昨日はパンのお勉強の日でした。
アクシデントが起こりました。
私の先生が材料の一つを入れ忘れてしまったのです。
それはおそらくパン作りにもっとも大切なもの。
“塩”
です。
試食した瞬間、あ、塩が入っていない!とすぐ分かりました。
でも、言えないわ・・と思っていたところ
「先生、塩味が薄いみたい」とサラリとおっしゃった方。
薄いどころか0%でしたが
先生を気使われたのでしょう。
先生も一口召し上がって
コルドンブルーではほぼ、粉の重さに対して2%でした。
2%くらい・・・
と思われるかもしれませんが、
塩の入っていないパン、というものは
パンの形をした全く別ものになります。
私もかつて、自分の家で焼いたことがあります
〟塩を入れ忘れたパン”
はっきり言ってたべられたものじゃない、って感じです。
別のスクールの私の先生も
以前、塩を忘れたパンを焼いてしまった時の話をしてくださいました。
塩抜きのパンは
どうにもこうにもまずくて食べられない。
パン粉にしても美味しくない。
そこで犬に食べさせて見たところ
犬も嫌がって食べない。
食べなさい!
とワンちゃんをしかりつけ、なんとか食べさせた
と思ったところ・・・
後でわかったことが庭の片隅にこんもりとそのパンが捨ててあったとさ

パン作りに置いてはとんでもないことになります。
まだイーストは一次発酵の段階で気が付くでしょう。
なにせ膨らまないのですから。
ところが、塩は最終的なところ、食べてみないとわからない。
確かに発酵が進みすぎるので
なんだかおかしい!
とは思うものの、確信を持てずに作業を進める。
そして食べて初めて気が付くのです。
2%、たった2%の塩が
とても大きな仕事をするのです。