クローバー 自己満足ヒーロー クローバー

 

元日に石川県の能登地方を中心に大きな地震が発生し建物が倒壊したり、道路が隆起したりと大変な被害が出ています。

 

能登にいる私の友人も無事である事は確認できましたがお家は全壊のようです。

まだ小さな子供がいるので大変心配ですが、こういう災害の時に地元でない人間がむやみに災害地に向かうのは得策ではありません。

 

先ずは地元の消防やレスキュー隊が一般の方たちの応急対応しながら内側から、自衛隊は外側から被災地へと道を開けながら進んでいきますので慌てずに道が確保出来るのを待ちましょう。

 

ネットでは早速、迷惑系や私人逮捕系のユーチューバーが自分が石川に行くための募金を募集したりと意味不明な動き(寄付するなら公的機関にした方が被災者へ渡ります。迷惑系が言っている募金は自分たちが石川に行くための足代の募金ですので被災者へは渡らず、彼らの自己満足のために使われるお金になります。)をしているようですのでご注意ください。
 

元々、炎上系や迷惑系、私人逮捕系の人と言うのは「目立ちたいビックリマーク人の上に立ちたいビックリマーク」という欲求が強く人と連携して動く事が苦手です。

(自分一人が目立ちたいため「連携すると自分が目立たない」「手柄を横取りされる」「知らない誰かが称賛されるかもしれない」などの思いがあるからです。)

 

こういう災害時には「救いたいビックリマーク助けたいビックリマーク」と声高に唱え「連携」などそっちのけで個人で勝手に動いてヒーローになりたがるのが「ヒーローシンドローム」です。

 

ヒーローシンドロームとは「英雄症候群」や「スーパーマンシンドローム(スーパーマン症候群)などとも呼ばれ称賛され、出来る出来ないは別として頼られる事を好む傾向が非常に強い人の事です。

 

 

クローバー ヒーローシンドロームとヘルパーズハイの違い クローバー

 

「ヘルパーズハイ」とは、ボランティア活動などで純粋に人を助けその人(助けた人)が「うれしい」と感じてくれた事に幸福感を感じるものです。

 

それに対してヒーローシンドロームやスーパーマンシンドロームを持つ人は「自分がどれだけやってあげたか」という主観的な気持ちが強いため「相手は満足している『はず』」と判断基準が自分にあると思っています。

そのため「これだけやってあげたのに喜ばない(もっと喜べという意味)」や「自分はこんなに苦労して尽くして『あげている』」という傲慢で恩着せがましい気持ちが沸々と湧いてきていつの間にか被災者を見下すような行動をし始めたりします。

 

これは東日本大震災の時にもあった事で、はじめはボランティア活動で入って献身的に活動していたものの段々とストレスに飲まれ被災者に色々な事を要求してまるで自分が救世主のような言動にまでなってしまった人もいたという報道もありました。

 

ここまで拗らせると、ヒーローやスーパーマンを通り越して「メサイアコンプレック(救世主妄想)で、ただただ被災者には迷惑者がパワーアップしただけという状態になるのです。

 

物事を進めたり、成し遂げるために大切なのは「状況を把握し、我慢する事と継続する事を未来と照らし合わせながら想像し正しく判断する事」です。

 

しかし、ヒーローシンドロームやスーパーマンシンドロームの人達はこの「我慢する事」と「継続する事」「想像する事」が大変苦手です。(だから脊髄反射しちゃうんですね汗

 

それは「我慢する事」=「じっとして何もしない事」と思っていて「継続する事」=「地味で目立てない(目立たない)」と思っているから。

 

「我慢する事」を「じっとして何もしない事」と思っていたら、それはもしかしたら子供の時に親や先生などから「じっとしなさいむかっ」を言い聞かされて来た反動ではないでしょうかはてなマーク

また、継続する事が苦手なのは常に目新しいものに飛びついてしまうため「我慢して続けなさいビックリマーク」と言われていた可能性があります。

 

「我慢する事」というのは、何もじっとすると言う事ではなく「別の用意をする時間」と考えればよいのです。

 

「継続する」と言うのは「続ける」という事です。

「自分が満足したから終わり」は自己満足なだけです。

 

支援と言うのは「自分が満足したから終わり」では済まされないものです。

 

ヒーローシンドロームやスーパーマンシンドロームではないにしろ、気が焦って居ても立っても居られない方も多いとは思いますが、今私たちが出来る事は「冷静に状況の把握をして今後の支援に繋げられる体制を整える事です。

 

道路の確保が出来、物流網がしっかりしてくれば支援物資も届きやすくなりますが、個人の強い思いだけで動いた結果、自衛隊や被災者の邪魔になっては全国の支援者と被災者双方にとって迷惑となります。

 

石川県に向かうと言っていた迷惑系が「できる限り救急車両や自衛隊の車両の迷惑にならないように渋滞を避けたルートを使い」と書き込んでいたようですが…汗

 

これを見て「あぁ~都会育ちの発想なんだな…汗」と思いました。

 

田舎には国道といえど片側一車線のインフラ道路はざらにありますし、迂回ルートがあったとしてもかなりの遠回りだったり、国道より条件が悪いため今回のような災害時では使えなくなっている可能性が高く後戻りできなくなったり、場合によっては二次災害にあう危険性もあるのです。

 

地元民でもなく地の利を知らない人が自分の思いだけで突っ走る事は被災者の方たちに迷惑になるだけでなく危険に晒す事にもなりかねない事を理解しておいてもらいたいですね。

 

阪神淡路大震災や東日本大震災の時にも問題になってましたが、自己満足の正義感で即行動に移した結果、自分達が帰るためのガソリンも無く、食べ物を運んだはいいが自分たちが食べる物を持って来ていなかったため被災者用の食料を分けてもらったり、トイレを借りて貴重なトイレットペーパーを使ったり…と「何しに来たのむかっはてなマーク」っていうヒーローコンプレックが沢山いたそうです。

 

被災地へ行くなら帰りのガソリン、自分たちの食料、自分たちのうんちまでも持って帰る覚悟でいなければなりません。

 

5日、石川県の馳浩知事はXで「能登へ向かう道路が渋滞し、物資が届かない、患者の輸送回数が減っているなど救援部隊も大変困っています。今日と明日からの三連休について、能登への不要不急の移動はくれぐれも控えてください。被災者の命に関わります。皆様のご協力を何卒お願いいたします」と発信しています。

 

今、遠くにいる私たちが出来るのは救急搬送と緊急物資の運搬の邪魔にならないように見守る事と、物流が確保出来た時のために送る物資の確保や管理です。

 

私たちも慌てず落ち着いて道が開け安全が確保できる事を待ちましょう。

 

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政府が台湾からの救助隊の申し出を断った事が話題になっていましたね。

 

「せっかくの救助隊を断るなんてむかっ」と思った方も多いでしょう。

その気持ちは分からなくもないのですが、政府としては強い余震が続いていて地の利を知らない海外の救助隊が来て万が一犠牲者が出た場合を考えると「来て欲しい」とは言えなかったのでしょう。

 

こういう場合(相手の申し出を断る場合)「交渉」としてはしやすくなるので「代わりに支援物資を貰えないだろうか」や「機械類を借りられないか」など人ではなく物に変えて要請すると相手の顔も立つので良い方法なのですが…たっだ重機などは日本の方が性能がいいので、もっと違う物を交渉するといいかも知れませんね。

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いですラブラブ

 

 

 

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