小学校で本の読み聞かせのボランティアをしています。初めて、38人の子供たちに一斉に見つめられたときは、本を持つ手が震えましたが良い経験をさせていただきました。読み聞かせの選本のため、数多くの児童書を必然的に読むようになり、母になったからこそ出会えた本もたくさんあります。
“トモレスのパン屋”という本を最近読みました。トモレスという街で一番美味しいパン屋さんはどのパン屋さんかを決めるコンクール。街一番というパン屋さんが、一番であり続けようとするあまり、大切な人を失い、道を見失います。そして一番大切なことは、コンクールに勝つことではなくパンを食べた人が幸せになれるパンを焼き続けることだと気づくまでの物語です。この本は、私に大切な事は何かを考えさせるきっかけを与えてくれました。
私は自分に“サロネーゼ”という言葉が当てはまると思ったことがありません。サロネーゼと呼ばれるほど、優雅でも高級でもないわ、と。
そんな私に、3月になって、人に教える以上は、責任と自覚を持って真のサロネーゼになりなさい、と言葉を尽くして諭してくださった3人の先輩サロネーゼがいらっしゃいます。うちお二人は、見ず知らずの私に、です。その真摯なお姿に心打たれると同時に、こうあるべき、という遥かなる目標を与えていただいた思いです。
4年目に入る“みもざてい”、日々、一歩一歩、精進して参ります。
写真はお赤飯を模した和菓子「おめでとう」です。
この春、中学生になる和菓子好きの次男に。