ビラトナガルでチヤパサル | mimico日記

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ミミロータスの日々の日記を綴ります

君はさ、そんなことして何の得になるの?
何のためにそんなことするの?
何で家族いないの?何でひとりでチヤなんか作ってここにいるの?何で何でなんでー?Why?!?!

ほーら、またきた。ネパリのWhy四の字固め。(答える前に次のWhyがきてガチガチになるから終いにはこう呼んでいる)
ネパール人の問いかけはいつも不躾だ。その度に細かい気持ちを言葉にできないから、ある意味 本当にめんどくさい。
最近では、ジャパンにグッドルッキングなハズベンドがいて ヒーイズITシャチョーサンということにしている。(若干願望込み)

だけど、今日は違った。
ビラトナガル。Biratnagar.ここは 東ネパールの中心都市でもある。
この街で出会ったRajumは、なんか違った。うまく言葉にならんのだけど。穏やかで、相手の目をまっすぐ見て話を聞く。そんな目をされるとぐぅの字もでない。
だからこの人には直感的に、気持ちを話したいと思った。

『今これやりたいからやってるの。1ルピーももらえなくても。他人からみたら何やってるの、何のためにっていうことでも、自分にとって意味のあることならそれでいい。たとえ多少のリスクはあったとしても何の意味があるのかは、その後の自分次第かな。』

異国の言葉で異国の人に、一生懸命伝えた言葉。どれくらい伝わったのかはわからないけど、彼は黙って聞いていた。

『そうして旅をしてチヤを作ってずっと出逢いの喜びを忘れないことは正しいよ。君のチヤはエクダムミトチャ(最高においしい)だ。』

「エクダムミトチャ」は私にとって最高の褒め言葉とコミュニケーションだ。シンプルに、嬉しい。
自分のやっていることが何なのか、どうなのかは正直わからない。どんなに気持ちを強く持っても折れるときは、多々ある。
ごまかさないで、ずっと伝えたかった言葉を何とか伝えられたこと。そしてもらえた言葉。
今日も初めてのこの街で、チヤを作れてよかった。
何も知らないこの地の風と匂いと湿度を忘れないようにしよう。ただそれだけを、思った。
【Days in Nepal 20/04/2019】