伊香保2日目。

朝は6時半に起きて、朝日を見ながら露天風呂。爽やかな風が少し寒くて最高です。











 

部屋からは山々が見えて眺望もよく、チェックアウトぎりぎりまでのんびりと過ごしました。

 



そこからホテルに荷物を預けていよいよ伊香保を散策です。

ロープウェイで展望台まで登り、森の中を散策しながら伊香保神社まで階段を下りました。



下りですが、かなりきつかったー!

翌日筋肉痛になっています。でも新緑の美しさは息をのむほどでした。






お昼ご飯は、うどんのお店に。「お友達どうし旅行、いいですね」と声をかけていただいて「親子です」と答えたらものすごく驚かれました。「友達に見えたんだ~良かったお母さん!」と娘とふたりで大笑い。お店の方も老眼で薄暗かったのか、あるいは営業トーク・・・、素直に喜ぼうと思います。笑


昔は青山旅館として営業していた場所がいまうどん屋さんになっているようです。お鍋に具とうどんが入ったものをお店の方が持ってきてくださり、それを席のコンロで煮て食べるスタイル。

ものすごく美味しかった!!

 





石段を頑張って一番下まで降りて、それからもう一度あがって、それからカフェに入って美味しいコーヒーで一休み。手作りのチーズケーキもさわやかな風味。






この石段の上り下りは、暑い季節だとちょっと厳しいかも。時々肌寒いぐらいの5月はまさにベストシーズンでした。

 

少し石段から奥に入ったところを散策すると、廃墟になった旅館が沢山あってびっくりです。旅館で夕食を食べた大広間には、そこそこ立派な舞台がありました。あの舞台も、今は使われることなく、食事の会場になっています。団体旅行がとても多かったのでしょうね。あの舞台で何をしたんだろうなぁ・・・。団体客がいなくなり、飛行機で海外に行くのも容易になり、全国各地の競争も激しくなり、それまでと同じようにやっていただけでは廃業に追い込まれた旅館がたくさんあるのでしょう。


伊香保について検索すると、源泉かけ流しの偽装問題、さらには人身売買の話なども出てきます。廃墟となったスナックもたくさんあって、歓楽街ならではの影の部分もリアルに感じられました。歴史のある素晴らしいお湯に何百年も続く旅館があるような場所だから、自然と人が集まる。そうした良い条件が当たり前だと思ってしまうのは怖いです。宿泊しようとしたときに検索すると、1泊8万円以上の超高級な宿、あるいは創業400年の老舗、といった迫力あるお部屋がたくさん出てきて、行ってみたら、その高級宿のすぐ隣が廃墟がたくさんあるのです。同じ場所でのビジネスで、こんなに運命が違ってしまうなんて、、


経営とは、一筋縄ではいかない難しいものである、それがとても可視化しやすい風景でした。

 

ハワイ大使公邸や、関所跡などにも立ち寄りましたが、こちらはカフェよりもすごく空いていました。ハワイ大使公邸は、無垢の木で作られた柱や障子、床などがそれは見事で、一面の窓から見える青もみじが目に沁みます。





 

ホテルからすぐ近くのバスターミナルから、高速バスで3時間、うとうとしているうちに八王子に到着。関越道からだと相模原からけっこう早いのですね。新緑の伊香保、最高にリフレッシュできるひとときでした。

 


お土産は清芳亭の「湯の花まんじゅう」。食べてみたらふんわりとしたきめ細かい皮に、甘すぎず風味の良いあんが最高においしく、3個ぐらい一気にいけそうです・・・もっと買ってくればよかった。上品なお味に、伝統を感じます。


昭和11年創業で、いまも伊香保のお土産の定番、オンラインショップもある清芳亭。たくさんの旅館の栄枯盛衰がある中で、小さなお饅頭を丁寧に作り続けて愛されて、いまも生き残っている姿に、共感します。


私も湯の花まんじゅうみたいな本が作りたい。


ガトーフェスタハラダと一緒に並べたら、壮観ですね!