ジャナクプルでチヤパサル | mimico日記

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ミミロータスの日々の日記を綴ります

ビルガンジからジャナクプルへの移動はきつかった。

未舗装の道路から砂埃が窓からもうもうと入ってくるし、臭いし、暑いし、ぎゅうぎゅうだし。目の前の景色が50度ほど傾いたときは(道路の穴にタイヤがはまって、バスがひっくり返りそうになった)思わず隣のバイニにしがみつき、ノープロブレム!と冷たく言い放たれるし。おまけになぜかポリスが乗り込んできて、ガスコンロをチェックされたときはさすがにヒヤヒヤしたし。あれは何だったんだ?
こんなの日常茶飯事で、慣れたつもりでいたけれど、今回のバスはさすがにワースト1に認定したい。うん。しかも5時間。

そんなこんなで着いたジャナクプル。
随分遠くまで来てしまった。
タライ平原をずっとずっと東へ走ってここまできた。ヒマラヤは遠い彼方、ここはもはや私の知っているネパールではない。

ヒンドゥー教の聖地、ジャナクプル。Janakpur.
町には沐浴をする池が点在し、サドゥーたちが普通にチョウタラの下で憩っている。
一番大きなお寺、ジャナキ寺院のなかで今日はチヤパサだ。

4月のタライは地獄だと、誰もが口を揃える。
暑いのだ。まじ、暑いのだ。その暑さったら髪の毛がチリチリと、パンチパーマになるんじゃないかってくらい。
そんな中でのチヤパサもまた、実は過酷なものである。
しかしこの国の人たちや、お隣の国インド、その先のバングラデシュやスリランカでも暑かろうが寒かろうが、チャイを飲む。アイスチャイとか気のきいたものはない。
そう、この辺りの人たちはみな、暑い時にはあえて熱いもの、辛いもの、しょっぱいもの、味の強い甘いもので汗をながす。彼らにとってそれは生きていく上で当然の流儀で、生命力の強さだ。

だからここでのチヤパサは思いっきりスパイスやチニ(砂糖)やチョコレートで味を強くする。その地に合わせた味。相手のコンディションをみながら味を作る。それこそが、相手を考えながらのコミュニケーションなのかな、とも思う。

次の目的地はビラトナガル。ただひたすらに、東へ進もうと思った。