それはともかく、寒い日が続くと当然のこととして暖かいところに行きたくなる。
暖かいところに行く一番手っ取り早い方法は、温室に行くことだ。
温室は意外と身近にある。拙宅近くにもあるから結構ひいきにしている。入った瞬間の温度と湿度は、たまらない快感だ。避寒としては、ゼッタイお勧めである。
ところで、温室にもバリエーションがあって、植物だけの温室ではなく、昆虫を放し飼いしている温室というのがある。
とりわけ、放蝶している温室が秀逸。
そういうところにいる蝶は概ね南方系の蝶が大半で、彼らはどちらかというとフワフワヒラヒラと飛ぶ大型蝶が多いので、飛翔姿は優雅にして可憐だ。元来、蝶は幼虫が作物の外敵であることを除けば、歯も針も持っていないので、人類になんら危害を加えることはない。
バラとは異なり、美しいのに棘がないのだ。
オオゴマダラ
リュウキュウアサギマダラ
その辺りが子供を含めて愛される理由なのだろう。そんな姿を眺めていると時間が経つのが感じられない。しかも温室の中だから、いわば檻の中に蝶も人も同居しているわけで、常に視野の中に彼等がいると言う状態だからなおさらである。
一方、彼らも外界とは異なって外敵天敵がいないので、そこは楽園だろう。いわずもがな幸せなやつらである。
蝶が嫌いな人にはお勧めなスポットではないのだが、生理的に受け付けないと言うことでない限り、何ら危害を加えることなく、ゆっくりと舞う彼等を見直し、いったいどうしてこういう翅の模様を選んだのだろうとか、思いは馳せらすには良い機会だと思う。