無線傍受。
こう書いただけで、官憲からマークされそうなのだが、傍受自体は違法でもなんでもない。但し無線の種類によっては、会話内容を漏洩するとオナワとなるものもあるので注意が必要ではあるが。
しかし、無線通信の醍醐味の一つって、実はこの傍受にもあるのだ。
小生が高校生だった頃は、警察無線も消防無線もみなアナログ通信だったし、短波帯域では某国の暗号通信などが四六時中飛び交っていた。特に、各国で潜伏している工作員向けとして乱数表を基にした(といわれている)数字をひたすら読み上げる通信など、さながらスパイ映画を見ているようで、それはそれはワクドキものだった。
中には逆転テープといって指示内容を逆転させて放送するといった芸当まであり、小生はそれを録画して逆転して聞いてみた。尤も何を言っているかなんて全く判らなかったけどね。
小生が高校生だった頃は、警察無線も消防無線もみなアナログ通信だったし、短波帯域では某国の暗号通信などが四六時中飛び交っていた。特に、各国で潜伏している工作員向けとして乱数表を基にした(といわれている)数字をひたすら読み上げる通信など、さながらスパイ映画を見ているようで、それはそれはワクドキものだった。
中には逆転テープといって指示内容を逆転させて放送するといった芸当まであり、小生はそれを録画して逆転して聞いてみた。尤も何を言っているかなんて全く判らなかったけどね。
何度かの試行錯誤の結果、スピーカーから音声が流れてきた時はちょー嬉しかった。あまり嬉しかったから両親を呼んで聞かせたところ、
「オマエはなんちゅーモノを作ってるんだ!」
と怒られたのだが、それでもそういう秘密めいたことへの挑戦も含め、自分の知識や技術が正しかったことが証明できて大変満足だった。
「オマエはなんちゅーモノを作ってるんだ!」
と怒られたのだが、それでもそういう秘密めいたことへの挑戦も含め、自分の知識や技術が正しかったことが証明できて大変満足だった。
あの当時に比べると、現代は恐ろしいほどシステムが複雑になっている。無線関係は殆どデジタル化して音声そのものが数学的に暗号化されてコード化されて送信されている。第一、そもそも通信がインターネット経由となっているから、電波に乗って垂れ流しになることもない。
ちょっとした遊び心を刺激するような、そんな土台というか、よく言えば探究心を育成する材料が少なくなっているということは、技術に対して親しみや挑戦する環境が減ってしまったという意味で、ちょっと残念な気もしている。