【今回見た映画】

真夜中のパリでヒャッハー!(2014仏)

キル・チーム(2019米)

ジャズ娘誕生(1957日)

名探偵コナン 隻眼の残像(2025日)

ヴェラクルス(1954米)


黒猫・白猫(1999仏・独・ユーゴスラビア)

東京暗黒街・竹の家(1955米)

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023米)

世の中にたえて桜のなかりせば(2022日)

ルノワール(2025日・仏 他)





真夜中のパリでヒャッハー! ★★★☆☆

2014仏。85分。ニコラ・ブナム、フィリップ・ラショー監督。フィリップ・ラショーは主演も。アリス・ダヴィ。ヴァンサン・ドゥサニア。


若手社員のフランクは突然、社長から息子・レミのベビーシッターを頼まれ社長の家に泊まり込む。


この日はフランクの誕生日だった。


パーティをしようと悪友たちが社長の家で大騒ぎを始める。


しかし、パーティの最中にレミが行方不明になってしまう。



コメディ。


原題は「Babysitting」。すごい邦題を付けたものだ。


本作は、フランスで社会現象を巻き起こすほどの記録的なヒットを収めたそうだ。


他のフランス映画でも書いたことがあるけど、外国の笑いって本当に分からない。


マリオカートのパロディとか、夜の遊園地とか、楽しい映画ではあった。


でも、社会現象になるほどとはとても思えなかった。


検索してみたら、


“ホラー映画(『パラノーマル・アクティビティ』など)で主流だった「落ちているビデオカメラの映像を回収して再生する」という手法(ファウンド・フッテージ)をコメディに持ち込んだことが非常に斬新”


と出てきた。分からなくはないけど。



一方、日本では一部の「カルト的な人気」に落ち着いたそうだ。


こちらの方が妥当な評価に思える。日本人なんだから当然か。笑



本作はアメリカの「ハングオーバー! 」シリーズ(消えた花ムコと史上最悪の二日酔い など)とよく比較されるそうだ。


確かに似てる。



以前に見た「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」は同じチームによって製作されたそうだ。


こちらは結構面白かった。原作があると違うのかもしれない。





キル・チーム ★★★☆☆

2019米。88分。ダン・クラウス監督・脚本。ナット・ウルフ主演・製作(共同)。アレクサンダー・スカルスガルド。アダム・ロング。ジョナサン・ホワイトセル。


正義と愛国心を胸にアフガニスタンへ渡った若きアンドリュー・ブリグマン二等兵であったが、現地では治安維持の為に無実の住民を殺害し続ける上官のデュークス軍曹に対して、尊敬の念と良心の呵責との板挟みになり苦しんでいた。


実話ベース。


戦争犯罪と、小隊内部の同調圧力。


加わらない者、告発した者への虐め。制裁。


戦場がそうさせたのか。



戦場での心理は想像するだけで、本当のところは分からない。


デュークス軍曹と、その小隊の中にいたら自分も染まってしまうかもしれない。


ぞっとする話だ。





ジャズ娘誕生 ★★★☆☆

1957日。77分。春原政久監督。辻真先脚本。江利チエミ。石原裕次郎。小杉勇。二本柳寛。殿山泰司。青山恭二。


大島の椿油売り娘、河井みどりは唄が得意だった。


妹のヒデ子と弟のデブチンと椿油を売っていた時に高校生の加藤義彦に写真を撮ってもらったのをきっかけに歌手になる。


花形歌手の南条春夫と反目しながらもお互いに惹かれ合っていく。



ミュージカル。


普通の子がスターになっていく話は今でもよくあるけど、その原形みたいな映画だった。


親のいないみどりたちの生活には時代を感じる。



江利チエミの映画はほとんど見ていない。


先日見た実写の「サザエさん」くらい。


古い邦画は結構見たので、もしかしたら脇役で出ていで気付いてないのはあるかもしれない。


達者な人だと思った。歌手で女優だったそうだ。


「雨に唄えば」のパロディ?オマージュ?のシーンは惚れ惚れするほど歌が上手かった。


「雨に唄えば」は大好きな映画だ。本作を見て、また見たくなってきた。



「第2の美空ひばり」みたいな売り方だったのかな、と思ったらこの2人はほぼ同い年。


1学年しか違わなかった(江利チエミは早生まれなので生まれ年は同じ)。


ただ、デビューは美空ひばりが9歳、江利チエミは15歳と美空ひばりが数年早い。


たぶん、9歳で世に出た美空ひばりの方が世間の衝撃は何倍も大きかっただろう。


美空ひばりの方が名前が残った理由(のひとつ)かな、と想像した。


単に私が知らないだけかもしれない。



更に雪村いづみ(歌手・女優)を加え、「三人娘」として人気を博した。


ということだけど、雪村いづみは全然知らない。


検索したら、この人はまだ存命だった。さすがにもう活動してないみたいだ。



江利チエミは45歳で急逝。


デビューの早さ、亡くなった年齢など「オズの魔法使」のジュディ・ガーランドを思わせるような人だ。


女優で歌手だったこと、プライベートで問題を抱えていたところなど連想させる部分がある。


当時の日本では「和製○○」という呼び方が流行していて、江利チエミはジュディ・ガーランドや「知りすぎていた男」「カラミティ・ジェーン」のドリス・デイに例えられることがあったそうだ。


ジュディ・ガーランドは江利チエミのことをろくに知らない私が思い浮かべるくらいだから、当時の人が言うのはよく分かる。


ドリス・デイは「知りすぎていた男」(アルフレッド・ヒッチコック監督)の劇中歌「ケ・セラ・セラ」で日本でも有名。



なんだか、近現代史の参考書を調べてるような気分になってきた。


初めて知ることなので面白くて、つい色々と書いてしまった。



本作の石原裕次郎は添えもの。


主人公の相手役だったけど、いつも存在感抜群の裕次郎にしてはあまり目立たなかった。


ミュージカルなので技量が見劣りしてしまったのもある。


よくこんな、苦手と思われるジャンルに出演したと思う。今となっては貴重だ。


とは言え、若くてスタイルは抜群だった頃。格好良かった。





名探偵コナン 隻眼の残像 ★★★☆☆

2025日。110分。重原克也監督。青山剛昌原作。高山みなみ。小山力也。山崎和佳奈。山口勝平。高田裕司。小清水亜美。速水奨。緑川光。緒方賢一。林原めぐみ。岩居由希子。高木渉。大谷育江羽多野渉。福圓美里。武内駿輔。平田広明。関智一。松本保典。仲野裕。草尾毅。飛田展男。山下美月。山田孝之。


長野県・八ヶ岳連峰の未宝岳。


長野県警の大和敢助警部は銃砲店強盗傷害事件の被疑者・御厨貞邦を追跡中に謎の男にライフルで撃たれ、直後に起こった雪崩で遭難。


命は助かったものの、この時の記憶を失ってしまう。


10カ月後。天文台の施設研究員が襲撃される事件が起き、敢助は現場へ駆けつける。


その頃、毛利探偵事務所には、小五郎の警視庁時代の同僚だった「ワニ」刑事から大和敢助の遭難事件について連絡が入る。


コナンと蘭もこっそり小五郎の後を追うのだった。



テレビ放送があるとよく見ている。


大人が見ても楽しい。



新しいコナンを見るたびに、CGの進化を感じる。


絵柄は変わらないので、取り巻く技術だけ進化していくのが何となく面白い。





ヴェラクルス ★★★★☆

1954米。94分。ロバート・アルドリッチ監督。ゲーリー・クーパー。バート・ランカスター。シーザー・ロメロ。アーネスト・ボーグナイン。


南北戦争後、メキシコでは内戦が起こっていた。


アメリカから流れ着いた南軍のベン・トレーン少佐は無法者のジョー・エリンと知り合う。


2人は高給を提示したラボルデール侯爵に応じてメキシコ皇帝に付き、伯爵夫人の馬車を港町・ヴェラクルスに送り届けることになる。


実は、その馬車には300万ドルの金貨が隠されていたのだった。



西部劇。


最初に字幕がダーッと出てくるのが「スターウォーズ」シリーズに似ていた。


よくある手法なのか、影響を与えた結果なのか分からないけど。



冒頭の、馬の売買から引き付けられた。


自分の身は自分で守るしかない、不法者が闊歩する西部の緊迫感が漂う。


煮ても焼いても食えない悪党・エリンを演じたバート・ランカスターがいい。



ラストの対決シーンは白眉だった。


見守るマリー・デュバル伯爵夫人の前で敗れるジョー。


ニナの元へ駆けつけるベン。


色んなものが凝縮された名シーンだったと思う。





黒猫・白猫 ★★★☆☆

1999仏・独・ユーゴスラビア。130分。エミール・クストリッツァ監督・脚本(共同)。バイラム・セベルジャン。フロリアン・アイディーニ。ザビット・メフメドフスキー。


自称・騙しの天才であるロマのマトゥコは、ロシアの密輸船から石油を買うが見事に騙されて大金を失ってしまう。


金に困ったマトゥコだったが、父ザーリェには見限られていて頼れない。


そこで、起死回生の策として列車強盗を画策。


息子のザーレと共に新興ヤクザのダダンに協力を持ちかける。



コメディ。ドタバタでシュール。


独特な明るいノリ。南国のような雰囲気だった。


物語と合ってない気もする。


むしろ、物語よりこうしたディテールが描きたかったのかもしれない。


話の進みはとても遅い。



製作は「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督。


こちらも、物語はシリアスなんだけどノリが明るくて、ブラックユーモア漂うドタバタコメディだった。


本作と似たところがある。特に、後半になるほど感じる。


どちらも、邦画では味わえない珍味だと思う。



ドナウ川沿岸を舞台に、ロマの暮らしが描かれている。


明るく、どこか達観したような雰囲気で、したたかに生きている。


興味深い暮らし振りだった。





東京暗黒街・竹の家 ★★★☆☆

1955米。102分。サミュエル・フラー監督・脚本(共同)。ロバート・ライアン。ロバート・スタック。山口淑子。早川雪洲。


ウィリアム・ケイリー監督の『情無用の街』(The Street With No Name, 1948年)の舞台を戦後の東京に置き換えたリメイク作品である。


戦後最初に日本でロケが行われたメジャー映画とされる。(wikiより)


富士山の山麓で米軍の武器輸送列車が襲われ、大量の兵器が奪われた。


米軍警察のエディは来日して友人ウェッバーの妻マリコを訪ねるが、ウェッバーはサンディー一味に殺されていた。


エディはサンディー一味への潜入捜査を開始する。



古ながらの?欧米人が描く、変なニッポン。


今見ると、これはこれで面白い。


フジヤマ、ゲイシャ。シンカンセンは出てこないけど、代わりにパチンコ、ヤクザ。色々登場する。


変なだけじゃなく、銀座や上野、佃島など昔のニッポンが見られて楽しかった。


山口淑子、早川雪洲の出演作はそれぞれ1本ずつしか見たことがなかった。


白夫人の妖恋(1956日・英領香港。豊田四郎監督)、戦場にかける橋(1957英・米。デヴィッド・リーン監督)





トランスフォーマー/ビースト覚醒 ★★★☆☆

2023米。127分。スティーヴン・ケイプル・ジュニア監督。アンソニー・ラモス。ドミニク・フィッシュバック。ルナ・ローレン・ヴェレス。ディーン・スコット・バスケス。


1994年。オプティマスプライム率いるトランスフォーマーたちが地球に来た頃。


最強の敵「ユニクロン」が地球を襲った。


プライムはノアとエレーナ、ビースト戦士たちとともに立ち向かう。



子供向けのように思うけど、それならもっと展開を早くした方が受けそう。


話の進め方が、大人も取り込みたいように見える。


このシリーズを見るたびに思うことだけど。


デザインも。


アメリカでは子供の好みも違うのかもしれない。



メカが飛び回るアクションはやはり楽しい。





世の中にたえて桜のなかりせば  ★★★☆☆

2022日。80分。三浦伸行監督・脚本(共同)。宝田明製作総指揮・出演。岩本蓮加(乃木坂46)。土居志央梨。徳井優。吉行和子。


不登校の女子高生・咲は終活アドバイザーの敬三を手助けしている。


そんな中、咲は敬三が病気の妻と一緒に見たという桜の話を聞き、思い出の桜探しを始める。



宝田明の遺作。


静かな映画。地味だけど良い話だった。





ルノワール  ★★★☆☆

2025日・仏・シンガポール・フィリピン。122分。早川千絵監督・脚本。鈴木唯。石田ひかり。中島歩。河合優実。坂東龍汰。リリー・フランキー。


1987年・夏。


11歳の少女・フキは闘病中の父と仕事に追われて忙しい母と3人で東京郊外の家に暮らしている。


感受性豊かなフキは、大人とのやり取りから除き見る社会が刺激的だった。



以前に見た「PLAN75」の監督さんだった。


倍賞千恵子主演。75歳以上になると生死を自分で選べる社会の話だった。


本作は、「PLAN75」と違ってどこにでもある日常が舞台。


フキの行動にハラハラしたり、自分の子供時代を思い出したり。


途中でYMO「ライディーン」が流れて、懐かしかった。


1987年ってそんな頃か。高橋幸宏さんももう亡くなってしまった。




【今回読んだ本】

「イン・ザ・メガチャーチ」  朝井リョウ

「作家の遊び方」 伊集院静

「2026年版 プロ野球問題だらけの12球団」小関順二





「イン・ザ・メガチャーチ」  朝井リョウ

第23回(2026年)本屋大賞受賞作。

それぞれの“推し”を巡る、3人の登場人物の話。

タイトル回収としては、メインキャラの一人である武藤澄香の同級生が、留学先での研究対象としてアメリカの大きな教会(メガチャーチ)が信者を獲得するノウハウについて語るシーンがある。


久保田慶彦

レコード会社勤務。50歳手前。

離婚しており、1ヶ月に1度大学生の娘とリモート通話するのが楽しみ。

話は弾まず、疎ましがられている気配を感じる。

長らく経理畑で勤務していたが、同期の橋本から声を掛けられアイドルの売出しに参加する。

この人は仕掛け側。

情報を出しすぎず、ファンに解釈させ物語を作らせるというのが面白かった。

道哉との会話に説得力を感じた。確かに男性は、雑談が下手だ。

最後に突進するのは小説ならでは。拒否されるのは当然で、他人事ながらハラハラした。笑


武藤澄香

久保田の娘。大学生。勉強、プライベートとも行き詰まっている。

アイドルグループ「Bloom」の道哉にはまる。


集団に馴染めない悩みはよく分かる。

推しへのはまり方にはバカだな、と思いつつも目が離せない。

「同じ花道でも、心にブルームマイセルフが育っていない人はいる。」

という部分には笑ってしまった。

コミュニティとストーリー。


隅川絢子

30代独身の派遣社員。

自殺した若手俳優・藤見倫太郎を推していた。“りんファミ”

“りんファミ”はやがて、陰謀論にはまっていく。


声が高くなると隣の住民を気にするところは昔住んでたコーポを思い出した。


極端だけどリアリティを感じる話だった。




「作家の遊び方」 伊集院静
エッセイ。

タイトルの通り、プライベートで遊んだ話が中心。

ギャンブルのエピソードが多い。昔の豪快な作家という感じ。

お洒落で上品なイメージを勝手に持っていたので、意外だった。


語尾が「~ナ」と書かれているのが、何というか年代や時代を感じる。

例:「悪かったナ」「頑張ってるナ」


※37年振りに会った友人Sの話。

(前略)Sが私に逢いに来たのは何かのふんぎりをつけるためではないかと考えはじめた。

それがなんなのかはわからぬが、私をそのことの踏み台やら彼をうつす鏡に使ってくれたのなら嬉しい気がした。

やはり男の方が生き死にに対して礼節があるのだろう。


※後輩夫婦とカジノに行った話。

「あいつかなりやられてるな。少し回してやろうか」

「何を言うてんですか。そんなもん今、ツキのないあの人にタマを回したら、こっちのツキまでおかしゅうなりますよ」

「(中略)ここは博打場ですよ」


(当ブログ作者)・・って言う後輩の奥さんもすごいが、その後の


私は彼女の顔を見返した。

-この子感心な子やな・・

(中略)

何十年もギャンブルをやってきて、歳下の女の子から肝心なことを教わるものだと妙に感心したのを覚えている。


(当ブログ作者)っていう感想が、ギャンブラーらしくて可笑しかった。


※親の死について。

(前略)親の死というものは、子に最後の示唆を与えるというから追い追い、あの時の死はこういうことだったのか、とわかるのだろう。


(当ブログ作者)自分の経験を思い出して、何度か読み返してしまった。


やわらかいエッセイを書いていても、時々ふっとこうした含蓄のある言葉が出てくるのはさすが作家だと思う。



※女性が惚れてしまうもの。

相撲取りに惚れる女の子は昔から大勢いる。

一に役者、二に相撲取り、三がヤクザなんて言葉があったくらいだ。




「2026年版 プロ野球問題だらけの12球団」小関順二

今年も読んだ。

阪神の充実振り、中日が冴えないのがよく分かった。

昔は高校卒のレギュラーがたくさんいたと記憶しているけど、今では指名自体が少なくて育成ノウハウもないらしい。悲しい。







【今回見た映画】

ロッキー・ホラー・ショー(1975英・米)

そばかす(2022日)

ジュディ 虹の彼方に(2019英・米)

夜明けのすべて(2024日)

愛と哀しみの旅路(1990米)


プレジデント(2021デンマーク他)

マスク(1985米)

ナイトフラワー(2025日)

カラオケ行こ!(2024日)

リオの男(1964仏・伊)





ロッキー・ホラー・ショー ★★★☆☆

1975英・米。99分。ジム・シャーマン監督・脚本(共同)。ティム・カリー。スーザン・サランドン。バリー・ボストウィック。リチャード・オブライエン(脚本(共同)も)。


ブラッドとジャネットは恩師に結婚の報告に行く途中、雷雨に見舞われ車がパンクしてしまう。


近くの古城に電話を借りに行くと、中では奇妙な男女がパーティーをしていた。



以下はwikiより。


当初は全く話題にならなかったが深夜映画としてロングランヒット。


特に、観客自ら映画の展開に合わせて登場人物かのように踊ったり小道具を用いたりして盛り上がるという参加型上映(Audience Participation)の奔りとされる。


カルト映画の代表作のひとつ。



カトゥーン+ホラー+ミュージカルといった趣。


最初はよく分からなかったが、20分くらいで楽しくなってくる。


しかし、大したストーリーがあるわけでもなく、1時間くらいで飽きてくる。


99分と短めなのも分かる。


これが「参加型」というところが、アメリカ的だと思った。


ポップコーンを片手に騒いでいそうだ。


英米合作だそうだけど、イギリスではどうだったんだろう。





そばかす ★★★☆☆

2022日。104分。玉田真也監督。三浦透子。前田敦子。伊藤万理華。北村匠海(友情出演)。坂井真紀。


30歳の蘇畑佳純は恋愛感情というものがよく分からない。


音大を出てチェリストを目指すも挫折し、今は地元のコールセンターに勤めて苦情対応に追われる日々。


親には結婚のプレッシャーをかけられ、無理やりお見合いをセッティングされてしまう。


しかし、相手の木暮翔は結婚よりも友達付き合いを望む男性だった。



タイトルから、明るいコメディタッチの映画を想像したんだけど、何だか暗い。


邦画はこういうのが多い気がする。気のせいかもしれない。


内容は、マイナー感が強くて単館上映ぽい。


テレビで視聴率が取れるほどのボリュームゾーンには受けなくても、好む人は確実にいそう。



恋愛感情が持てない主人公。


ゲイの同僚。


友達付き合いを望むお見合い相手。結局惚れてしまって、友達じゃなくなるけど。


セクシー女優の元同級生。


恋愛と結婚。家族。仕事。


どれも身近なテーマで、自分のことに置き換えたり振り返ったりしながら見ていた。


セクシー女優は身近ではないか。


まあでも、周りの関心を集めそうな職業についていた元同級生ってことならあるかも。





ジュデイ 虹の彼方に ★★★☆☆

2019英・米。118分。ルパート・グールド監督。レネー・ゼルウィガー。ルーファス・シーウェル。マイケル・ガンボン。フィン・ウィットロック。


ハリウッドスター、ジュディ・ガーランドの半生。


1939年、13歳で「オズの魔法使」の主役に抜擢されてスターダムにのし上がったところから、波乱万丈の人生を送り、47歳で亡くなるまでが描かれる。



私がジュディ・ガーランドを初めて見たのは、代表作の「オズの魔法使」だった。


コロナ渦で引きこもり生活になり、たくさん映画を見始めた頃。


とても良い映画で、印象に残っている。


それまで、こんな女優がいたとは知らなかった。


興味を持って、wikiや映画サイトをいくつか読んだ。


早死にしたこともその時に知った。


本作を見て、改めてすごい人生だったと思った。


頂点とどん底の落差が激しすぎる。


最後の、「虹のかなたに(Over the Rainbow)」を歌うシーンでは涙が出た。



主演のレネー・ゼルウィガーは「ブリジット・ジョーンズの日記」の女優。


言われてみればそうなんだけど、気づかなかった。笑


本作で第92回アカデミー賞の主演女優賞を受賞している。





夜明けのすべて ★★★☆☆

2024日。119分。三宅唱監督。瀬尾まいこ原作。松村北斗。上白石萌音。渋川清彦。芋生悠。藤間爽子。久保田磨希。足立智充。りょう。光石研。


PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなってしまう藤沢美紗とパニック障害を抱える山添孝俊は同じ職場で、周りの人たちに支えられながら働いている。


2人の間に恋愛感情や友情は無いものの、病気を抱える者同士でお互いに相手を助けられるのではないかと思い始める。



この組み合わせは以前に朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でも見た。


お似合い・・かどうか分からないけど、どちらも良い役者。


松村北斗が格好良い。



病気を抱えて働くのは大変だ。


周りの理解も大切だし、理解してもらうも努力も大切だ。


自分の方が病気が重いとか大変だと謎のマウントを取ってくる人もいる。


・・自分の周りでもやっぱりそういうことはあって、映画を見ながら思い出してしまった。



原作は未読。


著者の本は何冊か読んだ。リアリティと創作のバランスが良いと思った。





愛と哀しみの旅路 ★★★☆☆

1990米。133分。アラン・パーカー監督・脚本。デニス・クエイド。タムリン・トミタ。サブ・シモノ。コルム・ミーニイ。


ジャックとリリーの夫婦は子供にも恵まれて幸せな日々を過ごしていた。


しかし、第二次世界大戦で日米開戦となり、ロサンゼルスで映画館を経営する日本人を父に持つ日系人のリリーは収容所へ送られることになる。



史実として知ってはいた。


アメリカ軍に入って日本人と戦うか?という問いには考えさせられた。


それでもどこか、同時期の日本より全然マシじゃないかと思ってしまう所もある。





プレジデント ★★★☆☆

2021デンマーク・ノルウェー・米・英。115分。カミラ・ニールセン監督。ネルソン・チャミサ。エマソン・ダンブゾ・ムナンガグワ。ロバート・ガブリエル・ムガベ。ジャスティス・プリシラ・チグンバ。モーガン・ツァンギライ。


2017年、ジンバブエ共和国。


1980年の独立以来、独裁を続けてきたムガベ大統領がクーデターで失脚。


その後、初めての民主的な大統領選が実施される。


ムガベの右腕だった暫定大統領エマソン・ムナンガグワ(与党・ZANU-PF党)と、若きカリスマえで弁護士のネルソン・チャミサ(野党・MDC連合(民主変革運動))の間で激しい選挙戦が繰り広げられる。



ドキュメンタリー。


普段ジンバブエ共和国について調べたり注目することは無く、ニュースで知る程度なので、本作は興味深く見た。



結局、選挙では不正が行われ、ムナンガグワが当選。ムガベの後釜に座る。


映画で描かれた2018年に続いて、2023年の大統領選挙でも同様に不正が行われる。


ムナンガグワが再選された。


新たな独裁者が誕生したと言える。国際社会の信頼も回復出来ていない。


民主主義を実現させるのはかくも難しく、血が流れるということか。



「敵の敵は味方」とでも言うか、ムガベがネルソン・チャミサを支持しているのは面白かった。



アフリカの民主化と聞くと、南アフリカ共和国が頭に浮かぶ。


映画もたくさん作られており、何本か見た。(「マンデラ 自由への長い道」「インビクタス/負けざる者たち」「遠い夜明け」など)


現在の南アフリカ共和国とジンバブエ共和国では、民主主義の定着度に大きな差がある。


南アフリカ共和国は、選挙が機能しており政権交代も起こっている。


国際社会では「欠陥はあるが民主主義」という評価だそうだ。


ジンバブエは「独裁的な国家」。将来は南アフリカ共和国に続くことができるのかどうか。





マスク ★★★☆☆

1985米。120分。ピーター・ボグダノヴィッチ監督。エリック・ストルツ。シェール。サム・エリオット。ローラ・ダーン。


1979年のアメリカ。中学3年生のロッキーは頭蓋骨形成異常疾患(ライオン病)という奇病で顔が獅子のように変形した外見だった。


母親のラスティはシングルマザーで、フリーランスで働いていたが男と麻薬に溺れる日々。家事はロッキーがしていた。


周囲は優しく、彼らと交流するロッキーも明るく成績優秀な少年だった。


ロッキーは高校進学前の夏休みを泊まり込みのボランティアで過ごし、盲目の少女ダイアナと恋に落ちる。



ロッキーは病気であと半年の命と言われ続けている。


同時に、夜の街で遊んで男と麻薬に溺れる母親を支えている、年齢より大人びた少年でもある。


ダイアナとの恋は応援したい気持ちで見ていた。


しかし、遠ざけようとする親御さんの気持ちも分かる。


ラストが切ない。



ロッキーには実在のモデルがいた。2200万人に1人の割合で発症する病気だということだ。(wikiより)





ナイトフラワー ★★★★☆

2025日。124分。内田英治監督・脚本・原案。北川景子。森田望智。佐久間大介(Snow Man)。渋谷龍太。渋川清彦。池内博之。田中麗奈。光石研。


永島夏希は2人の子供を育てるシングルマザー。夜逃げした元夫の借金を抱えて昼夜問わず働いているが、明日の食事にも困る生活を続けている。


ある夜、街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇した夏希は子どもたちのために自身も売人になることを決意。


ボディーガードを買って出た格闘家の芳井多摩恵と組み、危険な取引に乗り出していく。



シングルマザーで小さい子供が2人いたら、普通でもしんどい。いい職には就けないだろうし。


目の前に稼げる話があったら、誰でも手を伸ばしてしまうかも。


一時期はうまく行くけど、所詮無理な話。


最初から滅びの予感が漂っていて、見ていても辛いものがあった。


最後のシーンみたいな幸せが、現実だったら良いんだけど。



北川景子、森田望智とも初めて見る役柄だった。


ドラッグの売人になりたいと、渋る元締めに夏希が小銭を見せて「全財産なんです」と迫るシーンはすごい迫力だった。


対峙するボスも、「人を不幸にしても自分の子供を守ろうとする。そんないいかーちゃんいねえだろ」って台詞に危うさと本音が感じられて良いキャラだった。


渋谷龍太という俳優(wikiを見たら、本業はミュージシャン)は初めて見た。


多摩恵の格闘シーンは本物の格闘家みたいだった。「虎に翼」や「全裸監督」と同じ人には思えなかった。


試合の選手入場で、夏希の娘・小春が練習しているヴァイオリン曲を使用するのはグッときた。


2人の関係性や、多摩恵の真っ直ぐな性格を表しているようで良かった。





カラオケ行こ! ★★★☆☆

2024日。107分。山下敦弘監督。和山やま原作。綾野剛。齋藤潤。芳根京子。橋本じゅん。やべきょうすけ。吉永秀平。チャンス大城。RED RICE(湘南乃風)。坂井真紀。宮崎吐夢。ヒコロヒー。加藤雅也(友情出演)。北村一輝。


中学校で合唱部の部長を務める岡聡実はある日、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。


戸惑う聡実に狂児は歌のレッスンをして欲しいと頼み込む。


狂児の組では年4回カラオケ大会が開かれ、“歌ヘタ王”になると組長に下手な入れ墨を彫られてしまうのだ。


聡実は週2回狂児とカラオケに行き、歌のアドバイスをすることになってしまう・・。



コメディ。原作マンガは未読。


「ナイトフラワー」とは打って変わって、こちらはコミカルなヤクザ。


本当にあったら怖いけど(笑)、見てる分には楽しい話。



綾野剛はこういう、愛嬌のあるチンピラみたいな役が似合うと思う。


以前に見た「新宿スワン」のシリーズも良かった。





リオの男 ★★☆☆☆

1964仏・伊。110分。フィリップ・ド・ブロカ監督。ジャン=ポール・ベルモンド。フランソワーズ・ドルレアック。ジャン・セルヴェ。


アドリアン・デュフルケはフランス東部のブザンソンで見習航空兵をしている。


ある時、彼の婚約者アニェスが何者かに誘拐された。


同じ頃にアニェスの父親であるヴィレルモーザ教授が失踪、パリの美術館から教授が発掘したブラジル古代文明の石像が盗まれる。


アドリアンは、2つの事件が関連していると見て、リオへ向かう。



ドタバタコメディ。今見ると単調・冗長で疲れる面も。


ジャン=ポール・ベルモンドを楽しむ映画。若くて、スタイルも良くて格好いい。


アクションも良かった。


人気だったのがよく分かる。