とうとう持ち込まれたカイゼン企画第一号。
カイゼンの内容はいたってシンプル。
朝のミーティングのとき、
人が入って来ないように看板をつくるという
ただそれだけのことだった。
発案者と、看板について話をする。
どうやって設置しましょうか。
使わないときの置き場所はどうしましょう。
めんどくさいのはだめだよね。
デザインに動物のイラストを入れるのは
子どもっぽいだろうか。
そんなことを話し合った数日後、
とうとう看板ができあがった。
その効果はすばらしいもので、
設置して以来、
ミーティングのときに人が入ってくることはなくなった。
話を聞きながらいっしょに考えながら、
これってすごくおもしろい話だよなと
思ってしまったのである。
ビフォアとアフターだけだったら、なんのことはない。
看板をつくったら、人が入ってこなくなりましたという、
それだけのことだけれど、
その過程がなんとも魅力的である。
たった一枚の看板をつくるのに、
これほどに知恵を絞り、
工夫を凝らしてつくっている。
これを記録として残すにはどうしたらいいだろう。
そんなことを考えはじめていた。