過去にけっこう反響があった記事のまとめリライトですが生活保護について書いた記事があります。
ワタシらけっこうな頻度で生活保護課の窓口に出向いたり電話で対応したりすることがありますがコロナ渦以降本当に担当者さんは忙しそうです。
新規受付に就労指導やトラブル対応などで東京都江戸川区だけで言えば保護者100名に対し1名のケースワーカーで対応してるそうな。
コロナ渦で生活保護申請が増えるという図式は理解できます、職を失ったり派遣切りにあったりそのような生活を余儀なくされるシーンは長い人生あってもおかしくありませんし生活保護受給そのものが転落人生なんて考えもありません。
ですがワタシ思うに悪用はもちろんダメだけどとりあえず食えるからもう働かなくていいやって考える人を増やしてる側面もないこともない気がしています。
というのも先ほど就労指導に追われてるって聞いたと書きましたがおそらく就労指導するってことは稼働可能年齢の方が対象でなおかつ健康上も問題ない人である可能性が高い。
だけど実際は生活保護を脱して就労するのはなんと全体の2%程度・・・
今世の中はあらゆる業界で人手不足です、ワタシらのとこもそうです、土木建築、運送、飲食みんな求人にお金を掛け場合によっては海外に飛んで人手を確保しています。
少し前に生活保護課の就労準備支援員を通して作業者を募集したことがありましたがレスポンスはなんとゼロでした!
どう考えても就労不可能な生活保護者ばかりではないはず、なのにゼロ。
ってことはこの制度自体が本来の目的を果たしておらず、実質の〇ズ製造装置になってるのではと思えてなりません。
(2015.7.31)
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 ・ω・))フムフム
この条文を受けて「生活保護」という制度がある。
ある現場でのこと、依頼主は某福祉事務所(生活保護課)住人は体を壊し入院中、しかしアパートが取り壊しになるため退去のため家財を撤去しなければならない、というもの。
このパターンは別に珍しくもなくこちらも登録業者ゆえに難しい手続きもなく身構えずに現地へ。
家財を撤去・・・
うーーん・・・
家財ねえ・・・役所はこの部屋のどこを見て家財撤去というのだろう?
1DKの部屋がそのまま巨大なゴミ箱です!当然生保でまかなえる金額ではありません。
結局行政でまかなえない分は大家さんが負担する、ということで作業開始、ゴミの種類はいわゆるコンビニ系、だけどその8割が安物焼酎(大五郎)の巨大ペットボトルとレモンハイのボトル・・・
税金で酒を飲み、体を壊したから税金で入院、部屋を散らかしたら税金で片付ける・・・これが健康で文化的な最低限の生活なんだろうか?
同じアパートに住む80は過ぎてるであろうお爺さんが「生保の人はいいよなあ、全部おんぶにだっこだもん、俺なんか同じぐらいの年金だよ!引越なんかできやしない」
最後のセーフティーネットである生活保護、これは絶対に必要な制度であることは間違いない、でもそれを悪用する輩が多いのも事実、今まで何人も生保の人の部屋を片付けたけど酒、タバコ、パチンコにどっぷりハマってるのが多かった、本当にこんなのでいいのかな?健康で文化的な最低限度の生活に娯楽は必要なんだろうか?
私が思うに本当に制度が必要なところに行き渡らず、少し知恵のある器用に立ち回れる者が得をしてるんではないかと感じる。
(2017.9.15)
税務署で「ご苦労さま」と言われるとムカっときますの(-_-メ)ww
いわゆる公務員のこのような言動ってときどき議論されるけどやっぱりなんとなく選民意識のようなものがあるのかね。
ご苦労さま、は上から下に向けての言葉であってそれなりの立場ならまだしも窓口レベルで言われることじゃないと思うけどね。
本日はお掃除やお片付けにまったく関係ない記事です。
ある役所の窓口でのこと、私たちが仕事で頻繁にいく窓口と言えば生活保護課、当然業者専用のブースや出入口があるわけでもなく相談者や受給者と一緒に待つことになる。
となるとイヤでも耳に入ってくる会話がある、私がいた前の少し仕切られたブースで話してるのはけっこう高齢の男性で対応してるのは比較的若い女性職員だった。
内容からまだ受給者ではなくそれを受けるための相談のよう、口ぶりから初めての相談ではなく何度か来てる模様、確かに身に着けてるものからもなんとなくそれをうかがわせる。
そのお爺さんの態度はけっしてぞんざいではなく極めて平身低頭、片や対応してる担当者は書類をボールペンのケツで叩きキーキーとなんだかんだとまくしたてる。
お爺さんの相談がどんな内容かどんな境遇か知らないけどあの態度はないな、立ち上がって帰るときもお辞儀をするお爺さん「ご苦労さま!」と言い捨てるネイルギンギンのお姉さん。
なんだかなあ・・・
このblog読者という某役所の生活保護担当者と知り合って数年、毎月いくつかの案件依頼がある、いつも平身低頭で「面倒ばかりですみませんねえ」って感じ。
かなり前にこの担当氏と伺ったお宅のこと、部屋の住人は40代前半ぐらいのネイルギンギンでプリンみたいな髪、部屋は完全にゴミ部屋でたばこの吸い殻が山となり担当氏への物言いもぞんざい。
部屋の検分もそこそこに「あんたなんで保護?元気そうじゃん」と言ってしまいました、もちろんちょっとした口論になったんだけど最後に税金で片してもらうんだからもっとしおらしくしろ!で終わり、ええもちろんこんな人の部屋やりませんよ。
後で聞いた話では不正受給バレて切られたんだと・・・もっと早く気づけってーの。
まあね、どっちが上とか下とかないと思うの、結局みんな何かに依存しなけりゃ生きていけないんだから。
でもやっぱり税務署の窓口ではありがとうって言われたいんじゃんww
(2016.5.27)
今回の記事はある行政機関から依頼された独居の孤独死現場でのことです。
亡くなったのは生活保護を受ける40代後半の男性、死後日数の経過はそんなに進んでおらず季節的なこともあってか汚損状態も軽め、ただどうやら死因は自死のよう。
生活保護の人の住いってどんなイメージですか?なんとなく路地裏のボロアパートってイメージあるかもしれませんが意外とみなさんいいとこ住んでます、23区の場合単身者の家賃は53000円まで認められますからさすがに都心では無理ですが下町エリアだとそこそこですよ。
部屋の中の家財はごく普通だけどちゃんと液晶テレビも冷蔵庫もありました、これらも支給されるんです、そして定番(?)の吸い殻の山と安酒のボトルとパチ雑誌、舟券のマークシート。
以前にも同じような記事を書き過去最高の閲覧数とコメントをいただきました、意見もたくさんきました、中には辛辣なものもありました、私は生活保護の人を見下したりバカにしたりはしませんが生活保護の本来の目的はセーフティーネットのはず、本来緊急避難的に受給するものであって未来永劫受け続けるものではないと思ってます。
だってそのお金納税者が納めた血税から出てるんですよ。
公的年金だけで家賃3万円代のところでテレビもなく暮らすお婆ちゃん、月15万前後の収入しかなく爪に火を灯すように暮らしてる若い女の子、額の多寡は別にしてこのような納税者のお金がパチンコにつぎ込まれてるのはやっぱりおかしいでしょ?
で、現場のことに話を戻します、作業も終わり頃に玄関に人が現れました、それは管理会社でもなく役所の人でもなく風貌からパチ屋に並んでるのがとても似合う人でした、私と目が合うなり挨拶もせず「お金なかった?」「俺さコイツに金貸してたんだよね」もうイヤと思いましたね。
生活保護申請をしに窓口に行ったら追い返され餓死 なんてニュースもありました、本当に必要な人にいき渡ってないのが現状、もうちょっとちゃんと審査すべきだと思うけどなあ、この部屋の人の担当ケースワーカーはどうやらそんな生活だったことは知っていたらしい、受給者が卒業する率は全体の2%らしい、もしかしてこのシステムは最後のセーフティーネットじゃないのかもしれない。
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他にももっと書いてる気がしますがとりあえず反響が多かったこの2記事をまとめてみました。
ワタシの知ってる人でこの生活保護家庭で育った人がいます、もうすでに成人して所帯も持ってるんだけどその人が言うのには確かに生活保護という制度があったから私ら兄弟は学校にも行けたし裕福とはいかないけど生きてこれた、それは素直にありがたい。
でもそれと引き換えに両親から『意欲』がなくなったのはこのシステムの功罪だと思ってる。
すべての人が労働意欲とかいわゆる底力を失うわけではないと思うけど生活保護脱出率2%やダイレクトに求人出してるのに反響ゼロなんかを見るとそうかもねって思ってしまうのです。
そういえば就労相談員の人が言ってたけど生活保護費のことを『給料』と呼ぶ人が多いそうな(o_o ;)