蝉しぐれ~染色体は音符になった。
実は私、ずっと「染色体」という言葉がキライでした。それは娘が告知されたあの日からずっと。「なんで娘の21番目の染色体が3本あるのよ!どうにかして消せないの?!そもそも染色体って一体なんなのよ?!」と半分逆ギレのような状態。(笑)たぶん告知をされた親御さんは、みんなおんなじような気持ちになってるんじゃないかなぁ・・・。
でもね、不思議なことにこの「郷氏のブログ」を拝見してからやっと、自分の中で「染色体」という言葉が受け入れられるように・・・どころか愛しい存在になっちゃったんです。郷氏もまた、言葉で人を救いたいと日々言葉を紡いでいらっしゃる方。そして私はまぎれもなく、その言葉に救われたんだよなぁ・・・。
全文は郷氏のブログを見ていただくとして、私が救われた郷氏の文章を紹介させていただきます。
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この曲が心を打つのは「みもちゃんにしか書けない言葉」があるからだ。自分のことを隠さない。子のことも隠さない。思ったままを描いている。ナマだから強くて、優しくて、じんとくる。
さて「もの言わぬ 我が子」というくだりは、ソングライターのダウン症の子供のことだ。
ダウン症は体細胞の21番染色体が1本余分にあって発症する。外見も内側も病気になる率が高くなる。「1本多い染色体には、優しさと可能性が詰まっている」とダウン症の子をもつある親が、母から言われたそうだ。いい言葉だ。
考えてみると、ぼくらも1本多いかもしれない。それも良くない1本かも。
それは、いじめを見ても何も言わない、しぃーっとの人差し指かも。
それは、弱い人を見てみぬ振りする、ひとつ目かも。
それは、考えないフリができる、心に穴を開けるドリルかも。
そんな1本はいらん。だがMIMOさんの子の余分と言われる1本には、音があった。
1本多く染色体を持った子は、それを母に渡した。母の手に渡った時それは音符になった。母はそれをつかって五線譜を美しい曲で埋めた。

MIMOさんに歌があってよかったね。この曲はきっと広まる。なぜならその音符には愛を伝える染色体があるからだ。
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私が今まで忌み嫌っていた一本多い「染色体」これは実は娘からもらった音符という「バトン」だったんだ。私はそのバトンをしっかりと受け取り、突き動かされるように今も走り続けている。言葉を音楽に乗せながら。娘からもらった「ギフト」だったんだなぁ。
私の娘だけじゃない。ダウン症の方たちはみんな、一本多い染色体をご両親や世の中に手渡して、いろんなことを教えてくれているような気がする。彼らの可能性、やさしさ、感動・・・。
言葉によって傷ついたこともある。でもその何百倍も言葉で救われて生かされてきた。だから私は「言葉」の可能性を信じたい。人の心をあたためるために使いたい・・・。
私の曲を聴いていただいた方から返ってくる大きなこだま、これがまぎれもなく今の私を作っています。心で聴いてくださる方々に、心から感謝の日々・・・。


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☆MIMO☆