先日から秩父を旅しておりますが、今回で完結編です。
今回の旅の中で、どうしても行きたかったカフェを訪ねるのが最終目標です。
ぜひ、最後までお付き合いください。
今回は、秩父神社を訪ねるところから旅は始まります。
秩父神社は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)をご祭神とする神社です。
秩父神社の例祭は「秩父夜祭」として知られていて、平成28年に全国33軒の祭りからなる「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
ではさっそく境内を訪ねてみましょう。
手水舎も凄く歴史のある感じです。
神門を抜けると、右手にご神木のイチョウが見えます。
緑が濃いです。
それだけで神聖な気持ちになります。
御本殿には、参拝する人たちの列が出来ていました。
この御本殿には、とても貴重なものがたくさんあります。
並んでいる間にじっくり見ていると、何よりも彫刻がすごい。
御本殿には、かの名工左甚五郎が彫ったと伝えられる彫刻があります。
それがすごい。
子育ての虎 左甚五郎作
秩父神社は、武田信玄公の手によって永禄12年(1569年)に焼失。
しかし、徳川家康公の力により社殿が再建されました。
家康公は、寅年寅の日寅の刻生まれということで、それにちなんでか拝殿には、4面にわたって寅の彫り物が施されています。
特に正面にある「子育ての虎」は、左甚五郎が「家康公の威厳と御祭神を守護する神使として彫刻したと伝えられています。
拝殿の周辺はとにかく色鮮やかな彫刻が並んで、まるで日光東照宮にでも来たみたい。
意外と言っては失礼ですが、その華やかさに本当にびっくりしました。
そして、もうひとつとても知られているのがこちらの三猿です。
あれ、なんか日光のと違う。
日光の三猿は「見ざる・言わざる・聞かざる」ですよね?
でも秩父の三猿は「よく見・よく聞いて・よく話そう」となっています。
ふふふ、ふふふ。「さる」が掛かってないけどいいのかな(笑)
北辰の梟 ほくしんのふくろう
体はご本尊に向き、顔は正反対の真北をむいて御祭神を昼夜問わずにお守りしています。
フクロウというよりも、ミミズクっぽいけど、愛嬌があってかわいいです。
私が一番気になったのはこちら。
よく見ると、青い龍が鎖で縛られているんです。
左甚五郎作のつなぎの龍という彫刻です。
この彫刻には左甚五郎らしい伝説があります。
その昔、秩父札所15番少林寺近くの池に住み着いた龍が暴れた後、必ずこの彫刻の下に水たまりができているのを見つけました。
そこでこの彫刻の龍を鎖でつなぎとめた所、龍は池に現れなくなったということです。
左甚五郎が彫った龍は池で暴れていたんですねぇ。
あと落語?では確か雀も動き出していましたよね。
それだけ左甚五郎の腕が素晴らしかったという例えなのでしょうか。
境内には、柞の禊川(ならのみそぎがわ)という水辺があります。
そこにしゃがみ込み人が多くて何をやっているんだろうと思ったら…
水占みくじ
「当社に流れる伏流水に「おみくじ」を浸しますと、不思議と文字が浮かび上がる占い」とあります。
これかー。
さて、いろいろ見どころの多かった秩父神社をしっかりと楽しみました。
次に、母を連れて行きたいなと思っていた場所へ向かいます。
それは、秩父神社のすぐとなりにある「秩父まつり会館」です。
秩父夜祭はとても有名ですが、「夜祭」ですし、ものすごい混雑だそうだし、とても本物を見に行くことは出来そうもありません。
ならば、秩父まつり会館でその雰囲気だけでも楽しみましょうよ。
日曜日だったこともあり、本物のお囃子を聞くことが出来ました。
子どもたちも一生懸命やっていて、ちょっと感動しました…。
こちらが、笠鉾。
こちらが屋台。
どちらもとっても立派です。
ここでは置いてあるだけで、屋台も笠鉾も動きませんが、時間になるとプロジェクションマッピングで、祭りの雰囲気を感じさせてくれます。
プロジェクションマッピング??って感じですが、確かに臨場感があってお祭りの気分が少し味わえました。
2階に上がると、屋台の上部がはっきり見えました。
お祭りに関する展示もいろいろありました。
コンパクトな展示スペースですが、めったに来られないので楽しかったです。
わお、確かに雪が降り積もってるわ。
そして、秩父まつり会館を出た所で、「私がどうしても行きたいお店があるので付き合ってください」と宣言し、とあるお店へ向かいます。
路地を入ると、急に人が少なくなり、秩父神社から数分とは思えない静けさです。
その中に、有名カフェがひっそりとありました。
泰山堂カフェ
元々は秩父銘仙に関する場所だったようで、その古い建物をリノベーションしてカフェにされたようです。
登録有形文化財のプレートがついていました。
7歳未満のお子様の入店はおことわり。
ノートパソコンや勉強などはおことわり。
厳しいようですが、静かに過ごしたい大人のお客様のためのお店ということで…。
店内はコンパクトで、3~4人のテーブル席が2つと、カウンター席が5~6席くらいでした。
私達はラッキーで待たずに入れましたが、その後満席になり、何人も断られていました。
古民家らしく、シックで落ち着いています。
静かな音楽がこだわりのスピーカーから流れ、とっても素敵な雰囲気。
母も気に入ったみたいです。
紅茶の種類が多いお店で、手作りのデザートも数種類あります。
デザートのみの注文は出来ず、ドリンクとのセットになります。
ドリンクは、紅茶類は700円~800円くらいだったと思います。
デザートは日替わりになります。
私達は、それぞれが気になる紅茶とデザートを注文しました。
しばらくすると、ランチョンマットが用意されました。
すると母。
「ほうほうなるほど」とランチョンマットを裏返して、しくみをさぐる。
おいおい。
でもまあ、これも職業病のようなものです(笑)
そして、同時に3つの紅茶が届きました。
フェルト製のポットカバーが気に入った母。
ものすごく浮かれています。
「これ、被れる?」と言う母を止めるのに必死なワタシ。
あんた小学生か。
「被るわけないじゃない」とふくれるけど、油断ならないな。
そして、それぞれが注文したデザートはこちら。
ブルーベリーチーズケーキ
同行者はこちら
チョコとくるみのタルト
そして私。
ここに来たのは、これが食べたかったから!!
ヌガーグラッセ
ん?なんだそれ?って感じですよね。
見た目はマシュマロみたい。
お店の案内によると、「メレンゲと生クリームにキャラメリゼしたアーモンド、ラム酒漬けのドライフルーツが入り、甘さはハチミツのみ。不思議な食感の冷たいデザートです」とあります。
一口食べてみると、白い部分はさっと口の中で溶けて、ナッツやフルーツが残ります。
すごく不思議。
冷してありますが、凍っているわけではありません。
私の印象では、「ナッツや果物がたくさん入った、冷たくないアイスクリーム」みたいな感じ。
甘さも控えめです。
とにかく何とも不思議なデザート。
秩父の街案内記事には、必ずと言っていいほど載っている超メジャーカフェ。
ベタ過ぎると笑われそうですが、何しろ他に無いのだからここで食べるしかないでしょ!
メジャー店とは思えない、静かなお店です。
帰り際に少しだけマダムとお話しをしましたが、とても穏やかで素敵な方でした。
旅の途中で、ゆっくりしたくなったら、ぜひこちらのカフェを訪ねてみて下さい。
そしてまた商店街を通り、西武秩父駅へ。
帰りは特急のチケットを買いました。
その時間まであと少しゆっくりできます。
削り取られて、すっかり変な形になってしまった武甲山。
時刻は14時。
気付けばお昼食べてないじゃん。
西武秩父駅前の日帰り温泉「祭の湯」に戻った私たちは空腹を思い出します。
母は、「私は食べないからアンタたちだけ食べて来れば?」というので、おみやげ屋さんに母を残し、祭の湯のフードコートで、秩父最後のご飯を決めました。
秩父味噌チャーシューメン 1050円
炙り豚味噌丼~とろろ添え~ 並950円
私はやっぱりご飯!
ぬわははは。うまし。
そして、〆のみそポテトもしっかりと。
秩父での最後の食事もおいしく頂きました。
ごちそうさまでした!
帰りは特急でグーグー寝て帰りましたとさ。
夕食兼お土産は、岩魚ずし
シンプルでしたが、さっぱり系で美味しかったです。
さて、長々とお送りした秩父旅日記いかがでしたか?
元は、母の湯治に付き合う感じだったのですが、ダリアや秩父神社、そしてカフェと、気づいたら結構楽しんでいました。
東京からも近い秩父。
皆様もぜひ、訪ねてみて下さい。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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