【今回見た映画】

処刑人(2000米)

つやのよる(2013日)

火天の城(かてんのしろ) (2009日)

今度は愛妻家(2010日)

ガールズ・ステップ(2015日)


ダンボ(2019米)

狂気の桜(2002日)

暗黒女子(2017日)

ブルックリンの恋人たち(2014米)

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン 灰色の正義(2026米)





処刑人  ★★★☆☆

2000米。110分。トロイ・ダフィー監督・脚本。ウィレム・デフォー。ショーン・パトリック・フラナリー。ノーマン・リーダス。


敬虔なクリスチャンであるマーフィーとコナーのマクマナス兄弟は行き付けのバーでロシアン・マフィアとトラブルを起こし、殺害してしまう。


留置場で兄弟は「悪人は殺しても構わない」という「神の啓示」を受け、暴走し始める。



カルト的人気がある映画だそうだ。


映像は良かった。話は分かりやすい。


宗教的な要素も入ってる。


カルト的ってほど人を選びそうには思わなかったけど、好みが分かれそうなのはその辺かも。





つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語 ★★☆☆☆

2013日。138分。行定勲監督。井上荒野原作。阿部寛。小泉今日子。野波麻帆。風吹ジュン。真木よう子。忽那汐里。大竹しのぶ。


艶(つや)という名の女性と不倫して家を出た松生(まつお)。


しかし、艶はガンに侵されてしまう。


こん睡状態に陥ったことに動揺する松生は、自らの愛を確かめるため艶の過去の男たちに彼女が死の床にあることを知らせようと思い立つ。



原作は未読。


艶を巡る人々の群像劇。


艶自身は昏睡状態で一言も話さない。


話は全然違うけど、以前に見た「桐島、部活やめるってよ」を思い出すようなつくり。


あれは桐島本人が最後まで出てこなかった。



映画は、全体的にはあまり面白くなかった。とても長く感じた。


でも出演者が豪華で、みんな達者。ところどころ面白いシーンはあった。


役とは言え、阿部寛の痩せかたがすごかった。





火天の城(かてんのしろ) ★★★☆☆

2009日。139分。田中光敏監督。山本兼一原作。西田敏行。大竹しのぶ。福田沙紀。椎名桔平。夏八木勲。石橋蓮司。内田朝陽。西岡徳馬。渡辺いっけい。田口浩正。羽柴秀吉。河本準一。笹野高史。 緒形直人。寺島進。 山本太郎。遠藤章造。熊谷真実。水野美紀。


天正4(1576)年。熱田の宮番匠・岡部又右衛門は、織田信長から琵琶湖のほとり安土山に巨大な城の建設を命じられる。


又右衛門は、京の金剛一門や奈良の池上一門といった全国の名匠たちと総棟梁の座を懸けて指図(設計図)争いに臨む。


見事勝ち抜いた又右衛門は3年で完成させるよう命じられる。


建設を開始した又右衛門に、次々と困難が襲いかかる。



原作は未読。「利休にたずねよ」(第140回(2008年下半期)直木三十五賞受賞作)だけ読んだことがある。



実話ベース。


ただ、エピソードの多くは創作。


全国の名匠たちと設計図のコンペがあったり、敵地からしかも神木を伐採してきたり。


エンタメ映画として面白かった。


西田敏行が良かった。


椎名桔平や夏八木勲、寺島進などの脇役も、出番は少ないけど良かった。


福田沙紀は売り出し中だったと思うけど、良い役だっただけに却って悪目立ちしてしまって、残念だった。


wikiを見たら当時まだ19歳だった。





今度は愛妻家 ★★★☆☆

2010日。131分。行定勲監督。豊川悦司。薬師丸ひろ子。水川あさみ。濱田岳。石橋蓮司。


かつて人気カメラマンだった北見俊介は、今では仕事もせず自堕落な生活を送っていた。


妻のさくらは健康オタクで、そんな夫の世話を甲斐甲斐しく焼くものの、俊介は彼女をないがしろにし、浮気もしている。


そんなある日、さくらは友人と沖縄旅行に行く直前、子どもを作る気がないなら別れて欲しいと俊介に切り出す。


そしてそのまま、さくらは帰らなかった。



コメディタッチながら、身につまされる話だ。


奥さんや家族、友人など、自分は大切な人をちゃんと大切にしているだろうかと考えさせられる。



本作は舞台劇の映画化。俳優たちそれぞれの芝居が、見ていて楽しかった。


豊川悦司がイケオジで格好いい。薬師丸ひろ子がきれいだった。


水上あさみが賑やかなキャラによく合っていた。


濱田岳演じる古田のような人なら、きっと蘭子(水川あさみ)を大切にするだろうと思った。





ガールズ・ステップ ★★★☆☆

2015日。115分。川村泰祐監督。宇山佳佑原作。石井杏奈。小芝風花。小野花梨。秋月三佳。上原実矩。磯村勇斗。塚本高史。


高校2年生の西原あずさは過去にいじめられたトラウマから誰にでもいい顔をしてしまう八方美人。


必須科目であるダンスの単位を落としそうになり、単位と引き換えに地元商店街のイベントに出ることになった。


一緒に参加するのはクラスのはぐれ者たち、通称ジミーズの4人。



クライマックスのダンスシーンは良かった。


俳優だから普段から体は鍛えているんだろうけど、それでもここまで練習するのは大変だっただろうな。



あずさが友達関係に悩むところは懐かしい気がした。


高校生の頃って学校が世界の大部分だった。


今思うと、とても小さな世界なんだけど。


今でも細々としたことまでよく覚えている。


もう一度戻りたく…はないけど、こういう映画を見ると、ふと思い出してしまう。笑





ダンボ ★★★☆☆

2019米。112分。ティム・バートン監督。コリン・ファレル。マイケル・キートン。ダニー・デヴィート。エヴァ・グリーン。ニコ・パーカー。アラン・アーキン。


1919年。経営不振のメディチ・ブラザーズ・サーカスに、大きな耳の子ゾウ「ダンボ」が生まれる。


ダンボはその大きな耳で空を飛べることが分かり、一躍スターになる。


しかし、噂を聞き付けた興行師ヴァンデヴァーによって、ダンボは巨大テーマパーク「ドリームランド」へ引き抜かれてしまう。



同じタイトルのアニメ映画(「ダンボ」1941米)を原作にした実写映画。


アニメとは印象が全然違う。


こんな映画になるとは、と悪い意味ではなくびっくりした。


映像の変化が特に面白い。


好みとしてはやっぱり手描きアニメの方がいいけど、これはこれでありかと思う。





狂気の桜 ★★★☆☆

2002日。122分。薗田賢次監督。ヒキタクニオ原作。窪塚洋介。RIKIYA。須藤元気。高橋マリ子。原田芳雄。本田博太郎。江口洋介。


東京の渋谷生まれ・渋谷育ちの山口進は社会を憂い、小菅、市川と「ネオ・トージョー」という結社を立ち上げ「暴力こそ正義」の信念で白い戦闘服を着て街の不良を叩きのめしていた。


山口たちは右翼系暴力団・青修同盟の青田会長に気に入られ、抗争に巻き込まれていく。



人を選ぶ映画。特定ファンに熱狂的に支持されている映画。分かる気はする。


暴力シーン多め。


とはいえヤクザ映画とも違うし、かなりニッチ。


窪塚洋介、江口洋介が格好良い。





暗黒女子 ★★☆☆☆

2017日。105分。耶雲哉治監督。秋吉理香子原作。清水富美加。飯豊まりえ。清野菜名。玉城ティナ。小島梨里杏。平祐奈。千葉雄大。


お嬢様女子高で、生徒達の憧れの的だった白石いつみが校舎の屋上から謎の転落死を遂げた。


校内には、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が流れる。


いつみから文学サークルの会長を引き継いだ親友の澄川小百合は、部員達に白石いつみの死について物語を書かせ、朗読会を開く。



原作は以前に読んだ。


このブログに書いたと思っていたけど、なかった。


確か、どんでん返しが続いて面白かったけど、少々無理があるという感想を持ったと思う。


映画は原作を踏襲していた。


期待ほどではなかった。それほど大きな期待ではなかったんだけど。


ここの所、ベテラン俳優の映画ばかり見ていたせいかもしれない。





ブルックリンの恋人たち ★★★☆☆

2014米。86分。ケイト・バーカー=フロイランド監督・脚本。アン・ハサウェイ。メアリー・スティーンバージェン。ジョニー・フリン。


モロッコで人類学の博士号を目指していたフラニーは、弟のヘンリーが事故で昏睡状態に陥ったことでニューヨークへ戻る。


ヘンリーと喧嘩別れしたままだったフラニーは、ミュージシャンを目指していた彼の足跡を辿り始める。


ヘンリーが憧れていたイギリスのシンガーソングライター、ジェイムズと偶然出会フラニーは、音楽を通じて心を通わせていく。



ひとつの恋の始まりと終わり。


区切りと言ったほうがいいのかも。


弟が意識を取り戻し、特別な7日間は終わる。


ジェイムズは次のツアーに旅立ち、フラニーは弟との生活と、モロッコに残してきた研究がある。


都会の、大人の恋愛映画。


コメディ風味はなかったから、ロマコメでなくロマンスということになるのかも。



ブルックリンの街並みと、アン・ハサウェイがきれいだった。



あと音楽。


歌のシーンが多かった。


相手役のジョニー・フリンは俳優兼ミュージシャン。英・米で人気。


音楽は元ライロ・カイリー(バンド名)のジェニー・ルイスが担当。


海外では有名な歌姫。


(どちらも、知らなかったので検索しました。)





トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン 灰色の正義  ★★☆☆☆
2026米。106分。アンドリュー・バーンスタイン監督。ジョン・クラシンスキー。ウェンデル・ピアース。マイケル・ケリー。マックス・ビースレイ。

CIAを退職して穏やかな日々を過ごしていたジャック・ライアン。

しかし、世界中で謎のテロ事件が勃発。黒幕はかつて解体されたはずの秘密部隊「シャドウ部隊」だった。

危機を察知したCIAにより呼び戻され、ジャックは不本意ながらも復帰する。


アマゾンプライムの配信映画。

テレビドラマ版をそんなに見たわけではないので、印象だけなんだけど、映画はどうも余所行きになっている気がする。

大上段に構えてしまって、テンポも悪くて。

こういう、映画になったらつまらなくなった作品って他にも見かける気がするんだけど、残念なことに。

やっぱり別物ってことなのか。製作の事情はよく分からないけど。











【今回見た映画】

二百三高地(1980日)

千年の恋 ひかる源氏物語(2001日)

先輩と彼女(2015日)

閉鎖病棟―それぞれの朝―(2019日)

はやぶさ 遥かなる帰還(2012日)


苦役列車(2012日)

少年メリケンサック(2009日)

陽はまた昇る(2002日)

女殺し油地獄(1957日)

本陣殺人事件(1975日)





二百三高地 ★★★☆☆

1980日。181分。舛田利雄監督。仲代達矢。あおい輝彦。新沼謙治。湯原昌幸。佐藤允。永島敏行。長谷川明男。稲葉義男。森繁久彌。天知茂。神山繁。平田昭彦。若林豪。愛川欽也。夏目雅子。野際陽子。丹波哲郎。三船敏郎。松尾嘉代。


19世紀末。ロシアの南下政策を受けて明治政府は外交努力を続けていたが、明治37(1904)年ついに日露戦争の開戦となる。


旅順攻防戦では二百三高地を巡って両国軍による激しい戦闘が繰り広げられた。


指令部、兵士たちそれぞれの戦いが描かれる。



超大作。


3時間と長く、製作費は(当時の邦画では)破格の15億円。


重厚な内容で、見応えがあった。


戦闘シーンはスケールが大きくて、お金がかかってるのが分かる。


また、先日亡くなった仲代達矢を始め昔の名優が多数出演しているのも見どころ。


休みの日などに時間を取ってじっくり楽しみたい映画。



途中でさだまさしの歌が入り、歌詞で画面が一杯になるのはびっくりした。


すごい演出だ。


時間的に、インターミッションだろうとは思う。そういう表記は特になかった。(Amazonプライムで見た)


古い映画なので、時々びっくりするような“ダサい”演出があるのはご愛敬。(本作に限らない)



映画を見ていると、明治時代の暮らしはまだまだ貧しかったのが伝わってくる。


こんな国力でよく清、ロシアといった大国と戦争をしたものだと思った。





千年の恋 ひかる源氏物語 ★★★☆☆

2001日。143分。堀川とんこう監督。吉永小百合。天海祐希。常盤貴子。高島礼子。松田聖子。渡辺謙。森光子。

才女と名高い紫式部は、宮中で内覧として勢力を振るう藤原道長から娘・彰子の教育係に迎えられる。

道長は兄・道隆と覇権を争っており、道隆の娘・定子には清少納言が教育係として付いていた。

京へ上った紫式部は宮仕えをしながら「源氏物語」を執筆する。そして、その物語を彰子に語り聞かせるのだった。


こちらも製作費14億円の大作。wikiによれば、東映始まって以来の製作費だったとか。

時代劇だし、スケールも大きい。映画ならではの豪華な映像だった。


紫式部を吉永小百合、光源氏を天海祐希が演じている。

紫式部パートと光源氏パートが交代で進んでいく。

光源氏パートは、紫式部から彰子への説明付き。

改めて見ると、源氏は手当たり次第のすごい人だ。笑




先輩と彼女 ★★★☆☆

2015日。103分。池田千尋監督。南波あつこ原作。志尊淳。芳根京子。小島梨里杏。戸塚純貴。水谷果穂。渡辺真起子。


都築りかは高校で「甘い恋」をしたいと思っている。


現代文化調査研究部に勧誘されたりかは軽い気持ちで入部する。


勧誘時から好印象だった美野原圭吾のことが気になるりかだったが、彼には2年前から想いを寄せる女性がいた。



中高生がデートで見る映画で、完全にターゲットから外れているんだけど、今でもラブコメは結構好きなので見てしまった。笑


志尊淳、芳根京子が若くて可愛らしい。





閉鎖病棟―それぞれの朝― ★★★★☆

2019日。117分。平山秀幸監督・脚本(共同)。帚木蓬生原作。笑福亭鶴瓶。綾野剛。小松菜奈。坂東龍汰。平岩紙。綾田俊樹。森下能幸。ベンガル。高橋和也。木野花。渋川清彦。小林聡美。佐藤もみじ。


山の上にある精神病院「六王寺病院」。


そこでは、死刑執行が失敗して生き延び、扱いに困った法務省によって送り込まれた梶木秀丸、幻聴に苦しむ元サラリーマンの塚本中弥(チュウさん)、家庭内暴力を受けている女子高校生の島崎由紀たちが、井波たち看護師が彼らの生活をサポートを受けて暮らしている。


そんなある日、由紀が失踪。チュウさんは彼女が男性患者・重宗から性加害を受けたことを知る。


チュウさんから相談を受けた秀丸は、重宗を殺害。再び逮捕されてしまう…。


気持ちいい話とは言えないんだけど、面白かった。


先が気になって、惹き付けられた。


秀丸、チュウさん、島崎由紀、3人ともキャラが立っていた。


感情移入してしまい(笑)、みんな幸せに生きられればいいのにと心から思った。


その意味では、最後は少し救われる。



小松菜奈は昔からこんな役柄をよく見る気がするんだけど、何かそういう役がはまる雰囲気があるのか。ただの偶然かもしれないけど。



精神病院に、「任意入院」という制度があるのを初めて知った。


検索したら、精神保健福祉法で定められている制度で、本人の同意が必須(家族だけでは不可)、原則いつでも退院可能というものだそうだ。





はやぶさ 遥かなる帰還 ★★★☆☆

2012日。136分。瀧本智行監督。渡辺謙。江口洋介。夏川結衣。小澤征悦。中村ゆり。吉岡秀隆。石橋蓮司、藤竜也。山﨑努。


2003年5月9日、十数年の歳月を費やして開発された小惑星探査機「はやぶさ」がついに打ち上げられた。


地球から3億キロ離れた小惑星イトカワに着陸し、岩石サンプルを持ち帰るという前人未到のミッションだった。


アクシデントでイトカワからの帰還は予定よりも3年延期となり、帰還中にもエンジンの不良や燃料漏れなど様々な危機が襲いかかる。


マネージャーの山口駿一郎が率いるプロジェクトチームの必死の対応が続く。



先日見た「はやぶさ/HAYABUSA」(2011日。堤幸彦監督。竹内結子。西田敏行。他)は、ほのぼのとした雰囲気があって、小惑星探査機はやぶさの実話をベースにしてはいるものの、あくまで創作映画だと感じられた。


営業面を別とすれば、はやぶさでなくても成立した映画だと思う。


はやぶさの話を見たい人よりも、堤幸彦監督作品を見たい人向きというか。



本作はドキュメンタリー風。こちらの方が描き方が直球だ。


難易度の高い、大きなプロジェクトだったことが伝わってくる。



興行収入は、「はやぶさ/HAYABUSA」が5億円。本作は7億3,000万円。


どちらもヒットと言える10億円には届いていないものの、本作の方がやや上回っている。


それはそうだろうと思う。映画の出来とは別に、このテーマなら本作の方が訴求力がありそう。


公開日は4ヶ月ほど「はやぶさ/HAYABUSA」が早く、その分差が縮まっているのかなとも思う(2011年10月1日と2012年2月11日)。





苦役列車 ★★★☆☆

2012日。114分。山下敦弘監督。西村賢太原作。森山未來。高良健吾。前田敦子。マキタスポーツ。田口トモロヲ。


1986年。19歳の北町貫多は、日雇い労働でその日暮らしを送っている。


稼いだ金は酒と風俗に消える。唯一の趣味は読書。


やがて、専門学校生の日下部正二、古本屋の店員・桜井康子という友達が出来る。しかし、そんなささやかな幸せを貫多は自分で壊してしまう。


再びどん底に落ちた貫多は、ノートを書き始める。それは作家・西村賢太の第一歩だった。



原作を読んだイメージと合っていた。森山未來が良かった。


原作と同じく、見て(読んで)いて気持ちの良い話ではないけど、面白かった。


主人公は随分と拗らせた人だ。原作者も、テレビで見た時はそんな印象だった。





少年メリケンサック ★★★★☆☆

2009日。125分。宮藤官九郎監督・脚本。宮﨑あおい。木村祐一。勝地涼。田口トモロヲ。三宅弘城。峯田和伸(銀杏BOYZ)。ピエール瀧。ユースケ・サンタマリア。佐藤浩市。


レコード会社の新人発掘部で働く栗田かんなは、インターネットで偶然見つけたパンクバンド「少年メリケンサック」に惚れ込み、契約しようとする。


しかし、実際の彼らは50歳近いオヤジだった。


かんなが見た映像は25年前のものだったのだ。


しかし、ネット上ではバンドの噂が人気を呼び、ついに全国ツアーが決まってしまう。



色んな要素が詰まって飽きさせない。2時間が短く感じた。


クドカンらしいギャグの数々にクスッとさせられる。



ワゴン車に乗って全国ツアーを回るところが良かった。


昔見ていたインディーズバンドを思い出した。


おならとか、グラビア写真の揺れとか、アホらしいけど“あるある”で、笑った。


宮﨑あおいが良かった。

ちょうど、NHK朝ドラ「純情きらり」(2006年)、大河ドラマ「篤姫」(2008年)の後。

大人気だった頃だと思う。

佐藤浩市が出演していてびっくりした。

イメージになかった。意外だったけど、良いキャラだった。




陽はまた昇る ★★★☆☆

2002日。108分。佐々部清監督・脚本(共同)。佐藤正明原作「映像メディアの世紀」。西田敏行。渡辺謙。緒形直人。真野響子。篠原涼子。石橋蓮司。津嘉山正種。國村隼。江守徹。倍賞美津子。夏八木勲。井川比佐志。仲代達矢。


1973年(昭和48年)。経営不振の日本ビクターで、定年間近の技術屋・加賀谷は長らく空席だった横浜工場ビデオ事業部の事業部長に任命される。


ビデオ事業部の人員整理を命じられていた加賀谷だったが、逆に家庭用ビデオVHSの開発に取り組み始める。


VHSはついに完成した。しかし、日本のビデオ規格はソニーのβマックスに統一されようとしていた。


逆転するには、松下電器をVHS陣営に引き入れるしかない。


加賀谷は大久保ビデオ事業部次長と共に大阪の松下幸之助・松下電器相談役の元へ向かう。



実話ベース。


企業名が実名で出てくる。個人名は松下幸之助・松下電器相談役(当時)のみ実名で、後はさすがに変えてあるそうだ。


感動的な話だった。


プロジェクトXを映画化したみたいだ。


こういう、熱い話は良い。


渡辺謙が控えめなNo.2をうまく演じていた。


武将の役なんかとはまるで別人で、さすがだと思った。





女殺し油地獄 ★★★☆☆

1957日。99分。堀川弘通監督。近松門左衛門原作。二代目中村扇雀。二代目中村鴈治郎。三好栄子。香川京子。若宮忠三郎。新珠三千代。芦屋雁之助。市原悦子。加藤武。


大阪天満の油問屋「河内屋」の与兵衛は放蕩息子。借金を重ね、荒んだ生活を送っていた。


金に困り果てた与兵衛は、かつて自身の乳母代わりでもあった油屋「豊島屋」の女房・お吉に金の無心をするが断られる。


逆上した与兵衛は、血と油にまみれながらお吉を惨殺し、金銭を奪って逃亡する。



本作を含めて6回も映画化されている。


タイトルと大まかなストーリーは知っていた。


学校で習ったと思う。歴史か国語の時間か忘れたけど。


与兵衛はどうしようもないドラ息子。金貸しに騙された面もあるけど、ひどい話。


当時は近松作品の中では人気がなかったそうだけど、分からなくもない。


テレビドラマだと、越後のちりめん問屋とか旗本の三男坊が現れて助けてくれるんだけど。





本陣殺人事件 ★★★☆☆

1975日。106分。高林陽一監督・脚本。大林宣彦音楽。中尾彬。田村高廣。新田章。高沢順子。水原ゆう紀。


岡山県の山村にある、江戸時代から続く由緒正しい旧家・一柳(いちやなぎ)家。


婚礼の晩に、新郎である長男の賢蔵と新婦が密室で惨殺される。


完全な密室殺人と思われた事件に私立探偵・金田一耕助が捜査を開始する。



原作は未読。


1947年にも映画化されている。


(映画のタイトルは「三本指の男」。松田定次監督。片岡千恵蔵、原節子)


そちらは見ていない。



本作は、市川崑・石坂浩二コンビ版の金田一シリーズと雰囲気が似ていて、横溝正史を映画化するとやっぱりこうなるのかな、と思った。


その時点ではてっきり、本作が市川崑・石坂浩二版の影響を受けたのかと思っていた。


実は市川・石坂版第1作の「犬神家の一族」より本作は1年早かった。


影響を受けたわけではなかったみたいだ。



今見ると、市川・石坂版のお陰で金田一耕助は石坂浩二のイメージが強いので、中尾彬だとゴツ過ぎるように見える。


着物(よれよれの)でなく、ジーンズなのも違和感。


(そもそも、1947年の片岡千恵蔵ではスーツだったそうだ。石坂浩二版で初めて原作通りの服装になったんだとか)


それ以外は良かった。


金田一耕助シリーズらしく、おどろおどろしい雰囲気で気味の悪い殺人シーンもしっかり出てくるし。


個人的にはそういうのが好みではないので、褒めたことになるのか分からないけど。好む人の期待は裏切っていない映画だと思う。



大林宣彦監督(つい、監督と書いてしまうけど)が音楽を担当している。


まだ、商業映画を撮る少し前。映画監督になる前は、自主映画を作ったりCMディレクターをしていたそうだ。







【今回見た映画】

グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020日)

背徳の囁き(1990米)

北の零年(2005日)

北のカナリアたち(2012日)

北の桜守(2018日)


マーシャル・ロー(1998米)

獄門島(1977日)

さまよう刃(2009日)

半落ち(2004日)

T.R.Y.(トライ) (2003日)





グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜 ★★★★☆

2020日。106分。成島出監督。ケラリーノ・サンドロヴィッチ原作(太宰治「グッド・バイ」より)。

大泉洋。小池栄子。水川あさみ。橋本愛。緒川たまき。木村多江。皆川猿時。田中要次。池谷のぶえ。犬山イヌコ。水澤紳吾。戸田恵子。濱田岳。松重豊。


終戦直後。文芸雑誌の編集長・田島周二は優柔不断な性格が災いして何人もの愛人と別れられないでいた。


田島は親友の提案で、偽の妻を仕立てて愛人の存在がばれたことにして別れようとする。


妻役には金にがめつい担ぎ屋のキヌ子を雇った。


泥だらけの顔を洗うと、キヌ子は誰もが振り返る美しい女性だった。



原作は、太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」を元にケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の解釈で舞台化したもの。


原作は未読。


太宰はあまり読んでないけど、「人間失格」もモテモテのダメ男だったな、と思って見ていた。


映画は面白かった。大泉洋も良いけど、小池栄子の怪演がすごい。この人を見ているだけで楽しい。


ケラリーノ・サンドロヴィッチは、演劇は見たことないけど昔やってたインディーズバンド(「有頂天」。音楽は「KERA」名義)をよく聞いた。


懐かしかった。





背徳の囁き ★★★☆☆

1990米。115分。マイク・フィギス監督。リチャード・ギア。アンディ・ガルシア。


ロサンゼルス市警察のデニス・ペックは裏で悪事を働く悪徳刑事だった。


内務調査班(IAD)のレイモンド・アヴィラはデニスに疑惑を抱く。


デニスは相棒のヴァン・ストレッチを口封じのために殺害する。



予備知識なく見ていたので、実はリチャード・ギア演じるデニスの方が正義ってことも…と思ったけど、そんなことは全くなかった。


リチャード・ギアの悪役はなかなかよかった。


個人的には、この人は長髪の方が似合うと思う。


アメリカの警察はこんな悪い奴ばっかりか、と思ったけど、ドラマや映画なら日本も大差ないか。いや、やっぱりアメリカの方が多い気がする。


実際にはどうなのか知らないけど。





北の零年 ★★★☆☆

2005日。168分。行定勲監督。吉永小百合。豊川悦司。柳葉敏郎。石原さとみ。吹越満。寺島進。平田満。鶴田真由。石橋蓮司。石田ゆり子。香川照之。渡辺謙。


明治3年に起こった庚午事変の処分で、稲田家は明治政府により徳島藩・淡路島から北海道静内へ移住を命じられた。


静内の地を開墾すれば稲田家の領地となるという政府の言葉を信じて北海道へ渡った一同だったが、次々に試練に襲われる。



超大作。長い。


2000年代に入ってもこんな長い映画があったのかと思った。


と、書いたところで思い出した。「国宝」は174分あった。


いつになっても例外はあるということか。


本作は、長い映画にありがちな冗長さはそれほど感じなくて、話も面白かった。


ただ、時間を贅沢に使っているとは感じた。


全体的にゆったりしてる。


wikiによると、興行収入は27億3千万円。


よくこんな長い映画がヒットしたものだ。


(それを言い出せば、「国宝」は200億円を超えているけど。)


それほど話題になっていた記憶はなく、聞いたことがある程度だったけど、出演者も豪華だし実は話題作だったのかもしれない。





北のカナリアたち ★★★☆☆

2012日。130分。阪本順治監督。湊かなえ原作「二十年後の宿題」。吉永小百合。森山未來。満島ひかり。勝地涼。宮﨑あおい。小池栄子。松田龍平。仲村トオル。柴田恭兵。里見浩太朗。


北海道最北端の離島・礼文島と利尻島で小学校教師を務める川島はる。


ある日、はるは生徒たちと行ったバーベキューで起きた事故で夫を失う。


はるは離島の6人の教え子を残して島を去った。


20年後。東京で働くはるの元に刑事が訪れる。教え子が事件の重要参考人として追われているという。


はるはかつての生徒たちと会う旅に出る。



雰囲気が高倉健の映画のようだった。


やはり、北と言えば健さんを思い浮かべてしまう。



wikiを読んでいたら、


北海道を舞台にした吉永小百合主演の「北の零年」(2005年。行定勲監督)、本作、「北の桜守」(2018年。滝田洋二郎監督)は「北の三部作」と呼ばれる。


ということだった。(多少要約してます)


ただ、シリーズものではないので特に繋がりはない。


本作の前に見た「北の零年」では健さんを感じなかったし。笑



原作は未読。湊かなえ作品は過去にはまって、何冊か読んだ。


本作でも、人間の嫌なところ、醜いところを容赦なく晒け出しているのはたぶん原作を活かしているんだと思うけど、さすが湊作品だと思った。





北の桜守 ★★★★☆

2018日。126分。滝田洋二郎監督。ケラリーノ・サンドロヴィッチ舞台演出。吉永小百合。堺雅人。篠原涼子。岸部一徳。高島礼子。永島敏行。笑福亭鶴瓶。中村雅俊。安田顕。野間口徹。毎熊克哉。阿部寛。佐藤浩市。


太平洋戦争末期。ソ連軍の樺太侵攻で北海道の網走へ命からがら逃げ延びた江蓮てつは、女手ひとつで2人の息子を必死に育て上げる。


時は流れ、アメリカで成功した次男の修二郎が帰国。てつと札幌で暮らし始める。


しかし、てつは戦時のトラウマによる幻覚に悩まされるようになる。


修二郎は母親のてつと共に、失われた記憶をたどる北への旅に出る。



吉永小百合演じる、昔の日本のお母さんといったキャラがよかった。


心に染みる映画だった。修二郎の気持ちが特によく分かる。笑


色々と考えてしまった。



時々入る、舞台劇のシーンはケラリーノ・サンドロヴィッチの演出。


先日見た「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020日。成島出監督)」に続いて、すごい偶然だ。



本作は吉永小百合の出演120本目の映画だそうだ。


出演者も豪華で、興行収入は12.7億円のヒット。


ちなみに、「北の三部作」では「~零年」が27.3億円、「~カナリア」が14.0億円。


どの作品も脇役は豪華ではあったけど、きちんとヒットしているのはすごい。


歳を取ってもちゃんと固定ファンがついている人だったんだと思った。




マーシャル・ロー ★★★☆☆

1998日。116分。エドワード・ズウィック監督。デンゼル・ワシントン。アネット・ベニング。ブルース・ウィリス。


ニューヨークでテロ事件が勃発。

FBI捜査官のアンソニー・ハバートらは捜査を開始するが、なぜか管轄外であるはずのCIAも加わる。


無差別爆破テロは続発し、大統領はついにニューヨーク市への戒厳令(マーシャル・ロー)を発令する。


デヴロー将軍率いる陸軍部隊が市内を占領し、テロ封じ込めの名目のもと、アラブ系市民を強制的に強制収容所へ連行する。



9.11の前に公開されたという、予見的な映画。


エンタメとしても、きちんと楽しませてくれる。


デンゼル・ワシントン(FBI捜査官)とブルース・ウィリス(陸軍将軍)は逆でもいいんじゃないかと思った。





獄門島 ★★★☆☆

1977日。141分。市川崑監督・脚本(共同)・製作(共同)。横溝正史原作。石坂浩二。司葉子。大原麗子。草笛光子。太地喜和子。浅野ゆう子。加藤武。内藤武敏。稲葉義男。松村達雄。大滝秀治。東野英治郎。三木のり平。佐分利信。


昭和21年、戦地からの引き揚げ船の中で亡くなった戦友・鬼頭千万太(きとうちまた)は、自分が島に戻らなければ妹たちが殺される、と臨終の言葉を残した。


彼の遺書を預かった金田一耕助は、獄門島と呼ばれるその瀬戸内海に浮かぶ孤島を訪れる。


島では網元の名家である「本鬼頭」と「分鬼頭」が激しく対立しており、不穏な空気が流れていた。


千万太の通夜の夜、俳句の言葉に見立てた奇怪な殺人事件が起こる。



石坂浩二主演、市川崑監督の金田一耕助シリーズ全6作中の第3作。


第1作 犬神家の一族
第2作 悪魔の手毬唄
第3作 獄門島
第4作 女王蜂
第5作 病院坂の首縊りの家
第6作 犬神家の一族(第5作からかなり後にリメイク)


1、2作の大ヒットを受けて製作されたそうで、確かに面白い。出演者も豪華。


独特で怖いし、気味が悪いので人を選ぶとは思うけど。


石坂浩二はボサボサ頭の着流し姿でもイケメン。


当時大人気だったそうで、今見ても魅力的。


この人目当ての観客も多かっただろうと思う。





さまよう刃 ★★★★☆

2009日。112分。益子昌一監督・脚本。東野圭吾原作。寺尾聰。竹野内豊。伊東四朗。伊東遥。酒井美紀。長谷川初範。


男手一つで愛娘の絵摩を育てて来た長峰重樹。


ある時、絵摩は未成年の少年グループによって残忍な方法で拉致・殺害される。


匿名電話で犯人の名前と居場所を知った長峰は一人を殺害し、銃を手に共犯者を追う。



少年法と被害者感情の乖離がテーマということで、エンタメとして楽しむ一方で考えさせられる話だった。



ただ、長峰の銃は空砲じゃなくてもよかった。個人的には。


これでは長峰がいい人すぎて、泣ける。



原作は150万部のベストセラー。


一体、何冊ベストセラーがあるんだという。すごい作家だ。





半落ち ★★★★☆

2004日。121分。佐々部清監督・脚本(共同)。横山秀夫原作。寺尾聰。原田美枝子。吉岡秀隆。鶴田真由。伊原剛志。高島礼子。樹木希林。西田敏行。柴田恭兵。


「半落ち」とは警察用語で、「一部自供した」という意味。


アルツハイマー病の妻を殺害して自首した元警部の梶聡一郎。


動機は妻からの「殺してくれ」という切実な懇願(嘱託殺人)だった。


梶は犯行について素直に供述するが、殺害から自首までの「空白の2日間」については頑なに語ろうとしなかった。



力作。とても見応えがあった。


法廷のシーンは圧巻。


その後、護送される梶に池上少年が「生きてください」と口の動きで伝えるシーンは泣ける。


寺尾聰を始め、役者もよかった。



原作は未読。


横山秀夫作品はこれまで「64」「クライマーズ・ハイ」を読んだ。


本作も機会があれば読んでみたいと思う。





T.R.Y.(トライ) ★★★☆☆

2003日。104分。大森一樹監督。井上尚登原作。織田裕二。黒木瞳。市原隼人。邵兵。今井雅之。松重豊。丹波哲郎。石橋蓮司。伊武雅刀。夏八木勲。渡辺謙。


20世紀初頭の上海。


三流詐欺師・伊沢修は騙した武器商人から殺し屋を差し向けられ、間一髪間一髪のところを清朝打倒を目指す革命家・関に救われる。


身を守ることを条件に関と組んだ伊沢は、日本軍から大量の武器をだまし取る大胆な計画を実行する。



原作は未読。


wikiによれば「ベストセラー」とのこと。


ただ、部数は書いてなかった。検索したら非公表だと出てきた。


メディアミックスで、かなり刷ったんだとか。


何だか胡散臭い。笑 本当にベストセラーなのか?って気もしてくるけど、映画のストーリーは面白かった。



織田裕二が若くてイケメン。


この人の若い頃はとても人気があって、良い役者だった。


(良い役者なのは今でも)


最近はヒットに恵まれないけど、また何か新作が見られるといいけど。