以前、ブログの中で、「容姿上の美人とは、個性的な部品で顔が構成されているのではなく、極く平均的な部品で構成されているにすぎないということになる」
http://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-11261483410.html 「かわいい」とは何か -自然は安定(平均)を求める
と述べたが、カワイイと美人の違いについても考えてみた。
ノーベル賞も受賞している動物行動学のコンラード・ローレンツ教授によれば、カワイイというのは「顔や体を含め、全体的に丸っこくてコロコロしていること」なのだそうだ。この、カワイイと感じさせるのは個体が「幼児信号」なるものを発している結果であり、世話をしたいとか、抱きしめたいといった感情を引き起させると説く。
この定義が正しいとすると、ぬいぐるみが世界共通のカワイイものとして認識されていることが理解できる。ハローキティも、まさしくこの定義に即しているといえよう。つまり、顔を構成している部品の配置や種類はともかく、カワイイと認識するかどうかは、押しなべて外形に大きく左右されているということなのだろう。
原型が厳つい猛獣にしても爬虫類にしても、「カワイイの定義」を実践すべくデフォルメすれば、簡単にぬいぐるみとなり、カワイイ化する。
元々の動物にしても、この定義に近い動物はカワイイ動物として知られている。ウサギやリスなど、体と比較して手足が短い動物や体型の丸い小動物一般は、この定義に近い。パンダもその範疇だろう。
しかし、実はこのカワイイという定義はかなり曖昧で、しかも主観的なものであるから、四の五の言わずにサンプリングすると形が見えてくるだろう。また、外形によってカワイイ度が異なる様なので、より多くの形をしたサンプルを用意し、無作為に出来るだけ多くの人にカワイイかどうか判定させて統計を取るというのも興味深い。逆三角形に丸い耳を二つ付けるだけでカワイイ度があがるとか、そういったプリミッティブな図形の組み合わせや大きさ、大小の比率を変えてランダムに見せ、判定させる。それによって、カワイイの平均が取れる気がする。
一方、この定義を人類のアイドルに転じてみると、モデル体型といわれる「長身で手足が長く、胸が大きくて腰がくびれている」といった体型のアイドルは、カワイイという評価よりも美人としての評価が優勢となる。
では、この「長身で手足が長く、胸が大きくて腰がくびれている」というくだり、いくらでも胸が大きければいいのか、腰のくびれが砂時計の様でもいいのか、などと考えると、やはり限度というものがあって、それを超えると「物の怪」になってしまうだろう。つまり、そこには何等かのバランスというものがあることになる。
そこで美人の定義を考えると、先のブログにあったAKB48の顔部品の平均化実験の結果から推測する、「極く平均的な部品で構成されているにすぎない」が正しいとすれば、
美人であるためのバランスとは「平均的である」ということであって、その安定的な状態を美しいとみているということになろう。
したがって、整っているという意味で安定状態である平均的な顔をもち、外形的に適度に丸みを持っていれば、まさに鬼に金棒ということになる。
今後はそういうアイドルがメジャーとなるのかもしれない。
