「世情が不安定になると占いや宗教が繁盛します」

と、ここでは何度も言っているので 「はいはいはい、もう・・・耳タコっすよ汗」 とおっしゃる方も多いと思います。

 

世情が不安定になると、この先の生活などが不安になる為 「あなたの未来はこうだビックリマーク」 と言い切ってくれたり 「あれをしなさいビックリマークこれをしなさいビックリマーク」 と指示してくれたりするとアレコレ考えずに済むため何となく悩みが消え幸せになったような錯覚を起こしますよ~って事をここでは何度も説明していますからね・・・汗

 

とはいえ、ここでどんなに論理的、科学的に説明しても今日もどこかで自分の未来を決める決定を誰かに決めてもらってそれが自分の未来で運命だと思いそれで幸せになれると固く固く固~く信じている人は意外に多くそしてその多くが 「自分は騙されにくい」 と思っているものです汗

 

これは心が 「錯覚」 を起こしているから・・・

 

昔、「心理テスト」 を披露するのが好きな人がいて人が集まるといつも得意げに披露していました。

 

今もそうですが 「心理テスト」 って皆好きですよねはてなマーク

ただSNSなどで見かけるあれは 「心理テスト」 と名前はついていますが占いの一つだと分かって参加している人は少ないのではないでしょうかはてなマーク

 

そうなんですよ・・・汗

あれは正式には占いなんですよ汗

 

本当の 「心理テスト」 って厳しい条件や管理の下、行われるものでそれを推論や仮説を立て検証しデータをもとに考察し結論を出し同じ条件で別の人物に再検証をしてもらい立証する・・・と、とってもめんどくさ~い科学的プロセスを踏むもので全く違うものなんです・・・汗

 

ここで先ず 「名前が『心理テスト』ってなってるから~」 と騙されてしまう人も多いでしょう・・・汗

 

こんな勘違いは日常のあちこちで見る事が出来ます。

 

商品を手に取っているお客さんを店員さんと間違えたり、落ち着いているからと学生を保護者と間違えたり、またその反対もあったり・・・などなど・・・

 

騙す事と騙される事には先入観と固定観念、恐怖と焦りが利用されます。

 

なのでオレオレ詐欺は 「早くしないとビックリマーク」 と時間的制限で焦りを煽って 「会社の大事なものを無くしたビックリマーク」 や 「誰かに迷惑がかかるビックリマーク」 などと言って心配させながら恐怖心を煽って思考能力を麻痺させ 「お金を取りに来る人は会社の人ビックリマーク」 や 「警察や銀行の人ビックリマーク」 と先入観を持たせて身なりや年齢がおかしくても疑問を持たないようにさせるわけです。

 

この時間的制限で恐怖と焦りを煽って先入観と固定観念を利用する方法はサスペンスやミステリーなどではお馴染みの手法でミスリードとも言われていますね。

 

殺人犯を目撃した証人がケガをして入院している病院に白衣を着てドクターのふりして殺人犯が襲いに来るなんてよくありますよねはてなマーク

あれは白衣を着てるとドクターだと思ってしまう先入観と固定観念を利用したものです。

 

「騙す」 という行為には 「騙す側」 と 「騙される側」 という全く立場の違う人達がいるのですが、ある共通点があるんです・・・汗

 

それは 「めんどくさい事が嫌い」 という点

 

これは着たものを畳むとかゴミの分別を細かくするとかの行動ではなく思考の話し。

 

「騙す側」 も 「騙される側」 も共通してめんどくさい思考を持つ人が苦手なんです汗

 

一言で 「めんどくさい人」 といっても色々いますがここで言う 「めんどくさい人」 というのは 「最後まで疑問を手放さない人」 です。

 

むやみやたらに人に絡んでいったり、ただただ人の意見を片っ端から反対して周りを混乱させる 「人の迷惑顧みずなめんどくさい人」 ではなく、論理的な疑問を持ち冷静に説明を求める 「めんどくさい人」 です。

 

騙す側からするとこういう 「めんどくさい人」 は、丸め込むのに時間がかかる、一つ質問が終わると次の質問をしてくる・・・と、非常に手間がかかる、色々と質問して来る割には話に乗っているのか否定しているのか非常にわかりずらいので騙す側としては不安になるため苦手とします。

 

では、騙される側はどうかというと 「なぜそう思ったのかはてなマーク」 という疑問を次から次へと投げかけられる事を嫌います。

「どうして自分の息子の電話だと思ったのか」 「どういう確認をしたのか」 などなど・・・

 

騙される側の人というのはこの 「なぜはてなマーク」 の質問で段々と自分が騙された事に気づくのですが、それは自分のミスを認める事でもあるためプライドの高い人はなかなか認められなかったり 「なぜはてなマーク」 を問いかける人に対して攻撃的になって何が何でも自分は騙されてないと言い張ったり、騙された事実を隠してしまったり・・・あせると、自分の醜態を暴かれる恐怖があるため苦手とします。

 

「論理的な疑問を持ち冷静に説明を求めるめんどくさい人」 というのは事の起こりである 「そもそも論」 がぶれる事がないというのも特徴として持っているため騙す側も騙される側も話のすり替えがしづらく原点に戻されるため苦手というのもあります。

 

【そもそも論とは】

話が脱線したり混戦しても元々の事の起こりの話しから目をそらさず論する事。

”騙した側” も ”騙された側” もそれぞれの事情で 「そもそも論」 を避けようとするため、新しい問題を引き起こして目をそちらに向けさせミスリードさせたり 「そもそも論」 を分かり難くさせたりする傾向があります。

先日の木下都議の辞職会見で 「仕事をさせてもらえなかった」 や 「理不尽」 「親の安全」 などの発言をしていたのが 「そもそも論」 へ大衆の目が向かないようにし尚且つ 「自分は弱者」 を演出する「問題のすり替え」 の分かりやすい例です。

 

 

さて、ここまではオレオレ詐欺を例に説明して来ましたが、これを踏まえて話をSNSなどで見かける心理テストに戻しましょう。

 

SNSなどで見かける心理テストではよく 「この絵が何に見えるかであなたの○○がわかるビックリマーク」  や 「4色のうち一つを選んであなたの○○度が分かるビックリマーク」 と謳っているのをよく見かけますが・・・

 

まず・・・ 「この絵が何に見えるかであなたの○○がわかるビックリマーク」  や 「4色のうち一つを選んであなたの○○度が分かるビックリマーク」 と言った時点でネタバレなので心理テストとしてはあり得ません汗

 

心理実験にはプラシーボ効果というものがあります。

 

何の効果も無い偽薬を 「これは○○の薬です」 と言って飲ませるとある程度の人は偽薬にも関わらず 「薬を飲んだ」 という安心感から病気の症状が消えデータとして成り立たなくなるというものです。

 

SNSの見出し上、何だかわららないテストでは人がクリックしてくれないからというのもあるのでしょうが、ネタバレしといて心理テストはあり得ません・・・汗

 

そもそも、なぜその絵が題材として選ばれたのかはてなマーク

なぜその色だったのかはてなマークなぜ4つなどに絞ったのかはてなマーク

 

答えの根拠と理由が添えられているものを見た事がないのはどうしてかはてなマーク・・・などなどはてなマークがいっぱいなのですよ汗

 

これも何度も言っていますが、コミュニケーションツールとして適度に楽しむなら何ら問題ないと思いますが、ここ最近は数が増えているんです・・・汗ちょっと心配なくらいあせる

 

つまり、クリックしている人が多いからこそ雨後の筍のように増えているのでしょう汗

 

コロナの感染者数は随分と減っては来ていますが、感染前に比べれば経済回復はまだまだで先行きは不透明どころか混沌としていますから不安になっている人は多いと思います。

 

誰かの言葉に乗っかって気持ちよくいたつもりだったものの気づいた時は遅く・・・失くした判断力の代償は絶望的に大きいかもしれません。

 

そうならないために 「なぜはてなマーク」 「どうしてはてなマーク」 だけは手放してはいけませんよ。

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いですラブラブ

 

 

 

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