その過程がおもしろい。
これをどう残したらよいか。
はじめに思いついたのは、新聞である。
カイゼンに関する新聞をつくってはどうだろう。
すぐにだめだと思った。
文字ばかりの文書を
だれが読む気になるだろう。
「カイゼン」というトピックだけで
人を引きつける紙面をつくるのは厳しい。
はじめはよくても、
すぐに飽きられてしまうだろう。
読んでもらうために、
わざとおもしろおかしく書きそうなのもよろしくない。
おもしろおかしく書かなくても、
カイゼンの過程はそのままで十分におもしろい。
へんな味付けはいらない。
カイゼンの過程のおもしろさを
できるだけそのまま伝えるには
どうしたらいいか。
カイゼンをした人を主役にして書くのはどうだろう
と思いついた。
書かれた人も喜んでくれるかもしれない。
自分が主人公の記事なんて、
そうそうお目にかかれるものではないのだから。
もちろん、その逆もまたありうる。
だから気をつけなければならないけれど、
書かれた人が喜ぶなら、
「わたしも描いてもらいたい」という気持ちが
つぎのカイゼンアイデアを生むかもしれない。
こんなことができるのは漫画しかない、
と思ってしまったから、
もう描くしかなくなった。
漫画を描く手間と
おもしろい話が消えてなくなることを秤にかけたら、
漫画の手間はとても軽かった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140718/22/millionairehabit/26/5d/j/t02200194_0800070413007060638.jpg?caw=800)