【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感 -11ページ目

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

過去記事リメイクです。

最近Twitterでも投稿しましたが『業者の利益は消費者の不利益』などという変な思想が広まってるせいでワタシたちの矜持を打ち砕くことを平気で宣う輩が増えてます。
 
ですがその一端はそんなバカげた思想に迎合して尻尾フリフリお手てスリスリする自称プロがいるからに他なりません。
 
ワタシたちのような特殊清掃の分野ではまだ少ないと思うけど各サイトを逡巡してると『業界最安値』や『どこよりも安い』とドンキ顔負けの文言を並べ立ててるところも増加しつつあります。
 
深夜のドンキに黄色い袋をぶら下げてる客と日本橋高島屋に買い物に来てる客とでは性質がまったく違います、プロの矜持を捨て尻尾振ってるとまともな客が寄ってこないのは明白でそんなのが大多数となってしまうとそれがスタンダードとなってしまうのがこわいところです。

以下は2018年9月投稿です。

まん延する間違ったプロ論は人が壊れるというハナシです。

7月の真ん中頃にちょっと仕事が遅くなり家で食べるのもおっくうだったので主人とめったに行かないファミレスのようなステーキハウスに行きました、腰を据えてゆっくりという気分ではなかったので適当にってカンジで。

 

21時を回ってるというのにそこそこの入りでさすが真夏の夜ってカンジで賑わっていました、そんな中ワタクシたちの斜め向かいの席でちょっとした悶着があったようで店員のひとりがペコペコしてる光景に出くわした、当然その分オペレーションが手薄になるからワタクシたちが待たされることになる。

 

業者の利益は消費者の不利益。

 

何年か前にもスーパーでこんな光景に出くわしたことを思い出した、その時はバックヤードで店長らしき人がそのバイトだか社員を叱責してる声が聞こえた。「プロなんだからどんな客にも対応しなきゃ・・・」

 

先日あるブログにいきあたった、このブログを読んでくれたみたいでどの記事か忘れたけどリブログしてくれて以来ときどき見てる、すごく過激な言い回しが多いけどけっこうためになる。

 

少し引用します。

 

どう考えても従業員の自分は悪くない。落ち度がない。でも客はぷんぷん怒ってる。

普通に考えたらそういう客を店は切るべきだよな。

 

でも現実はそんなことは絶対しない。とりあえず従業員は謝る。頭ひとつじゃ足りないって言うから、店長も出てきて謝る。そして誠意見せろと言われて飲食代無料にしたりする。

問題はこの後。ウンコみたいな店長は従業員に言う。「おまえはプロじゃない」と。叱責するわけだ。

 

プロはどんなお客様も満足させられて当たり前だ、だからおまえはプロじゃない、と言うわけ。

従業員は思う。

「プロってなんなんだ、辛いな」

でも店長が言うんだからと、「プロ」であろうとする。サンダル履きでレストランに来るような客に愛想を振りまき、何を言われても無理を通そうとする。クレームが来たら負け、クレームを起こす従業員はアマチュア、そう思い込まされて、必死に底辺客のご機嫌伺いばかりする。

そのうち、まともな客を待たせて底辺客の要望に必死に答えようとする。

 

そして必ず心が折れる。社会人として間違ったプロ論を押しつけられ、プロであることに激しく抵抗感を覚えるようになる。そして、頑張ってた仕事も辞めていく。

 

上で書いたようにファミレスだけではなくスーパーでも宅配便のドラーバーもこんな言葉を投げられてるような気もするし私たちも無意識で思ったり使ったりすることもある。

 

我々はゴミ屋敷片付け特殊清掃のプロです、だから値切らないでください。

 

この夏期間中このプロ論について毎日考えた、一時期すき家だか吉野家だかの深夜のワンオペとかもこの間違ったプロ論で現場が疲弊したんじゃないだろうか?現場が疲弊したというか人が壊れた。

 

私たちの仕事も基本的には個人相手でそれこそいろんな人がいます、それゆえにニーズもさまざまでそれに出来るだけ応えたいと思うのは人情なんですが例えばたまにこんな例があります。

 

・洗濯物を畳んでほしい。

・食器を洗ってほしい。

・深夜でも電話対応をしてほしい。

・もっと安くしろ。

 

私たちは清掃会社なんだから洗い物をしたり洗濯物を畳んだりは矜持としてできない、深夜の電話だって個人の一人親方なら出来るけど組織となると出来ない。

 

プロとはNoとキチンと言えることなんだとつくづく思った。

 

ファミレスで店員に暴言を吐くような客は追い返せばいいし、宅配便ドライバーや長距離トラックドライバーに無理難題を押し付ける荷主は切ればいいだけだと思う。

 

すき家も吉野家もコンビニも一部では深夜の営業を止める店があるという、でもこれは人手不足に端を発したことで過剰なニーズにストップをかけたわけじゃない。

 

まあ、どの業界でもその隙間というか下をくぐって「へえへえウチならこーしますよ、はいはい言うとおりでございますー」ってやるのが出てくるんですけど結局自分の首を絞めるんだけどね。

 

最近思ったこともうひとつ、夏前iPhone買ったときに商品渡されときに「傷の確認お願いします」って言われた、最近某ブランドバッグを直営店で買ったときも同じことを言われました。

 

これずっと違和感があって一見親切に見えるんだけどなんか変、だって天下のアップルが傷物出荷するとは思えないし、有名百貨店に入ってる世界的なブランドが万が一にも傷物を出すはずがない。

 

おそらくこれは買って数日後に傷がついてるだの糸がほつれてるということがあっての対策じゃないかと思います 大阪では1年経ってるのに言う人居るとかww これも間違ったプロ論ではと思うのです。

ウチの商品にそんなのあるわけないです!疑うならヨソ行けって言ってくれたほうがよっぽど矜持を感じる。

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『業者の利益は消費者の不利益』って言葉はTwitterで不動産会社の仲介手数料問題に端を発したものですが、そもそも不動産屋も掃除屋も利益出したらダメなん?

 

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過去記事のリメイクです。

この記事は2018年に書いたもので支援品名目で自分のガラクタを送りつける自己満足について書いた記事でした。

 

先週も深夜に地震があったり電気が止まるかもしれないだとか海の向こうではドンパチやってるし何かまた良からぬことが起こるのではと戦々恐々としております。

 

11年前の東日本震災の後に『被災地支援の液体ミルク使われず』 こんな見出しの記事が出てました。

 

あれは東日本大震災からしばらく経った頃のことでした。

ワタクシ高齢者宅のゴミ屋敷化したお宅を片付けてました。ええ、もちろん本人依頼のわけありません、そこも娘さんだか息子さん依頼だったはず。

 

そこの婆さん仕分けするカテゴリの中にやたら「人にあげる」というのが出てきます、仕分ける場合の基本パターンは「要る」「要らない」「売るもしくはあげる」ですがよーく見ると「要らない(捨てる)」が全部「あげる」です。

 

頃合いを見計らってこう聞いてみた「〇〇さん、誰にあげるの?」

「こういうのはね、被災地に送ると喜ばれるの」ワタクシ悪いと思ったけどじゃあウチで送っとくねと全部処分しました。

 

 

なぜこのようなことをしたかと言うと。。。

 

黄ばんだりしわくちゃの下着なんて誰もいらない

期限切れ、期限間近の食品なんて野良犬も食べない

 

自分はもう使わないけど出来れば誰かに使ってほしい、役に立ってほしいという気持ちはわかります、だけど被災地はゴミ捨て場じゃないの。

 

主人は阪神大震災の時まだトラック運転手でどっかの自治体だか企業だかの救援物資を運んだことがあるそうな、その時運び込んだ先で言われたこと「またゴミや」

もちろん中身はわからないけど「また」って言う言葉通りだったんでしょうね。(これが報道されない裏話ってやつですか?)

 

これ高齢者だけじゃなく比較的若い人も「被災地に」ってやる人が多いんですが、たぶん本当に役立つもの送ってる人少ないんじゃないかしらね。

 

東北のあの惨状ですらしばらくしたら店は開いたし今回の北海道でも関西でも「買えない難民」はほとんどなかったはず。

もし本当に何か送りたいと考えるならお金を出して新品を送ればいいと思うよ。

 

 

まあ現実的にはこんなこと誰もが知ってるんだと思います、ただ「捨てる」という行為がイヤでこのような行動になってることは往々にしてあると思います、でも20年ぐらい前の冷蔵庫を誰か使ってくれれば、とか30年ぐらい経ってそうなぬか漬けをどっかの料亭が買ってくれないかしらって言うのはどうかと思うよww

 

しま○らあたりの服とかニ○リの家具もまだ使えそうなんで買取っていうものおやめください、10年前に30万したダイニングテーブルだとしてもそんなシールべたべたではもう価値ないですよ

 

モノは所有していた人が納得いくまで使い倒してあげればそれ自体の使命は終わりと考えたほうが気持ちが楽なんではないでしょうか?確かにまだ使えるからもったいないと思う気持ちもわかります。

でもお片付けの過程でそれを考えすぎると本来の目的のことがまったく進みませんよ、そっちの弊害のほうが大きい。

 

※10年前に30万した家具でも1年あたり3万円です、1ヵ月2500円です、日にしたら100円以下ですよ。充分償却できてます

 

処分するときに「ありがとう」と言って処分すればいいんです。

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最近はメルカリなどCtoCの取引も盛んですから場合によってはガラクタでも取引が成立する場合もあるかもしれませんが、ワタクシは中古の家電や家具のやり取りってババ抜きと思ってます。

 

テレビなどのリサイクル家電は処分するにも法定リサイクル費用がかかります。

これを省きたいがためにリサイクルショップや個人にタダもしくは数百円で売る、上手くいけば次の人もこうやって手を離れる、でも寿命が近いから完全に壊れる。

 

この時点で所有してた人はババを引いたということになります。

 

壊れてない物やまだ多少なりとも使える物をゴミとして扱うよりマシなんですがワタシが言いたいのはその先まで考えて手放してますか?ということです。

 

とりあえず自分の手から離れて部屋からなくなりゃいいという考え、場合によっては不法投棄や悪意ある輩の犯罪行為に加担することにもなりかねないと思うのです。

 

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過去ログのリメイク版です。

手抜きするな!とお叱りを受けそうですがたった数年で様々な様式が変わってますしワタクシ自身も経験積んで見方が変わったこともあるので回顧しながら書き直したり加筆いたします。

 

今回の記事は2017年2月のものでした。。。

 

お片付けやお掃除の大原則は自分でやる、です、自分で散らかしたり汚したりしたんだから道理です、でも自分でできなくなってしまったレベルならやっぱり誰かを頼らないといけない。

 

ところが誰かを頼ろうとするとやっぱりお金が掛かる、それが出せないとなるとやっぱり自分でやるしかないのねとなる、その心構えは立派だし自分でやれば技術も身に付くし何よりもリバウンドしない。

 

基本的に掃除や片付けは自分の手でやるのがいい。

 

去年1年だけ見ても自分でやるからアドバイスをください、とメール等で聞いてきた方20名ほどいますけど完遂した方2名です(内1名は現在進行中、もう1名は高みの見物)ほとんどがやり取りの途中で立ち消えてますww報告がないだけでちゃんと出来てる可能性もりますがやっぱりできてないと思う。

 

作業予約をした方でも当日までにゴミの量を減らしときます、とか水回りの掃除はやっておきますと言っててやってた人、これもほぼ皆無です。

 

まあどんな業種でも自分でできないことをやりますよっていうのがプロの存在意義ですから市場構造としてはこれでいいんです

 

かつて大急ぎの特殊清掃&遺品整理でのこと、ヒアリングもそこそこに現地へ飛んだ、普通の1Kアパートで身内が孤独死し腐乱、管理会社だか大家の勧めで私のところに電話してきたのです、駐車場で待つ遺族から鍵を預り中を見た後状況説明と作業方法そしてかかる料金を提示すると遺族3人は何やらゴソゴソ話し合い「私たちでやります」と言った。

 

一応アドバイスはしたものの絶対入れるはずないし出来るはずないと確信を持っていたからスタッフともどもしばらく待機、マスクやら100円カッパを装着して入室する遺族を車の中から眺めてた、2分ほど経過した頃ほうほうの体で出てきて「やっぱりお願いします」と涙目で言ったのです。

 

同じような例でどうしても費用が払えないと半ばヤケくそ気味で目の前の腐敗液が染みついた布団を素手で抱きかかえ90ℓ袋に入れようとした人もいました、さすがに全力で止めましたけど。

 

プロにはプロの存在意義があり、それは清掃でも一緒です。プロの仕事を値切らないでください。

 

いつも書いてるように自分でやる場合は絶対に一気にやろうとしないこと、習慣付けの訓練でもありますからほんの少しずつでも定期的にやることが大事なんです、それこそ1年かけてやる気ぐらいでちょうどいいの、私たちのような業者を入れてとりあえずいったんリセットする方は何か一つだけでも自分の手を入れるようにしましょう、例えばテーブルを拭くとか電気の傘の埃を落としてみるとか、そんな小さなことが後々生きてくるんですから。______________________________________________________________________________________________________________________________________________

↑過去ログ。

昨今の経済状況やあらゆる情報が溢れてるせいで本来プロが行なうべき仕事の領域を素人がやろうとしたり、簡単に考えて値切ろうとしたりどうすれば安く出来るか模索したりすることが増えてる気がします。

 

上記に書いた特殊清掃でも生半可な知識でワタシたちに平気で指示したりする場面もあったりします。

確かにワタシたちが扱ってるサービスはお掃除や片付けと言った本来誰でもができるし日常生活で行なってるものだから自分でやるにこしたことはありません。

 

ですが手に負えない状況になってるから相談をしてるわけでそのシーンでここは自分でやる、こうすれば値引可能か、などと言われればワタシたちの存在意義って何ってなってしまうのです。

 

掃除片付けに限らずTwitter界隈でもこの本来プロの領域に口出す話題が多く飛び交っています。(少し前に書いた賃貸住宅の仲介手数料問題もその一端だと思います)

 

そんな風潮に迎合して尻尾フリフリ安売り合戦したりそれが高じて犯罪すれすれ(コストカットのため)領域にまで手を染める自称プロもいるのも事実です。

 

これもtweetで見付けたのですが痺れる一文を見付けました。

たぶん不動産管理の方が畳職人に発注した場面だと思います↓

 

「では見積もりを・・・」

「おい若いの!職人の仕事は出来を見て物言いやがれ!悪いようにはしねえ値切るような無粋なことは言いなさんな」

 

この挟持は失いたくないものです。

 

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