ビラトナガルの夜 | mimico日記

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ミミロータスの日々の日記を綴ります

大半の彼ら(ネパリ)のなかに約束は守るという概念はほとんどない。…ように思う。
『約束は守るもの、ではなく破られるもの。』
そう。ここでは約束なんて、それくらいの感覚。多分。もちろんちゃんと守ってくれる人もいるが、それはごく少数のように思うのだ。

彼らはその時の相手(私)の気分を害さないため、その場限りで違うことを言うことを至極適切だと思ってる。例えば、道を聞くと知らなくても『知らない』とは言わない。『もうすぐだ』と言う。もう少し行けば知ってる人がいるだろう、自分が知らないと言って私が歩く気力を失ってしまうから言ってはいけないと本気で思ってる。…らしい。

お?何その概念…余計こっちは混乱すんべ。頼むから、知らないと言ってくれ。(笑)
正直を美徳とする日本人には理解できない。
けれど、世界中にはいろんな『常識』や『ものさし』があるから、何が正しいかなんて存在しない。それを知って、自分が選んでいけばいい。
自分が「絶対」と思っていることが、他人には「全然」だったりするんだし。ここの当たり前は、そこの当たり前じゃない。
ネパールに来て、自分の思い込みや決めつけていた世界がとても多くて、狭かったことに気がついた。

他人を傷つけない前提であれば、常識という理性に縛られる必要は、ないのかもしれないなー。
なんつって思ってしまった、ビラトナガルの夜。