洗濯物の手洗いをはじめた。
きっかけはもう忘れてしまったが、
お湯が一番汚れが落ちると聞いたのが、
背中を押した要因のひとつだったと思う。
お湯ならお風呂にいっぱいある。
さらに、風呂にお湯を溜めている時間は暇である。
じゃあその時間に洗えばよい。
靴下とTシャツと下着くらいだから、
洗い終わったころにちょうど湯が溜まっている。
洗い終わったものを洗濯機に放り込んで、
まずは風呂に入り、
上がったところで脱水機を回す。
止まるまで待つことなく洗濯槽の蓋をあけると、
もう脱水は終わっている。
量が少ないから干すのも簡単。
翌朝には乾いているから、
衣装ケースの衣類が減っていかない。
毎日こまめに洗うと、
必要な服の量が激減する気配が感じられる。
手洗いするとき、洗剤は使っていない。
お湯は汚れがよく落ちる、という言葉を鵜呑みにして
そうしているが、たぶん本当だと思う。
ときどきズボンのような大物を洗うと、
びっくりするくらい湯が汚れて仰天する。
汚れはちゃんと落ちているのである。
とすれば、洗剤を使い、洗濯機を回してやっていた洗濯は
なんだったのだろう。
ひどく大掛かりなわりに、効果は手洗いとかわらなかった。
もちろん家族の分もとなれば話は別だけれど、
一人暮らしの多い昨今、
洗濯機が本当に必要な家は、半分くらいじゃないかと思う。
脱水機は必要だから、いまのところうちの洗濯機が
手放されることはないけれど、
もし手動で簡単に脱水できる道具があれば、
そっちでよい。
くるくるとハンドルを回すとレタスの水が遠心力でとんでいく
道具を見たことがある。