猫様御用達の「いなば食品株式会社」…ただいま大炎上中です。
発端は文春砲と当事者(新入社予定だった子)の親のXへの投稿で、そこから爆発的に拡散されたため、会社側が釈明のプレスリリースを発表するも、変な改行、おかしな言い回し、などなど到底企業が出すプレスリリースとは言えない内容のもので、ネットでは「怪文書(怪文書とは本来信憑性および発行者が不明な状態で出回る文の事ですが、今回は「日本語なのに理解できない日本語で怖い、恐ろしい」という意味で怪文書と言われています。)ヤバすぎ」と話題になっています。
現在は、初っぱなの怪文書よりはましになってはいますが、初っぱなが100点満点中20点だとすると現在は45点といったところ…
変なところでブツブツ切れ改行される難解な文とXに投稿された写真の衝撃については色々な方が説明動画などを出しているので、そこは割愛して、ここでは文と写真から読み解ける「会社の内情」とメディアの忖度とこれからの事などを考察していきたいと思います。
先ずは、報道を受けての一回目の釈明文(ネットで怪文書といわれているもの)をご覧ください。
② なんも分からんのに押し付けられた説
ネット担当でも何でもないのに「これを載せて(Word政策の怪文書)と、言われとにかく載せた。
つまり、文書を作った人もネットにアップした人もネットの知識がなかった。
③ そもそも対応できる人材がいない説
これは、ネットに限った事ではなく、今回の事で「あれもしかして人材不足
」というところがポロポロ出て来ているので、ネットに詳しいとか以前に企業としてきちんとした対処が出来る人がいないのでは
という説。
大まかにこのような説が出ているのですが、そう思わせてしまう原因が文面に溢れているのです。
「由比のボロや報道について(現在は「由比のシェアハウス」と変更」という驚きの題名から始まったプレスリリースですが、読んでわかるように大変難解です
「不快な思いをさせてしまって」というのは、今回入社を辞退した人たちに言う言葉で、世間に言うなら「騒動を起こしてしまって」というところでしょう。
そして文の構成…
「由比のボロ屋・雨漏り住宅と指摘されたシェアハウス1件に関してですが」と書いておきながら「対象物件は6棟で~」や「既に3棟に5名の一般職が入居していて~」とピンポイントの説明かと思いきやいきなり分母(総数)の話しに変わり、「既に3棟に5名の一般職が入居していて~」の部分については、もはや「だからなに」という内容…
そして「実は」からはじまるプレスリリースなんて見たことないですし「急性増悪」や「酸素吸入での呼吸困難」など書かなくていい余計な情報がてんこ盛りで、亡くなった事も「死亡」と書いてしまっているあたりで会社の質が分かります。
なぜこういう書き方になるのかというと「聞いて聞いて知って知って
分かって分かって
察して察して
そしてぜ~んぶ理解して、受け入れて
」という思いがあるからです。
カウンセリングでも「何の相談ですか」と聞いて「主人の浮気について…」や「子供の学校の件で…」や「彼氏との結婚についてなんですけど…」と、大まかに「どんな話か」を言って説明する人と「何の相談ですか
」と、聞いているのに「主人は会社員なんですけど…」や「先日子供が…」と突然話し始める人がいるんです。
後者の話し方をする人に多いのは「説明下手なのに分かって欲しい気持ちだけが先走って余計な情報を入れがちで結局、何についての話しか分からない(分かりづらい)」という事。
つまり、話しを纏める力が無いのに「情報が沢山あれば分かってくれるはず」と思って、時系列や話の流れを無視して喋るのでヒアリングしている方が話を纏めなければならず大変です
一般の人の説明ならいざ知らず「社員総数は数千人メジャーリーグに広告もうってるぞ
」という企業がなぜこんなミスを続けるのか…
その理由のヒントが、告発という形で載っていました。
いなば食品株式会社は現在、稲葉優子氏を頂点とする同族経営の会社だそうです。
一般社員は、休日に社長宅の庭仕事や子供たちの世話などをさせられるというかなり時代錯誤な社風だというのです。
そして同族経営でありがちなのが「縁故採用」です。
同族経営での縁故採用では能力や学歴よりも特定の親族やその知り合いなど、経営者一族に近いかどうかで採用が決まるため、例え能力や高い学力があっても出世は難しいとされます。
同族経営であれば能力が無くても高い地位にいきなりつく事が出来るため会社の事など考えず「いーよ、いーよ、入れてやるよ」「入んなよ、適当なポストに就かせてやるから」のような感じで、人事権を無視して入れちゃって、そこで入った人物がまた同じように使えない人物を上級社員に迎え入れる事を繰り返すと会社としての力や質が落ちる…というわけです。
しかし、今回のように同族経営でも売れ筋商品を持っていると、お金だけは回るので増えすぎた上級社員を減らす事はありません。
結果、今回のような「びっくりプレスリリース」を出しちゃうような人材しかいないという事ではないでしょうか
ここからはアドバイスになりますが…
プレスリリースは基本、修正などはしないものです。
修正したのにまだ突っ込み要素があると言われていますから、どうしても修正するのであれば、いっそ仕切り直してプロに書いてもらうなりして、きちんとしたものを出された方がよいと思います。
またHPの綺麗な施設の写真を数多く載せていらっしゃるのは結構な事ですが「その写真の施設にはどういう条件の人が住めるのか」という説明や「施設自体の説明」が全くなく写真だけというのが、今回の件と合わさって印象を悪くしていますので改善した方がよろしいかと思います。
あ、あと どこの誰かは不明の社員というていで施設紹介の写真の下に書いてあるコメントですが…
文の構成が怪文書と同じようなので、もしかして怪文書を書かれた方と同じ方なのでしょうか
棟の数や食堂が開いてる時間などなど、ここでも細かい情報載せてますが、多くの人が知りたい情報はそこでない事がわかっていないのではないでしょうか
「具体的な数字を出すと信憑性が増す」というのはプレゼンでは常識的な手法ですが、それは他に問題が無い場合です。
現在のように次々と延焼している状態では(新しくガレソ砲が出たようで、汚部屋で飼われてる猫が映る動画やイケメントランプなどの話題で燃料が追加されたようです)逆効果です
ところで、あの問題のシェアハウスを残す意味があるのでしょうか
HPのトップ画面には綺麗な施設が「施設紹介」として載ってますが、そこにはあの問題のシェアハウスは載ってなくて、画面のずーっと下の右にある「企業情報」の「施設紹介」からしか見れないほど隠したいという事であれば、いっそ手放されては
売り上げが一千数百億の企業でメジャーリーグに広告まで出している企業が、雨漏りしている戸建て中古物件をシェアハウスとして新入社員に住めというのはなかなかに衝撃的で、もしかしたら海外メディアの報道はこれからかも知れませんので、海外メディア用の対応も用意されておいた方がよいかも知れませんね。
因みに、地上波でこの問題を扱ったところは無いようです。
やはり、スポンサーのスキャンダルはガン無視の様子です。
ただ、若い世代を中心にその親世代も最近ではTVよりもネットで情報を得る人が多く、TVがスポンサーに忖度している間に情報はネットで拡散されて結局、自分たちでTV離れを加速させている事に気付いていないのでしょう。
人も企業も付き合いが多くなれば、それだけしがらみも多くなり自由に動ける範囲は物理的にも心理的にも狭まります。
これシェアハウスでも同じ事なんで、ましてや騙して入居させるなんてのは絶対アウトです。
年々、人口が減ってきていて働ける若い子がただでさえ少なく売り手市場なのに、可愛い我が子をわざわざ劣悪な環境に就職させる親御さんはいないでしょう。
(大事な我が子が大学出たのに家政婦や庭師代わりにされるなんてたまりませんからね)
今回のイメージダウンは、後からじわじわと効いてくると思います。
取り敢えずは、これ以上のミスが無ければですが…
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
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しょっぱなのところからの流れを分かりやすく説明してくれています。
内容がとても分かりやすく纏められていて、
施設紹介のトラップについても詳しく説明されています。
プレスリリースについて鋭く突っ込んでいます。
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