エステー化学 エアカウンターS
この値段だったら、この際、測定誤差20%という他ではちょっと考えられない値は不問でいい。元々、線量とは測定条件によって値が相当にばらつくものだし、正確に知りたかったら、もっと測定誤差の少ない物を使えばいい。それに通常であれば、「測ってどうするのよ?」という程度での測定だから、大まかな状態を把握しておくという程度の趣旨であれば、この程度の誤差でも特に問題ないと思う。ガンマ線計測のみとのことだが、それも問題ない。
使用感としても、特にイヤミが無く、使いやすい。測定時間がこれまでのものよりも早いところがいい。可搬性も十分だ。ただし、ケータイやスマホみたいな四角い製品ではなく白い棒切れみたいなもので、人がいるようなところでじっと測定していると、ヘンな人だと思われそうなので、測定時には若干気後れする。
ということで、早速であるが拙宅や近所、更にホットスポットといわれる地域での測定を試みた。結果は公表されているデータとほぼ一致する。スゴイ。
自宅の庭 平均より少し高い 千葉県にあるホットスポット付近
それと、上空は宇宙線の影響で放射線量が大きいという話を確かめるべく、米国に出張した際に機内へ持ち込んだのだが、その結果が下記の写真。
日付変更線、 上空12,000m付近
なるほど、確かに値が高く表示されている。ホントなんだなぁ。。。なんてことを確かめたくて持ち込んだわけだが、これって殆どミーハーww
これ、個人的に測定しているだけじゃ、なんとなくもったいない気がする。これだけ価格も下がったので、購入することはそんなに大変なことじゃなくなった。であれば、どこかにエアカウンター2データ持ち寄りサイトでも開いて情報共有できるようになれば、ホットスポットも見つけ易くなるんじゃないかな。まぁ、ホットスポット地域に住んでいる人にとっては迷惑なことかもしれないが、それでも、知らないままでいるよりはマシだと思う。いつだったかの事件のように、大昔に捨てられた放射性物質がひたすら放射線を出し続け、近くにいる人が日夜にそれを浴び続けているというのも如何なものかと。キモイですし。
ところで、これ、何故そんなに安く出来たのかというと、これまでのカウンタは放射線の入射で光るシンチレータと、その光を検出するフォトダイオードのコンビで計測させていたのだが、この製品ではフォトダイオードだけで計測させることに成功したからだそうだ(日経エレクトロニクスの記事から)。
このご時世、よくやったと喝采。次は更に早く計測できるものを開発してくださいな。じっと待っている2-3分って、結構長く感じるし、通行人がいるようなところでの計測は、その姿によっては通報されそうなのでねww
正直、もっと高い価格に設定されたとしても、買う人は買うだろうし、買わない人は買わないという製品のカテゴリだと思う。それでも、この価格で市場投入したエステー化学はエライ。