな案件振られてこの仕事は赤字だけどこれを上手くこなしたらやがて大きい仕事や儲かる仕事を任せてもらえるって幻想を描くみたいな。。。ワタクシこのパターンで良い目見たヤツ知りませんそしてやがてケツの毛までむしられるww
ワタクシは行ってないんですがつい最近も〇区に住む完全ゴミ部屋の方から相談がありました、その時点で5社見積りを取ったけど上下の差が大きすぎてよくわからなくなりました、という相談がありました。
電話でどんな状況?で、どうしたの?と言っても要領を得ないので仕事になりそうもなかったけど近くだったから行ってみたらしい
結局ここは引越をするという目的の作業だったんですがその最終地点をはっきり伝えてないからこんな何社も呼ばなきゃいけないことになるんです、私とこを含めて6社ですから単純に待ってる時間なんかも考えると10時間ぐらい無駄にしてんじゃないかしらね?ワタクシなんてそんだけの時間を無駄に垂れ流す行為そのものがもったいなくてしかたないです
10時間ってお金に換算したら相当ですよ、時給どうのじゃなくてこれだけの時間あったらどんだけのことができるか(゚ー゚;睡眠1日分以上だよ
この場合を例に考えるとゴミ部屋であることは本人も認識してる、で最終着地点は引越をし明け渡せる状態にする。
必要な作業は必要なモノもあるからそれを救出し梱包、水回りと床もクリーニングが必要、できれば周囲にわからないようにやってほしい。というニーズです。
この場合の正しい方法はまずこの最終形とそこに至るには何をすべきかを弾き出す、そこで自分では何が出来て何ができないのか分析しその出来ない部分をやってもらえる業者を探す。
そしてここはと思う所に電話で問い合わせればいいんです、ここで見に来いではなく上記の内容を伝えて出来るかできないかの判断をする。その上で何社か絞り込んでからはじめて相見積もりとなるわけです。
だいたい業者選びをする作業の中でここはこれが出来る、この会社はこれが得意って特質を調べないで十把一絡げに考えることがそもそもおかしい、自慢じゃないがワタクシのところのお客様の大半はサイトやこのブログを読み込み特性を知った上でコンタクトしてきますもん
車を買おうと考えた場合まず大まかな車種を決めますよね?セダンなのかミニバンなのか?ミニバンだとしたらアルファード、ベルファイア、エルグランド、セレナあたりと比較するはずでそこに軽トラやベンツ500Sを混ぜることはしないはずですが部屋の片付け業者を選ぶときにはこれをやってしまいますww
何が言いたいのかと言うとこんだけネットが発達したらその使い方や情報取集能力をもっと養わないといけない、巷にあふれるあらゆる情報からちゃんと選び抜く能力をつけないとどんどん囲われてしまいます、片付けのことだけじゃなく物の売り買いやサービス提供には人間同士の機知や情のようなものがあるはずなのにどんどんGoogle先生に囲われる生き方になると人生そのものが薄っぺらくなるような気がするのはワタクシだけでしょうか?
2018年5月の記事ですがちょうどその頃からゴミ屋敷や特殊清掃界隈にもおかしなオウンドメディアが台頭し始め上記のような薄っぺらな記事が幅を利かせ何もわからない一般のお客様が混乱する事態となりました。
当時から4年以上たった今でも大きな流れは変わりませんがお客様の中でも完全に二極化してきたように感じます。
オウンドメディアをはじめとしたガセ情報に振り回される人と独自に調べて完全に理解してる人です、情報過多の時代ですから自身の頭の中で選別しふるいにかける能力は今後さらに求められる気がします。
そして相見積そのものに対する考え方にも変化が出てきました。
これは今年ワタシのところであった実例ですが某行政機関発注のゴミ部屋片付けがなんと三社見積なしでダイレクトに発注されました。
公費支出の作業は原則的に三社から見積もりを取るのが慣例でしたがこのようにその工程を飛ばして発注されたのは特筆すべきでしかも1つの行政区だけではなく3つの区とひとつの市からでした。
オフレコで理由を聞いたのですが実体のないような廃棄物もどう処理されてるかわからないところを選定にいれるわけにはいかない、というものでした(ワタシら10年以上前から言ってますもっと早く気づけっての)
この流れは歓迎すべきで特にゴミ屋敷片付けや特殊清掃は引越なんかと違って横の比較がひじょうにやりづらいのです、だからこそ会社の運営姿勢やコンプラ遵守はどうなってるかに重きを置くべきで安いだの地域最安なんて実はどうでもいいのです。
この記事を出した4~5年前ですがすぐに相見積という方が減った時期がありました。
ワタクシ相見積そのものを否定してるわけじゃないんです、どっかのサイトにまごのては相見積を嫌いますと書かれてますが別に全否定はしていません。
ですが社屋もないような家なき子と一緒にされるのは心外ですし自社サイトにウソばっかり並べてるような業者と一緒くたにされたくないと思ってるだけです。
引越なんかだとわかりやすです、アート引越センターとどこか他に相見積先を選ぶとしたらおのずとサカイやアリさんあたりの大手になるはずで町場の無名運送屋を混ぜることはまずありません。
ある方がランキングサイトに出てる片付け業者三社呼んだら屋号だけ変えてる同じとこだったってww
ま、ゴミ屋敷(部屋)だろうが汚部屋だろうが自分の完全プライベートスペースに入れるんだからもうちょっと慎重でもいいんじゃないかと思うのです。