【今回見た映画】
真夜中のパリでヒャッハー!(2014仏)
キル・チーム(2019米)
ジャズ娘誕生(1957日)
名探偵コナン 隻眼の残像(2025日)
ヴェラクルス(1954米)
黒猫・白猫(1999仏・独・ユーゴスラビア)
東京暗黒街・竹の家(1955米)
トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023米)
世の中にたえて桜のなかりせば(2022日)
ルノワール(2025日・仏 他)
真夜中のパリでヒャッハー! ★★★☆☆
2014仏。85分。ニコラ・ブナム、フィリップ・ラショー監督。フィリップ・ラショーは主演も。アリス・ダヴィ。ヴァンサン・ドゥサニア。
若手社員のフランクは突然、社長から息子・レミのベビーシッターを頼まれ社長の家に泊まり込む。
この日はフランクの誕生日だった。
パーティをしようと悪友たちが社長の家で大騒ぎを始める。
しかし、パーティの最中にレミが行方不明になってしまう。
コメディ。
原題は「Babysitting」。すごい邦題を付けたものだ。
本作は、フランスで社会現象を巻き起こすほどの記録的なヒットを収めたそうだ。
他のフランス映画でも書いたことがあるけど、外国の笑いって本当に分からない。
マリオカートのパロディとか、夜の遊園地とか、楽しい映画ではあった。
でも、社会現象になるほどとはとても思えなかった。
検索してみたら、
“ホラー映画(『パラノーマル・アクティビティ』など)で主流だった「落ちているビデオカメラの映像を回収して再生する」という手法(ファウンド・フッテージ)をコメディに持ち込んだことが非常に斬新”
と出てきた。分からなくはないけど。
一方、日本では一部の「カルト的な人気」に落ち着いたそうだ。
こちらの方が妥当な評価に思える。日本人なんだから当然か。笑
本作はアメリカの「ハングオーバー! 」シリーズ(消えた花ムコと史上最悪の二日酔い など)とよく比較されるそうだ。
確かに似てる。
以前に見た「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」は同じチームによって製作されたそうだ。
こちらは結構面白かった。原作があると違うのかもしれない。
キル・チーム ★★★☆☆
2019米。88分。ダン・クラウス監督・脚本。ナット・ウルフ主演・製作(共同)。アレクサンダー・スカルスガルド。アダム・ロング。ジョナサン・ホワイトセル。
正義と愛国心を胸にアフガニスタンへ渡った若きアンドリュー・ブリグマン二等兵であったが、現地では治安維持の為に無実の住民を殺害し続ける上官のデュークス軍曹に対して、尊敬の念と良心の呵責との板挟みになり苦しんでいた。
実話ベース。
戦争犯罪と、小隊内部の同調圧力。
加わらない者、告発した者への虐め。制裁。
戦場がそうさせたのか。
戦場での心理は想像するだけで、本当のところは分からない。
デュークス軍曹と、その小隊の中にいたら自分も染まってしまうかもしれない。
ぞっとする話だ。
ジャズ娘誕生 ★★★☆☆
1957日。77分。春原政久監督。辻真先脚本。江利チエミ。石原裕次郎。小杉勇。二本柳寛。殿山泰司。青山恭二。
大島の椿油売り娘、河井みどりは唄が得意だった。
妹のヒデ子と弟のデブチンと椿油を売っていた時に高校生の加藤義彦に写真を撮ってもらったのをきっかけに歌手になる。
花形歌手の南条春夫と反目しながらもお互いに惹かれ合っていく。
ミュージカル。
普通の子がスターになっていく話は今でもよくあるけど、その原形みたいな映画だった。
親のいないみどりたちの生活には時代を感じる。
江利チエミの映画はほとんど見ていない。
先日見た実写の「サザエさん」くらい。
古い邦画は結構見たので、もしかしたら脇役で出ていで気付いてないのはあるかもしれない。
達者な人だと思った。歌手で女優だったそうだ。
「雨に唄えば」のパロディ?オマージュ?のシーンは惚れ惚れするほど歌が上手かった。
「雨に唄えば」は大好きな映画だ。本作を見て、また見たくなってきた。
「第2の美空ひばり」みたいな売り方だったのかな、と思ったらこの2人はほぼ同い年。
1学年しか違わなかった(江利チエミは早生まれなので生まれ年は同じ)。
ただ、デビューは美空ひばりが9歳、江利チエミは15歳と美空ひばりが数年早い。
たぶん、9歳で世に出た美空ひばりの方が世間の衝撃は何倍も大きかっただろう。
美空ひばりの方が名前が残った理由(のひとつ)かな、と想像した。
単に私が知らないだけかもしれない。
更に雪村いづみ(歌手・女優)を加え、「三人娘」として人気を博した。
ということだけど、雪村いづみは全然知らない。
検索したら、この人はまだ存命だった。さすがにもう活動してないみたいだ。
江利チエミは45歳で急逝。
デビューの早さ、亡くなった年齢など「オズの魔法使」のジュディ・ガーランドを思わせるような人だ。
女優で歌手だったこと、プライベートで問題を抱えていたところなど連想させる部分がある。
当時の日本では「和製○○」という呼び方が流行していて、江利チエミはジュディ・ガーランドや「知りすぎていた男」「カラミティ・ジェーン」のドリス・デイに例えられることがあったそうだ。
ジュディ・ガーランドは江利チエミのことをろくに知らない私が思い浮かべるくらいだから、当時の人が言うのはよく分かる。
ドリス・デイは「知りすぎていた男」(アルフレッド・ヒッチコック監督)の劇中歌「ケ・セラ・セラ」で日本でも有名。
なんだか、近現代史の参考書を調べてるような気分になってきた。
初めて知ることなので面白くて、つい色々と書いてしまった。
本作の石原裕次郎は添えもの。
主人公の相手役だったけど、いつも存在感抜群の裕次郎にしてはあまり目立たなかった。
ミュージカルなので技量が見劣りしてしまったのもある。
よくこんな、苦手と思われるジャンルに出演したと思う。今となっては貴重だ。
とは言え、若くてスタイルは抜群だった頃。格好良かった。
名探偵コナン 隻眼の残像 ★★★☆☆
2025日。110分。重原克也監督。青山剛昌原作。高山みなみ。小山力也。山崎和佳奈。山口勝平。高田裕司。小清水亜美。速水奨。緑川光。緒方賢一。林原めぐみ。岩居由希子。高木渉。大谷育江羽多野渉。福圓美里。武内駿輔。平田広明。関智一。松本保典。仲野裕。草尾毅。飛田展男。山下美月。山田孝之。
長野県・八ヶ岳連峰の未宝岳。
長野県警の大和敢助警部は銃砲店強盗傷害事件の被疑者・御厨貞邦を追跡中に謎の男にライフルで撃たれ、直後に起こった雪崩で遭難。
命は助かったものの、この時の記憶を失ってしまう。
10カ月後。天文台の施設研究員が襲撃される事件が起き、敢助は現場へ駆けつける。
その頃、毛利探偵事務所には、小五郎の警視庁時代の同僚だった「ワニ」刑事から大和敢助の遭難事件について連絡が入る。
コナンと蘭もこっそり小五郎の後を追うのだった。
テレビ放送があるとよく見ている。
大人が見ても楽しい。
新しいコナンを見るたびに、CGの進化を感じる。
絵柄は変わらないので、取り巻く技術だけ進化していくのが何となく面白い。
ヴェラクルス ★★★★☆
1954米。94分。ロバート・アルドリッチ監督。ゲーリー・クーパー。バート・ランカスター。シーザー・ロメロ。アーネスト・ボーグナイン。
南北戦争後、メキシコでは内戦が起こっていた。
アメリカから流れ着いた南軍のベン・トレーン少佐は無法者のジョー・エリンと知り合う。
2人は高給を提示したラボルデール侯爵に応じてメキシコ皇帝に付き、伯爵夫人の馬車を港町・ヴェラクルスに送り届けることになる。
実は、その馬車には300万ドルの金貨が隠されていたのだった。
西部劇。
最初に字幕がダーッと出てくるのが「スターウォーズ」シリーズに似ていた。
よくある手法なのか、影響を与えた結果なのか分からないけど。
冒頭の、馬の売買から引き付けられた。
自分の身は自分で守るしかない、不法者が闊歩する西部の緊迫感が漂う。
煮ても焼いても食えない悪党・エリンを演じたバート・ランカスターがいい。
ラストの対決シーンは白眉だった。
見守るマリー・デュバル伯爵夫人の前で敗れるジョー。
ニナの元へ駆けつけるベン。
色んなものが凝縮された名シーンだったと思う。
黒猫・白猫 ★★★☆☆
1999仏・独・ユーゴスラビア。130分。エミール・クストリッツァ監督・脚本(共同)。バイラム・セベルジャン。フロリアン・アイディーニ。ザビット・メフメドフスキー。
自称・騙しの天才であるロマのマトゥコは、ロシアの密輸船から石油を買うが見事に騙されて大金を失ってしまう。
金に困ったマトゥコだったが、父ザーリェには見限られていて頼れない。
そこで、起死回生の策として列車強盗を画策。
息子のザーレと共に新興ヤクザのダダンに協力を持ちかける。
コメディ。ドタバタでシュール。
独特な明るいノリ。南国のような雰囲気だった。
物語と合ってない気もする。
むしろ、物語よりこうしたディテールが描きたかったのかもしれない。
話の進みはとても遅い。
製作は「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督。
こちらも、物語はシリアスなんだけどノリが明るくて、ブラックユーモア漂うドタバタコメディだった。
本作と似たところがある。特に、後半になるほど感じる。
どちらも、邦画では味わえない珍味だと思う。
ドナウ川沿岸を舞台に、ロマの暮らしが描かれている。
明るく、どこか達観したような雰囲気で、したたかに生きている。
興味深い暮らし振りだった。
東京暗黒街・竹の家 ★★★☆☆
1955米。102分。サミュエル・フラー監督・脚本(共同)。ロバート・ライアン。ロバート・スタック。山口淑子。早川雪洲。
ウィリアム・ケイリー監督の『情無用の街』(The Street With No Name, 1948年)の舞台を戦後の東京に置き換えたリメイク作品である。
戦後最初に日本でロケが行われたメジャー映画とされる。(wikiより)
富士山の山麓で米軍の武器輸送列車が襲われ、大量の兵器が奪われた。
米軍警察のエディは来日して友人ウェッバーの妻マリコを訪ねるが、ウェッバーはサンディー一味に殺されていた。
エディはサンディー一味への潜入捜査を開始する。
古ながらの?欧米人が描く、変なニッポン。
今見ると、これはこれで面白い。
フジヤマ、ゲイシャ。シンカンセンは出てこないけど、代わりにパチンコ、ヤクザ。色々登場する。
変なだけじゃなく、銀座や上野、佃島など昔のニッポンが見られて楽しかった。
山口淑子、早川雪洲の出演作はそれぞれ1本ずつしか見たことがなかった。
白夫人の妖恋(1956日・英領香港。豊田四郎監督)、戦場にかける橋(1957英・米。デヴィッド・リーン監督)
トランスフォーマー/ビースト覚醒 ★★★☆☆
2023米。127分。スティーヴン・ケイプル・ジュニア監督。アンソニー・ラモス。ドミニク・フィッシュバック。ルナ・ローレン・ヴェレス。ディーン・スコット・バスケス。
1994年。オプティマスプライム率いるトランスフォーマーたちが地球に来た頃。
最強の敵「ユニクロン」が地球を襲った。
プライムはノアとエレーナ、ビースト戦士たちとともに立ち向かう。
子供向けのように思うけど、それならもっと展開を早くした方が受けそう。
話の進め方が、大人も取り込みたいように見える。
このシリーズを見るたびに思うことだけど。
デザインも。
アメリカでは子供の好みも違うのかもしれない。
メカが飛び回るアクションはやはり楽しい。
世の中にたえて桜のなかりせば ★★★☆☆
2022日。80分。三浦伸行監督・脚本(共同)。宝田明製作総指揮・出演。岩本蓮加(乃木坂46)。土居志央梨。徳井優。吉行和子。
不登校の女子高生・咲は終活アドバイザーの敬三を手助けしている。
そんな中、咲は敬三が病気の妻と一緒に見たという桜の話を聞き、思い出の桜探しを始める。
宝田明の遺作。
静かな映画。地味だけど良い話だった。
ルノワール ★★★☆☆
2025日・仏・シンガポール・フィリピン。122分。早川千絵監督・脚本。鈴木唯。石田ひかり。中島歩。河合優実。坂東龍汰。リリー・フランキー。
1987年・夏。
11歳の少女・フキは闘病中の父と仕事に追われて忙しい母と3人で東京郊外の家に暮らしている。
感受性豊かなフキは、大人とのやり取りから除き見る社会が刺激的だった。
以前に見た「PLAN75」の監督さんだった。
倍賞千恵子主演。75歳以上になると生死を自分で選べる社会の話だった。
本作は、「PLAN75」と違ってどこにでもある日常が舞台。
フキの行動にハラハラしたり、自分の子供時代を思い出したり。
途中でYMO「ライディーン」が流れて、懐かしかった。
1987年ってそんな頃か。高橋幸宏さんももう亡くなってしまった。