少し離れたところにあるスーパーに
買い物に行った。
近所の店では、これという酢が売っていない。
酢なんてなんでも良さそうだが、
食べ物にあまり気を使っていない引け目で、
調味料くらい気を使っておこうかな
という気持ちがある。
大手スーパーにはさすが、よりどりみどり。
たくさんの酢が並んでいる。
どれにしようかと眺めているうちに、
黒酢に興味がわいてきた。
たまには黒酢もいいかもしれない。
瓶を手に取り、裏をみると、
黒酢ドリンクなるものの作り方がのっていた。
ハチミツと黒酢をお湯で割るだけ。
簡単である。
いかにも健康的であるが、酸っぱそうである。
でも、興味を持ったのでやってみることにした。
ハチミツもいっしょに買っていくことにした。
あまり期待はしていなかったが、
黒酢の飲み物は期待以上においしかった。
こう書くと、まずくはないけれどまあまあの味
のように思われるかもしれないが、
本当に美味しいと思った。
本当だよ。
もっというと、
わたしはこの飲み物にはまったのだった。
しかし、ときを同じくして
この飲み物を
がぶがぶと飲むわけにはいかない事情が
静かに発生していたのである。
