動画の撮影時刻を考える(2) | 池袋駅南口の天文計算

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をもとに次のようなケースを考えてみます。
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10フレーム目あたりを中心に0.1秒間センサーに光をあててみます(もちろん狙って10フレーム目を中心に光をあてることはできません。実際にやってみたとき10フレーム目を中心に光があたっていたのでこういう仮定をしています)

そうすると29.9fps、1/30秒の露出ですから9~11のフレームは(一部露出時間が違うところができるものの)全画面が露光するはずです。

そして8フレーム目は画面の下側だけ露光し、12フレーム目は画面の上側だけ露光するはずです。

もしLEDが発光した時刻が正確にわかるならば__例えばLEDがGPS受信モジュールの1PPS信号で点灯しているケース__画面のどの位置から露光しているかを調べることでそれぞれのフレームの露出された時間(時刻)を精度よく(つまり1msくらいの精度で)知ることができると思います(いうまでもないことですが掩蔽・星食の起きた時刻をこの精度で知ることができるという意味ではありませんので念のため)

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実際にやってみました。レンズをはずしてセンサーに直接LEDの光をあてます。光は画像が白飛びするくらい強くあててみます。

フレーム No.7
池袋駅南口の天文計算

光は当たっていませんから真っ黒です。

フレーム No.8
池袋駅南口の天文計算

下の方だけ露光しています。一部露出が少なく赤く(あるいは黄色)になっているところがありますがこれは上の図から予想されるとおりです。
グラデーションがあまり美しくありませんが、これは光がセンサーに均一に当たっていないためでしょう)

フレーム No.9
池袋駅南口の天文計算

画面全体に光があたっています。

フレーム No.10
池袋駅南口の天文計算-10

フレーム No.11
池袋駅南口の天文計算-11


フレーム No.12
池袋駅南口の天文計算-12

上の方だけ露光しています。一部赤い(あるいは黄色)ところは露出が少ない部分です。

フレーム No.13
池袋駅南口の天文計算-13

LEDの発光は終わっているので真っ黒です。

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