果物の安全  -害虫駆除だけが薬じゃない | プロムナード

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昔から、遺伝子ホルモンへの影響があるかも知れないので「種無しブドウは子供に食べさせるな」といわれていた。しかし科学的立証はされていないために、市場での提供側としては飽くまでも「シロ」である。

種無し化するためのジベレリンという物質は、
人体への影響についての因果関係は確認されていないようだが、 植物ホルモンの一つとして自然界に存在する物質であるとはいえ、人工的に合成製造された「薬品」であることは確かだろう。
門外漢なので詳しいことは分からないが、食べやすさはもとより外観によって値段が大きく異なる果物に対しては、出荷段階だけではなく、種子の段階からかなりのアヤシイ薬品が使用されている気がする。

    「綺麗な薔薇には棘がある」 転じて、「旨いものにはワケがある」

よって、食の安全を守るためには、そういう流通品をボイコットすること以外にない。

一方、消費者はそういうアヤシイ薬を使わずに育った果物、例えば甘くないイチゴとか、石の様にかたい皮の夏みかんとかに慣れる必要がある。そういった消費者心理の改善も必要となりそうだ。しかし、それは、ごく当たり前の味、つまり果物本来の味に戻るということである。そういえば、昔の果物の方がいまよりずっと酸っぱかったし、甘くなかった。それでも旨かった。そういうように、今でもそれを旨いと思うようになればいいのだ。要は意識の問題。

あるいは、果物はぜいたく品という意識を持てばいい。ただし、これは大変な意識改革となりそうだ。普通のスーパーに並ぶ果物が高値となった場合、誰も買わなくなってしまうかもしれない。それにジュースなども結果的に高値となるため、いきおい、果物から糖分を摂取することが難しくなる。結果、砂糖で代用?どっちみち、ろくなことはない。

農薬についてはかなり目立つから、無農薬野菜とかが巷で出回っている。しかし、この手の発育コントロール剤の様な、害虫駆除の農薬とは別の次元で使用される薬品については、あまり触れられないことが多い気がする。

ところで、米国のSafewayとかLuckyなどのスーパーマーケットに並んでいるリンゴ。それはもう、まばゆいほどピカピカで、何でも喰える小生でも手が出ない。見た目、蝋で出来たサンプル品みたいに見える。さすがにそういうリンゴが日本に輸入されることはないと思うが、輸入ジュースはどうか? ジュースにされるリンゴとして、ピカピカにワックスがけしたものの、売れ残ったというリンゴは使用していないということを祈るばかりだ。