特殊清掃と見せかけて、裏社会のお掃除屋さんのお話かなと疑ったが、ちゃんと特殊清掃業のお話だった。
ミステリー要素は少なめ。
シリーズ化されそうなポイント多め。
特殊清掃や遺品整理を扱った小説は近年ぐっと増えた。実際、需要が増えたからだと思うが、身近に経験することは頻繁ではないだろうから小説や映画、ドラマを通して実際の様子、必要性や問題点を知ることは意義を感じる。
本を読むことは知らないことを知ること。
それによって想像力を豊かにし、考え方や価値観を広げ、豊かな情緒や感受性を養うと思っていたが、最近、自分の未だに成長しない未熟っぷりを思うと私が読書を通して得たものは、より偏ったモノの見方を養ったのではないかと気落ちする。
まぁ、そんな小難しいことばかり考えているわけでもなく、日常の些事を忘れて没頭できる読書が単に好きなだけなんですがね。