親切かプレッシャー | 群衆コラム

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耳目を惹きつけて止まない話題の数々。
僭越ながらお届けいたします。

目標を29と掲げた

わが職場のカイゼン計画。

今年度の残り月数をみるに、

ひと月に3つか4つのカイゼンを生みだしていかないと

目標は達成できない。



やってくださいね、

でやってもらえるなら苦労はないが、

そんなに人は動かない。

そういうものである。

尻を叩いて叩きまくってもいいけれど、

それだと目標が達成されるころには、

わたしは相当嫌な人になっていることだろう。

それもつまらない。



とりあえず、月ごとの割り振り表をつくった。

よく言えば、

今月はあなたとあなたとあなたがやってくださいね、

というのをわかりやすく表示した。

悪く言えば、

無言のプレッシャーである。



さらに今月と来月の当番を大きく書いた紙を

べつにつくった。

親切なのかプレッシャーなのかは

見た人にまかせるとする。

プレッシャーになっているとすれば

いやらしいやり方だが、

ほかにいい方法が思いつかないのも、また事実。

当番はあなた! 

と強くアピールするしかない。



親切めかして、

このまま静かに

プレッシャーを大きくしていくしかないのか。

そう思いかけたところに、

カイゼン第一号の提案が持ち込まれた。

ここで風向きが大きく変わっていく。