「一周忌におとーさんが起こした奇跡」&「読経中にあーちゃんのまさかの行動で私が崩壊した話」 | ダウン症児のママはシンガーソングライター MIMOの「ギフト」な日々

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ダウン症の愛娘の子育てと、シンガーソングライターとしての音楽活動を楽しんでいます。
みなさんが元気でやさしくなれる情報をお届けいたします!

早いものでおとーさんの一周忌法要。

 

昨年亡くなった時もコロナ禍で、

 

葬儀の参列者は最小限の、

 

私とパパとパパのお兄ちゃんの三人。

 

今年もやっぱりコロナ禍には変わりない。

 

昨年の三人に加えて今年は、

 

私のダウン症のある愛娘、

 

あーちゃんも初参加で四人のみで。

 

親戚の皆様はご高齢のため、

 

一周忌もこじんまりと。

 

 

 

 

でも天気予報はあいにくの雨。

 

昨日お坊様が打ち合わせの電話の中で、

 

 

 

「せめてお父様の墓前での読経の時は、

 

 晴れ間が現れてくださいますように、

 

 お祈りしております‥‥」

 

 

 

そうおっしゃってくれていた。

 

でもまぁそうは言っても、

 

先週からずっと雨続き。

 

せっかくの七夕だけど、

 

お天気は諦めるしかない‥‥。

 

 

 

今朝起きると外は雨。

 

やっぱりなぁ‥‥と身支度を整え、

 

家族三人でお墓に向かった。

 

 

お墓到着時は小雨になっていたけど、

 

やっぱりお天気はイマイチ‥‥。

 

しかたないよねぇ‥‥。

 

 

 

まずは室内で、

 

一周忌法要やお位牌の開眼供養、

 

新盆供養などをしていただいた。

 

 

のだが‥‥。

 

 

 

 

 

 

実は私、

 

このお坊様のありがたい読経中に、

 

不謹慎にも、

 

笑いを堪えることができなかった。

 

その原因というのが‥‥。

 

 

もーう!あーちゃん!!!

 

 

あーちゃんが、

 

音楽大好きなのは分かる。

 

たいこ大好きなのも分かる。

 

でもね、

 

でもね、でもね‥‥。

 

読経が始まってすぐよ。

 

お坊様のグルーヴが良すぎたのか?

 

‥‥あーちゃん、

 

‥‥ノリだした‥‥。

 

まるでブラックミュージックを、

 

楽しんでいるかのごとく!!!

 

小粋に揺れている!!!

 

ここはクラブか?!

 

そして木魚が鳴り始めると、

 

その揺れはまるで、

 

ファンクミュージックの、

 

激しいノリになった。

 

そういえば木魚って、

 

ディスコミュージックの

 

カウベルっぽくはあるよね。笑

 

そしてあーちゃん、

 

ご機嫌マックス!ウハウハです!

 

憎めないほど小憎可愛い!!

 

なんかもうね、

 

遺影のおとーさんの笑顔が、

 

「あーちゃん、おめえ、

 

 面白いわらしだな!」って、

 

笑っているように感じ始めた。

 

 

ダメだ‥‥。

 

わ、笑いが‥‥。

 

と、止まらない‥‥。

 

 

 

本当にその時くらい、

 

今がコロナ禍で良かったと。

 

マスクの中の笑いを隠せるから。

 

まぁ震える肩はバレバレだけど。笑

 

 

 

なんかあーちゃんのおかげで、

 

今まで辛かったこととか、

 

悲しかったこととか、

 

抱えていた苦労とか、

 

ぜーんぶ吹っ飛んでしまった。

 

 

 

でもこの不謹慎な現象は、

 

後から正直に、

 

お坊様に詫びた。

 

でもお坊様さすがです。

 

 

 

 

「あはは!いいんです!いいんです!

 

 もともと木魚は楽器です。

 

 それに”木”の”魚”と書くでしょ?

 

 魚は寝る時も目を開けて寝るんです。

 

 坊主が読経中に寝ないため、というか、

 

 坊主自身の戒めのためにも、

 

 鳴らすものなのですよ。

 

 だから聴いている人が、

 

 揺れて踊っていいんです。」

 

 

 

あぁ‥‥。

 

その言葉に救われました‥‥。笑

 

 

 

 

 

そうだ、人生は、

 

笑って生きたもん勝ちだ。

 

 

 

 

 

おとーさんの一周忌で、

 

私の中の「何か」が落ちた。

 

「なーんだ」って感じで。

 

 

 

 

 

 

 

室内での法要が一通り終わり、

 

それから野外にある墓前へ。

 

 

 

あれ?

 

あれれ?

 

雨、上がっとるやないかい!

 

それどころか!!!

 

おとーさんの墓前に向かうに連れて、

 

あれよあれよと、

 

雲が千切れていった!

 

そしてとうとう‥‥

 

 

 

は!晴れ間が!!!

 

なんかもう‥‥

 

おとーさん、

 

ぜったいこのへんにいるよ‥‥。

 

「おーい!おまえら!

 

 オレはいるからなー!」

 

って言われてる気分だった。

 

これにはお坊様もビックリ!

 

 

 

 

「いやぁ、本当に晴れましたね!

 

 昨日”読経の間だけでも晴れ間が‥‥”と、

 

 お話はしたものの、

 

 でも天気だけはと思っていたのですが、

 

 やはりお父様、

 

 いらっしゃるんでしょうね。」と。

 

 

 

「それにお父様の戒名の、

 

 ”慈空陽正信士”という”陽”だけあって、

 

 やっぱり太陽が似合いますね。」と。

 

 

 

この戒名、

 

実は私が付けさせていただいた。

 

この素敵すぎるエピソードも、

 

きっと近々書きます。

 

 

 

おとーさんの遺影のバックと、

 

そっくりの青空が広がった。

 

 

 

 

おーーーっと!

 

お花がボリューミーすぎて、

 

おとーさんの遺影が、

 

埋もれてしまっているぞ!笑

 

 

 

 

 

そして、

 

一筆啓上賞で受賞した、

 

私の作品が刻印されている、

 

特選純米大吟醸も、

 

ちゃんと墓前にお供えしたよ。

 

 

いやぁ、もう、もろもろ、

 

感情がこぼれてしまって‥‥。

 

笑いが‥‥涙が‥‥。

 

 

 

あーちゃんにとっては、

 

はじめてのお焼香にドキドキ。

 

「?食べ物?」

 

というキョトン顔で、

 

思わず口元に運ぼうとしていた。笑

 

 

 

そしてその後、

 

 

なぜか「アーメン」をするあーちゃん。

 

あーちゃんはどこまでも、

 

無宗教の自由人だ。

 

 

 

 

 

なんか一年前、

 

あんなに悲しかったのに。

 

今日の空は青い。

 

目に映る景色に、

 

ちゃんと色がある。

 

 

あぁ‥‥わたし、

 

もう大丈夫だ。

 

 

書いていこう。

 

描いていこう。

 

 

 

おとーさんとあーちゃんが、

 

私に教えてくれた、

 

とびきり大切なことたちを。