今から十数年まえ、偶然見つけたその本に目が釘付けになりました。
まだ、テーブルコーディネイトが今ほどは注目されていなかった頃、
その本には、今までみたことのない美しい花やテーブルの写真が掲載されていました。
こんな素晴らしい世界があるのかと思う反面、
雲の上のお話しのように感じました。
それから何年たったでしょうか。
自分なりにテーブルコーディネイトの勉強はしていましたが
ある日ポラリスさんというパン教室の先生のブログに紹介された
佐藤愛子先生のサロンを知り、
なんとしてもそのお教室に行きたくなり、クリスマスレッスンに伺いました。
それが佐藤先生との出会いでした。
何度か通っているうち
佐藤愛子先生は私が夢中になって読んだあの本を書かれた先生の一番弟子で
いらっしゃることがわかりました。
佐藤愛子先生に学んで、3年以上が経ち
今日またあの時の本を偶然開きました。
あっ!
思わず、小さな声をあげました。
あの十数年前は全く分からなかったもの、
理解できなかったもの、
知らなかったもの、
見えなかったもの
それらが
今日は理解できたのです。
では、そのお花を作りなさい、テーブルを作りなさい、
と言われたら私にはまだ無理です。
でも、明らかに私の中には大きな変化があることを感じました。
これが“学ぶ”ということなんだ、と思いました。
私は人より不器用でセンスにも恵まれません。
でも、コツコツと積み重ねていると
何かが変わってくるのです。
サロネーゼ、一夜ににしては仕上がらないものだとしみじみと実感。
数年後の自分が楽しみです。