今だから話せる、親友との決別..③選択肢 | 比翼連理 ~執事の愛が重い件~

比翼連理 ~執事の愛が重い件~

当ブログは、年の差11歳の主従が送る日常の風景。ネグレクトの母から赤子の私を引き取り育ててくれた付き人の白侶(ハクロ)は、その美貌と優雅さで見る者を虜にする外面の良い悪魔。そんな彼のドス黒い“本性”を主人ならではの目線で書き綴るノンフィクションです。




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いくら何でもズルいと思った



断ったら死ぬ


泣き落としで
「自分の命」を賭けた親友


断ればコイツは死ぬ

 その場にいた三森にも私にも
それは理解出来た











    

ただ...


長年、親友だと思っていた相手を

その様に見るというのは難しい




三森からトシのSOSを聞き

京都から2時間走り詰め


親友に拘束されながら

説得と宥めるを続けた私の夜は


こうして...明けた




私たち3人は24時間のマクドに入り

取り敢えず

落ち着きを見せはじめた

トシの体調と

今後の事などを話し合った



 明らかに「ふざけるなと言いたげな

私の顔を

奴は一度も見なかった


私も見なかったが






こうして、付き合うに至った

親友と自分




最終的に


私は最後までトシを

「男」としては見れなかったのだが



コイツにだけは

絶対にを出させない


出させてはいけない



付き合うことに了承はしたものの

自分の中で

その思いだけは頑なになっていった



自分はまだ、トシの親友でいたかった



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