【今回見た映画】

ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988英・米)

バースデーカード(2016日)

SHAME -シェイム- (2011英)

ワイルドガン(2015加)

モネ・ゲーム(2012英・米)


男なら夢をみろ(1959日)

いぬのえいが(2005日)

野獣捜査線(1985米)

ロマンシング・アドベンチャー/
キング・ソロモンの秘宝(1985米)

サンダーアーム/龍兄虎弟(1986英領香港)





ワンダとダイヤと優しい奴ら ★★★☆☆

1988英・米。108分。チャールズ・クライトン監督・原案(共同)。ジョン・クリーズ。ジェイミー・リー・カーティス。ケヴィン・クライン。マイケル・ペイリン。パトリシア・ヘイズ。


ジョージは忠実な部下のケンと共にアメリカ人のセクシーな詐欺師ワンダ、ヒットマンのオットーと組んでロンドンの宝石店から1300万ポンドを盗み出した。


しかし、ワンダとオットーはジョージを裏切って警察に通報、ジョージは捕まってしまう。


ダイヤを持ち逃げしようとしたワンダとオットーだが、ダイヤはジョージによって隠し場所を変えられていた。


ワンダは色仕掛けでジョージの弁護士・アーチーからダイヤの隠し場所を聞き出そうとするが…。



コメディ。


イギリスの笑いはよく分からないところもあるけど。と言うか、笑わせたいんだろうけど面白くないなあ、と思うところがよくあった。


そういえば、以前にフランスのコメディを見たときも同じ様に感じた。タイトルは忘れてしまったけど。


あと、ワンダが全然魅力的に見えない。これは好みの問題か。


邦題が良かった。色々と想像が広がっていくようなタイトルだった。


実際の内容は、思ったのと大分違ったけど、それはそれで良いのだと思う。





バースデーカード ★★★☆☆

2016日。123分。吉田康弘監督・脚本。橋本愛。宮﨑あおい。ユースケ・サンタマリア。須賀健太。中村蒼。木村多江。


内気な少女・紀子が10歳の時に優しくて明るい母・芳恵は亡くなってしまう。


芳恵は亡くなる前に、子どもたちが20歳になるまで毎年バースデーカードを贈る約束をしていた。


約束の通り、紀子たちの誕生日に母からの手紙が届く。


そして20歳を迎えた最後の手紙には、紀子が10年前に尋ねた質問への答えが記されていた。



いい話。


とても地味。主要キャラに下手な人がいると壊れてしまいそうな感じ。


母が19歳の娘に手紙を書けなくなって、一方の娘は縛られたくないと読まずにいるところは見ていてリアリティを感じた。


実際に、こんな状況に出会ったことはもちろんないけど。



こういう、人の心の機微を描く映画は邦画が一番響く気がする。


海外の映画なら、欧米より東洋の映画。


出来の良し悪しより、受け手と感覚が近いのかと思う。こんなことを思うのは私だけかもしれないけど。



橋本愛は、出演作のイメージが何となく二階堂ふみと被る。


この映画も、二階堂ふみだったらどんな感じだろうと考えてしまった。


これも、こんなことを思うのは私だけかもしれないけど。


後半はもっと泣かせに来るのかと思ったら、意外とあっさりしていた。


結婚式のシーンはさすがにじーんとしたけど。


21歳の誕生日に、母・芳恵に代わって彼(純)が手紙をくれたのは良かった。


内容がシンプルすぎて、笑ってしまうのもいい。





SHAME -シェイム- ★★★☆☆

2011英。101分。スティーヴ・マックイーン監督・脚本(共同)。マイケル・ファスベンダー。キャリー・マリガン。ジェームズ・バッジ・デール。


ニューヨーク。


エリートビジネスマンで独身のブランドンはセックス依存症で、娼婦や行きずりの女性を求めたり、自慰に耽る生活を送っていた。


そこへ、恋愛依存症でリストカット癖のある妹・シシーが転がり込んでくる。


情緒不安定なシシーとの生活はうまくいかず、2人の関係は悪化していく。



依存症を抱える兄妹の話。


こういう題材は邦画だとあまり見ない気がする。



興味深い内容だった。出来れば、内面の悩みなどをもっと掘り下げてくれたらと思った。


映画だとこれ以上は難しいのかもしれない。


内面を描くならやっぱり小説が一番向いていると思う。



その代わり、本作では映像の力を感じた。


部屋に帰ったブランドンが血塗れのシシーを見つけるショッキングなシーンは、映像ならではだと思う。


言葉より強く響くこともあると、改めて感じた。





ワイルドガン ★★★☆☆

2015加。90分。ジョン・カサー監督。キーファー・サザーランド。ドナルド・サザーランド。ブライアン・コックス。マイケル・ウィンコット。アーロン・ポール。デミ・ムーア。


ガンマンのジョン・ヘンリー・クレイトンは母の死をきっかけに銃を捨て、牧師の父親が暮らす故郷へ帰るが、町では鉄道計画が立ち上がってギャングが立ち退きを強制していた。


ジョン・ヘンリーは町の人々を守るため、再び銃を取る。



西部劇。


内容は古き良き西部劇が好きな人向けな感じ。


感覚だけど、西部劇は1950~1980年代ぐらいまでの映画がたくさんある気がする。


wikiを見てみたら、全盛期は1950年代だそうだ。そんなに前だったとは。



サザーランド親子がそっくり。





モネ・ゲーム ★★★☆☆

2012英・米。89分。マイケル・ホフマン監督。コリン・ファース。キャメロン・ディアス。アラン・リックマン。スタンリー・トゥッチ。

ハリー・ディーン


メディア王ライオネル・シャバンダーに仕える美術鑑定士のハリー・ディーンは、彼が探し求める画家モネの幻の代表作「積みわら・夕暮れ」の贋作を使って大金を巻き上げることを計画する。


しかし、ハリーは悪知恵は働くものの、いざとなると実行ばかりで…。



コメディ。


コリン・ファースが真面目な顔で失敗ばかりしているのが楽しい。





男なら夢をみろ ★★★☆☆

1959日。90分。牛原陽一監督。芦川いづみ。葉山良二。滝沢修。川地民夫。


終戦直後。浮浪児だった夏雄と健太郎は親友同士だった。


離れ離れになって10年後、2人は再会する。


夏雄はヤクザになり健太郎は法学部の学生になっていた。



タイトルが「見ろ」になっているサイトもあるけど、「みろ」が正解らしい。


無国籍アクション風。


裕次郎がヤクザ役。若くてまだ細い。


スラッとして足が長く、一人だけ別次元のスタイルの良さ。これは大スターになった訳だと改めて思う。





いぬのえいが ★★★☆☆

2005日。96分。全11編から成るオムニバス。

「A Dog's Life」黒田昌郎監督。

「うちの子No.1」祢津哲久監督。

「CMよ、どこへ行く」黒田秀樹監督。

「ポチは待っていた」犬童一心監督。

「恋するコロ」佐藤信介監督。

 「犬語」永井聡監督。

「ねぇ、マリモ」真田敦監督。

他。

中村獅童。伊東美咲。天海祐希。小西真奈美。宮崎あおい。


CMプランナーの青年・山田はドッグフードのCMを手掛けたことから、彼が少年時代に可愛がっていた柴犬のポチを思い出す。



動物の映画ということで、泣きと感動の話か、あるいはほのぼの系か、と思って見たらとりあえずみんな入っていた。コメディ要素も多少ある。


結構しょうもない(良くも悪くも)内容で、肩の力を抜いて気楽に見られる映画。


共感できる部分も多々あった。


ただ、これを映画館で見たいかと言われたら、さすがに…。


オムニバスというより、寄せ集めに見えてしまう。


出演者は豪華なので製作費はかかっているだろうし、これで商売になったんだろうか。


伊東美咲、乙葉が出てきて懐かしかった。あとは小西真奈美も最近あまり見ないかも。





野獣捜査線 ★★★☆☆

1985米。101分。アンドリュー・デイヴィス監督。チャック・ノリス。ヘンリー・シルヴァ。バート・レムゼン。デニス・ファリーナ。ロニー・バロン。


シカゴ市警の部長刑事エディは、コマチョ率いるマフィア組織の麻薬取引現場を突き止めるが、そこにルナ率いる敵対組織が乱入して証拠となる麻薬と金が強奪されてしまう。


コマチョ一味は強奪をはたらいたルナの組織、家族を殺害。


エディはルナの娘を救いだしたが再び奪われてしまう。


相棒が負傷し、エディはたった1人で救助に向かう。


男くさい主人公。


捕らわれるヒロイン。


変な新発明(警察ロボット)。


アクションの数々も、全てが80年代を彷彿とさせる、古くさい映画だった。


だが、それがいい(この言い方も大概古いけど)。


今見ても楽しめる、良いエンタメだった。


さすがに、今見ると(当時から?)B級感が漂うのはしょうがない。





ロマンシング・アドベンチャー/
キング・ソロモンの秘宝 ★★★☆☆

1985米。100分。J・リー・トンプソン監督。

リチャード・チェンバレン。シャロン・ストーン。ハーバート・ロム。ジョン・リス=デイヴィス。


ジェシー・ヒューストンはソロモンの秘宝を探索したまま行方不明になった父・ヒューストン教授を探すため、冒険家アラン・クォーターメインと共にアフリカへ向かう。


しかし、そこには秘宝を狙うドイツ軍のボックナー大佐とトルコ人のドカディが待ち受けていた。



同じ時期(第1作は1981年公開)の「インディ・ジョーンズ」を思い出すような映画。


昔、テレビで見たと思う。


wikiを見たら何度も放送されていた。


内容は受けそうだし、シャロン・ストーンはきれいだし、で視聴率が取れたんだろうと思う。


「氷の微笑」や「トータル・リコール」とは違って可愛らしい役柄なのも新鮮味があったのかも。


本作も、今見ても楽しめる良いエンタメだった。





サンダーアーム/龍兄虎弟 ★★★☆☆

1986英領香港。98分。ジャッキー・チェン監督・主演。アラン・タム。ロザムンド・クワン。ローラ・フォルネル。


冒険家“アジアの鷹・ジャッキー”は、世界支配を目論む邪教集団に誘拐された親友アランの恋人ローラを助けるため、数千年前に世界中に飛び去った5種の“神の武器”を追い求める。



ジャッキー・チェンの映画って日本でも人気だったと思うけど、この映画は見たことがなかった。


1986年公開というと、何をしてた頃だろう。まあそれはいいか。


撮影中にジャッキーが大怪我を負ったことでも有名なんだそうだ。


エンドロール中のNG集に、救急車へ運び込まれるシーンが入っていた。痛々しい。



映画自体は他の有名作品と同様に面白かった。コメディあり、アクションあり。


特に、若い頃の体の動きは本当にお見事。見入ってしまった。


良いシーンがスローモーションになっていたけど、“しっかり見て”って気持ちもわかる。


一方で、通常通りに流してくれたらどうだったのかって好奇心もある。


ホテルでのすれ違いコントな展開は、昔のアンジャッシュを思い出した。


ローラ・フォルネルがきれい。





【今回見た映画】

ギターを持った渡り鳥(1959日)

カリガリ博士(1920独)

波止場(1954米)

美しい暦(1963日)

もしも徳川家康が総理大臣になったら(2024日)


堂堂たる人生(1961日)

あじさいの歌(1960日)

花と竜(1962日)

ドリームプラン(2021米)

チェーン・リアクション(1996米)





ギターを持った渡り鳥 ★★★☆☆

1959日。78分。齋藤武市監督。小林旭。浅丘ルリ子。中原早苗。渡辺美佐子。金子信雄。宍戸錠。


背中にギターを背負った「流し」の男・滝伸次が函館にやって来た。


用心棒として伸次を雇った秋津組の組長・秋津は地上げのために住民の立ち退きを命じる。


そんなある日、港で密輸取引を行ったボスは、取引相手と彼を同時に始末しようとする。



「渡り鳥シリーズ」第1作。


このシリーズは合計8作品が作られた。


8作いずれも刑事をやめてギターの流しとなった主人公・滝 伸次が、流れ着いた土地で女性と知り合ったのち、暗躍する黒幕を懲らしめて旅立つというプロットである。(wikiより。身も蓋もない書き方だ。笑)


同タイトルの歌もあってか、第1作が一番有名だと思う。


面白さは1番ってほどでもない。シリーズの全部は見てないけど、続編でもっと面白いのもあった。


シリーズってそんなものかと思う。


ここから、続編で受ける部分を発展させていった感じがする。


あとから見ると、第1作はおとなしめというか、地味に見える。





カリガリ博士 ★★★☆☆

1920独。71分。ローベルト・ヴィーネ監督。ヴェルナー・クラウス。コンラート・ファイト。

フリードリッヒ・フェーエル。リル・ダゴファー。


ドイツ北部。カリガリ博士はカーニバルで“眠り男”ツェザーレの予言を見世物として客を呼び込んでいた。


ツェザーレは自分の寿命を尋ねたアランに対して、明日の夜明けまでに死ぬと予言。予言は的中し、アランは何者かに殺される。


アランの友人で、一緒にカーニバルを見に来ていたフランシスは謎の究明に乗り出すが、実は全ては精神病患者であるフランシスの妄想であった。



白黒。無声映画。


まだ技術的に複雑な内容を表現するのは難しそう。その中で精一杯ひねった話になっている。


セットのデザインが個性的で、センスを感じる。


ヒッチコック監督など後の多くの人に影響を与えたそうだ。


昔読んだ手塚治虫のマンガを思い出す。


見た目がそうだし、時代的に影響を受けていただろうと思う。


あと、藤子不二雄とかも。





波止場 ★★★☆☆

1954米。108分。エリア・カザン監督。マーロン・ブランド。エヴァ・マリー・セイント。カール・マルデン。リー・J・コッブ。ロッド・スタイガー。


ニューヨーク。


元ボクサーの青年・テリーは兄・チャーリーの指示で八百長試合をしたことでリングを追われ、今はギャングのジョニーが支配する波止場で働いている。


ある時、テリーとチャーリーはジョニーに命じられて殺人事件に関わってしまう。


しかし、被害者の妹・イディと知り合ったテリーは、彼女に惹かれていき、やがてジョニーに逆らっても自らの信念に基づいて生きようとする。



白黒。


第27回(1954年の映画を対象とする)アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)など8部門を受賞した。


同じ年の映画は他に「掠奪された七人の花嫁」、「ケイン号の叛乱」、「裏窓」、「麗しのサブリナ」、「ショウほど素敵な商売はない」、「禁じられた遊び」「道」など。


今でも残る映画がたくさん出ている。



ギャングのジョニーに従ってきたテリーだったが、イディの影響もあって次第に心は離れていく。


テリーがイディの兄の裁判で証言しためにチャーリーは殺され、テリーも波止場から締め出される。


映画は労働者たちがテリーに味方して終わるけど、うまく行かずに潰されてしまう可能性だってあっただろう。


ジョニーの側に立てば、長く支配を続けるにはもっと良い方法があったと思う。


70年以上前の映画ながら、理不尽な支配は今でも残っている。色々と考えるきっかけになる映画だった。





美しい暦 ★★★☆☆

1963日。88分。森永健次郎監督。石坂洋次郎原作。吉永小百合。浜田光夫。芦川いづみ。長門裕之。丹阿弥谷津子。奈良岡朋子。桂小金治。山岡久乃。


矢島貞子は女子高校生。ハンサムな武井先生や、尊敬するから化学の村尾先生等に囲まれて楽しく過ごしている。


ある出来事がきっかけで、貞子たちの演劇部はA高校の演劇部と合同公演することになる。


A高の演劇部には、以前に登山で知り合った田村邦夫がいた。


貞子は田村に惹かれていく。



青春映画。


吉永小百合は公開時18歳。同名の主題歌を歌っている。


アイドルみたいな可愛らしい感じ。


途中のテレビでは後楽園球場で巨人の長嶋茂雄が国鉄スワローズの金田正一と対戦している。


他にも、教師が他校の生徒を「不良」と称しただけで大騒ぎになったりするところなどは時代を感じる。


その後に発言した教師が改ざんとごまかしを試みるところは、今でも変わらないかもしれないけど。笑





もしも徳川家康が総理大臣になったら ★★☆☆☆

2024日。110分。武内英樹監督。眞邊明人原作。浜辺美波。赤楚衛二。GACKT。髙嶋政宏。江口のりこ。池田鉄洋。音尾琢真。小手伸也。長井短。観月ありさ。竹中直人。野村萬斎。


新型コロナで総理大臣が死亡。


政府はAIとホログラムを使って歴史上の偉人たちを復活させ、徳川家康を内閣総理大臣とした最強の内閣を作る。


うまく行っていたかに見えた“最強内閣”だったが、ある日織田信長が謎の“死”を遂げる。



正直、期待外れだった。タイトルはすごく面白そうだったんだけど。


せっかく、これだけ豪華な登場人物を揃えてるのに政治手腕を発揮するエピソードが弱かった。


もしくは、時代に合わなくて失敗するのでもいい。


この辺のエピソードが弱いので、全然引き込まれない。


後半、信長が“抹消”されてからの謎解きは良かったけど、これは歴史上の人物が出てくる面白さとはあまり関係ない。


歴史上の人物ならではのエピソードをもっと頑張って欲しかった。


原作は未読。文章なら印象も違うのかもしれない。



浜辺美波は良かった。この人は昔より上手になった気がする。


野村萬斎の徳川家康がイケメンすぎ。


絵的には小手伸也の足利義満が一番はまってた。


2時間の映画だからしょうがないけど、義満のエピソードも何か見たかったくらい、見た目が良かった。





堂堂たる人生 ★★★☆☆

1961日。97分。牛原陽一監督。源氏鶏太原作。石原裕次郎。長門裕之。芦川いづみ。中原早苗。東野英治郎。宇野重吉。


中部周平は、倒産寸前のおもちゃ会社に就職。同僚の紺屋小助、寿司屋の娘で周平と一緒に働きたい石岡いさみ等と共に奮闘する。



先日見た「天下を取る(1960日)」と監督、原作が同じだけあって、テイストも似てる。


石原裕次郎と長門裕之のコンビは今回も良い。


好評を受けて、続けたのかもしれない。


寿司屋のカウンターでタバコを吸っているところは時代を感じる。



周平(裕次郎)は子供の意見からヒントを得て、汽車のおもちゃを開発する。


最近はこういうおもちゃをあまり見なくなった。


そういえばおもちゃ屋も減った。しばらく前は、少し大きいスーパーには必ず入っていたと思うけど。





あじさいの歌 ★★★☆☆

1960日。105分。滝沢英輔監督。石坂洋次郎原作。石原裕次郎。芦川いづみ。中原早苗。大坂志郎。東野英治郎。


デザイナーの河田藤助は倉田という老人を助けたことから屋敷の外に出ることを禁じられた娘のけい子と知り合う。


けい子の母・倉田の妻は昔、使用人と駆け落ちしていた。それ以来、倉田はけい子の外出を禁じているのだった。


藤助と出会ったことで、けい子と倉田の人生は変わろうとしていた。



デパートの化粧品売場に藤助(裕次郎)が座って、販売員が「髭剃り後にウテナの男性クリーム」と言うシーンが登場する。


有名な「あたり前田のクラッカー」みたいなタイアップか。


先日見た「堂堂たる人生」(1961日)ではチキンラーメン。


「美しい暦」(1963日)では、「バーモン」という商品が登場する。これは馴染みがないので検索したら、ミヤリサン製薬から出ていた製品で、りんご酢と蜂蜜から成るシロップだそうだ。


この頃の日活映画ではタイアップが流行っていたのかも。





花と竜 ★★★☆☆

1962日。109分。舛田利雄監督。火野葦平原作。石原裕次郎。浅丘ルリ子。岩崎加根子。葉山良二。桂小金治。大坂志郎。


北九州の門司港へやって来た二十六歳の玉井金五郎は浜尾組へ入り、次第に頭角を現していく。


紆余曲折を経て金五郎は遂に玉井組を立ち上げる。



原作は未読。本作以外にも何度か映画化されている。

原作者は「糞尿譚」で第6回(1937年下半期)芥川龍之介賞を受賞、その他には「麦と兵隊」が有名。

どれも読んだことはないけど。


裕次郎が演じると、ヤクザ者も爽やかでスケールの大きな男に見える。


私は好きだけど、東映のヤクザ映画とは大分雰囲気が違う。好まない人もいるかもしれない。


ヤクザらしい迫力はしっかりあるんだけど、裕次郎はどこか優しそう。



最後の、血塗れの決闘シーンはかなりの過激さだった。


でもやっぱり、東映とは別物。日活はカラッとしてるのかも。



同じ原作で、1969年の映画化では高倉健が主演している(マキノ雅弘監督)。


まだ見ていないけど、こちらは情念のこもったいかにも日本のヤクザみたいな映画が見られそうな気がする。





ドリームプラン ★★★☆☆

2021米。144分。レイナルド・マーカス・グリーン監督。セリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ他製作総指揮(共同)。ウィル・スミス主演・製作(共同)。アーンジャニュー・エリス。トニー・ゴールドウィン。ジョン・バーンサル。


テニス経験が皆無だったリチャード・ウィリアムズは2人の娘を最高のテニスプレイヤーに育てると決意。


独学でテニスの指導法を研究し、78ページに及ぶ詳細な計画書を書き上げる。


ギャングがはびこる治安の悪いカリフォルニア州・コンプトンの公営コートで、リチャードの型破りな指導のもと2人の娘ビーナス、セリーナは類いまれな才能を開花させていく。


ビーナス、セリーナ姉妹のことは、テニスのトッププレーヤーという以外の知識はなかった。


こういう家庭だったとは知らなかった。


日本のイチローや亀田親子のようだ。



言葉だけだけど、当時の選手名が懐かしかった。


サンチェス。ヒンギス。クルニコワ。カプリアティ。





チェーン・リアクション ★★★☆☆

1996米。107分。アンドリュー・デイヴィス監督。キアヌ・リーブス。モーガン・フリーマン。レイチェル・ワイズ。フレッド・ウォード。ケヴィン・ダン。ブライアン・コックス。


シカゴ大学のエンジニア・エディは、バークレー博士の率いる科学プロジェクト・チームのメンバーとして、水からエネルギーを生み出す画期的な技術を開発する。


しかし既存のエネルギーを駆逐する発明には反発する勢力も大きかった。


バークレイ博士が何者かに殺され、研究所も爆破されるという事件が起こる。


エディは身に覚えのない証拠がでっち上げられ、物理学者のリリーとともにFBIに追われてしまう。



直訳すると「連鎖反応」。


主人公は無実の罪で追われながら、協力者とともに徐々に真相を明らかにしていく。真犯人は身近な人物だった!


・・という、割りとありがちなストーリー。発明内容は爆発シーン以外の絡みはなく、“画期的”でさえあれば代替がきく感じ。


見る方もある程度お約束が頭にあって、展開も予想の範疇で進むんだけど、主人公にちゃんと感情移入できるので、ハラハラしながら楽しめる。テンポも良い。



キアヌ・リーブスが若くて格好良い。


公開時32歳。本作は「スピード」(1994年)、「マトリックス」(1999年)の間になる。


モーガン・フリーマンが良かった。







【今回見た映画】

紳士は金髪がお好き(1953米)

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024米)

ホーンテッドマンション(2023米)

マッド・シティ(1997日)

トレーニングデイ(2001米)


渡り鳥いつまた帰る(1960日)

ファイナル・プラン(2020米)

見える子ちゃん(2025日)

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993米)

天下を取る(1960日)





紳士は金髪がお好き ★★★☆☆

1953米。91分。ハワード・ホークス監督。マリリン・モンロー。ジェーン・ラッセル。トミー・ヌーナン。チャールズ・コバーン。


ニューヨークで舞台に立つショー・ガールのローレライとドロシーは豪華客船でパリに行く。


ローレライが、船で知り合ったダイヤモンド鉱山の所有者ビークマン卿からティアラをもらったことから、予想外の事件に発展してしまう。



カラー。


本作はパブリックドメイン扱いになっているそうだ。そんな映画もあるんだ。


ゆるい雰囲気のコメディ。


91分のうち歌とダンスが結構入っているので、ストーリー部分は短くてシンプル。


リラックスして楽しめる映画。


マリリン・モンローが可愛らしくて魅力的。


“セックスシンボル”とよく言われるけど、今見ると可愛らしい感じの方が強い気がする。





ゴーストバスターズ/フローズン・サマー ★★★★★

2024米。115分。ギル・キーナン監督。キャリー・クーン。フィン・ウルフハード。マッケナ・グレイス。クメイル・ナンジアニ。パットン・オズワルト。アーニー・ハドソン。アニー・ポッツ。


オクラホマ州サマーヴィルで、破壊の神ゴーザが復活した事件から2年。


ニューヨークへ引っ越したスペングラー家はゴーストバスターズとして活動を続けていた。


しかし、娘のフィービーはまだ15歳であることを理由にメンバーから外されてしまい、不満を募らせる。


義父であるゲイリーはそんな彼女との関わり方に思い悩む。


そんなある時、あらゆるものを凍らせる力を持つ最強のゴースト・ガラッカが復活してしまう。



シリーズ第5作。前作「アフターライフ」の続編。


前作も良かったけど、これまでのSF要素にホームコメディとジュブナイルものの要素が加わって、色んな魅力が詰まっている。


楽しくて居心地の良い映画だった。



思い返すと、シリーズの第1作はビル・マーレイのコメディアンとしての面白さが大きかったと思う。


もちろん、映画自体も面白かったけど、ビル・マーレイの魅力は私にはよく分からなかった。(外国人には通じにくかったと思う)


その後の続編も良かったけど、「アフターライフ」からの路線は結構お気に入り。


これからも、ぜひこの方向性で続いて欲しい。





ホーンテッドマンション ★★★☆☆

2023米。123分。ジャスティン・シミエン監督。ラキース・スタンフィールド。オーウェン・ウィルソン。ダニー・デヴィート。ロザリオ・ドーソン。ジェイミー・リー・カーティス。ジャレッド・レト。


医師でシングルマザーのギャビーは9歳の息子トラヴィスとニューオーリンズに引っ越してきた。


しかし、彼女が破格値で買ったその家は、真夜中を過ぎると奇妙で恐ろしい現象が次々と起こり、999の亡霊が棲む不気味な館だった。


ギャビーは息子を守るために悪魔祓いとして神父のケントを雇う。


更には幽霊写真家のベン、霊媒師のハリエット、歴史学者のブルース教授が集結し、幽霊と館の謎を解き明かそうとする。



ディズニーランドの人気アトラクションを実写映画化。そんなパターンもあるのかと少し驚いた。


“ポリコレ”って話をよく目にする。


確かに、昔の映画と比べると白人が減って色んなルックスの俳優が出ている。


“ポリコレ”を知らなかった頃は、最近の映画の変化に戸惑ったものだけど、悪いことではないんだろうと思う。


ふと、昔の自分のブログを読み返してみたら、本作と同じディズニーの「モアナと伝説の海」でも同じようなことを書いていた。


モアナは3Dアニメだけど、たぶんディズニーは本作と同じように色んな人種が出るようにしてるんだろう。


行き過ぎだって記事を読むこともあるけど、正直ディズニー作品に限れば分かる気もする。





マッド・シティ ★★★★☆

1997米。114分。コスタ=ガヴラス監督。ダスティン・ホフマン。ジョン・トラヴォルタ。アラン・アルダ。ミア・カーシュナー。テッド・レヴィン。ロバート・プロスキー。ブライス・ダナー。


博物館の警備員をクビになったサムは、館長に交渉に行く。


脅しのために散弾銃を持って行ったサムは誤って元同僚を撃ってしまい、成り行きで館内にいた子供を人質に立て籠ってしまう。


ちょうどその時、取材に来て館内のトイレに居たTV報道記者のマックスはサムの信頼を得て独占インタビューに成功。


高視聴率を取り、世間で注目される。



風刺映画。前半はコメディ、後半はシリアスタッチ。


前半はまさに映画でしかあり得ないようなトンデモ展開で、とても面白かった。


記者役のダスティン・ホフマン、犯人役のトラボルタとも素晴らしい。


特に、ひょんなことから犯罪を犯してしまったお人好しのサムが気の毒で、すっかり感情移入してしまった。


トラボルタのこういう役は初めて見た。


後半で追い詰められていくサムを見るのは辛かった。


期待以上だった。良作だと思う。





トレーニングデイ ★★★☆☆

2001米。120分。アントワーン・フークア監督。デンゼル・ワシントン。
イーサン・ホーク。スコット・グレン。トム・ベレンジャー。


ロサンゼルス市警のパトロール警官・ジェイクは念願の刑事に昇進し、麻薬取締課に配属された。


コンビを組むベテラン刑事アロンソは「悪を倒すには悪になる必要がある」を信条とする悪徳刑事。市民から金を奪い、殺人も犯す。その上、ロシアン・マフィアと揉めていた。


ジェイクも殺されそうになるが、間一髪逃れる。ロシアン・マフィアに支払う金を用意出来なかったアロンソは遂に消されてしまう。



これも期待以上だった。


本作の公開は2001年と、もう25年も前の作品だけど、古さを感じなかった。


2001年だと、最近(2020年代とか)の映像と比べてもあまり見劣りしない気はする。


80年代、90年代の映像はハッキリと古さを感じるけど。


映画史に詳しい訳じゃないけど、「ジュラシック・パーク」あたりからCGを駆使するようになって、今のような映像になったと記憶している。



話がそれてしまった。本作に戻って、映像もさることながら話やテンポも良くて引き込まれた。


デンゼル・ワシントンが悪役を演じている。幅広く、何でもできる人だ。





渡り鳥いつまた帰る  ★★★☆☆

1960日。74分。齋藤武市監督。小林旭。浅丘ルリ子。中原早苗。川地民夫。宍戸錠。


「渡り鳥シリーズ」第3作。


渡り鳥こと滝伸次はギターを片手に新潟県の佐渡に帰ってくる。


弟を殺した仇と疑い、伸次を追う哲。伸次を慕う踊り子のユリも後を追って佐渡へ渡ってくる。


伸次は鉱山を巡る抗争に巻き込まれる。



期待通りスッキリさせてくれる映画。


小林旭は無敵のスーパーマンで格好良く、宍戸錠は魅力的な悪役。というかライバル的立ち位置。


浅丘ルリ子がきれい。





ファイナル・プラン ★★★☆☆

2020米。99分。マーク・ウィリアムズ監督・脚本(共同)・製作(共同)。リーアム・ニーソン。ケイト・ウォルシュ。ジェイ・コートニー。ジェフリー・ドノヴァン。


銀行強盗のカーターは恋人のアニーと残りの人生を共に生きようと改心し、「減刑を条件に奪った金を全て返す」とFBIに取り引きを持ちかける。


FBI捜査官のニヴェンスは大金を見て心変わりし、カーターに殺人の濡れ衣を着せて金を奪おうとする。

カーターは汚名を晴らし、復讐に乗り出す。



リーアム・ニーソンのイメージによく合ってる。


テンポもよくて面白かった。





見える子ちゃん ★★★☆☆

2025日。98分。中村義洋監督・脚本。泉朝樹原作。原菜乃華。久間田琳加。なえなの。山下幸輝。堀田茜。吉井怜。高岡早紀。京本大我。滝藤賢一。


ある日突然、普通の人間には見えない存在が見えるようになった女子高生のみこは対策を調べて「見えていないふり」がベストだと判断。


全力でスルーする。


しかし、霊に憑かれた親友ハナはどんどん様子がおかしくなってしまう。



原作マンガは未読。


原菜乃華が上手。可愛くても下手な子が演るとこういう話は見れないので。


この人はアマプラの「推しの子」で認識した。


有馬かな役がとても良かった。


そういえばその前に、うどんのCMもあった。思い出した。


推しの子を見たときに、wikiを読んでうどんのCMに出ていた女優だと知った。坂道とかのアイドルの子だと思っていた。


その後の、ガソリンスタンドのCMもインパクトがあった。


朝ドラの「あんぱん」にも末っ子役で出ていた。このドラマでは次女役の河合優実がとにかく目立っていて、ちょっと影に隠れた感じだったけど。



映画に戻って、地味だけど良い話だった。


アイドルのホラー映画みたいに、ファンを手堅く狙った低予算な映画なのかも。


原菜乃華ファンがどれだけいるのか知らないけど、京本大我とか、山下幸輝とか。


私の周りにも、多くはないけど(失礼!)京本大我推しという人はいた。


私はとりあえず何でも見る人なので見たけど、ターゲットにされてないのは間違いなさそう。


安っぽくはなかった。昔はこういう低予算な映画ってひどい映像だったけど、最近のはこういうところはすごくいい。





ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ★★★☆☆

1993米。76分。ヘンリー・セリック監督。ティム・バートン原案・製作(共同)。

クリス・サランドン。キャサリン・オハラ。ウィリアム・ヒッキー。


死者の町「ハロウィン・タウン」の住人・パンプキン・キング ジャック・スケリントンはハロウィンに飽きていた。


そんな彼は陽気で明るい別世界「クリスマス・タウン」を知り、「ハロウィン・タウン」にもクリスマスを作ろうとする。


ジャックに密かに想いを寄せる人形のサリーが心配して見守る中、ジャックはサンタクロースをさらおうとする。


3Dアニメ。


金曜ロードショーで、「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」と一緒に放送していた。


(トイ・ストーリーの方はアメリカのテレビ番組。このブログでは「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」だけ感想メモを書いておくことにします)


「アダムスファミリー」のアニメを思い出した。


子供向けミュージカル風の楽しい映画。





天下を取る ★★★☆☆

1960日。89分。牛原陽一監督。源氏鶏太原作。石原裕次郎。長門裕之。北原三枝。中原早苗。笹森礼子。


東洋物産株式会社の型破りな新入社員、大門大太が同期の亀村たちと「天下を取る」と大活躍する。


尾山人事係長は、同じく新入社員で娘の沢子を監視役に付ける。



サラリーマンもののコメディ。


裕次郎は、豪快で天真爛漫な役がよく似合っている。


ラストの老け役(夢の中)も、何とも言えず愛嬌があって良かった。


“参謀”役の長門裕之が意外とはまっていた。良いコンビだと思う。