バイオリンの天満敦子(てんまあつこ) さんのリサイタルに行って来ました。
コンサート会場は、長野県(野辺山)の八ヶ岳高原音楽堂。
ふだん聴くCDなどはどうしてもピアノが多くて、バイオリニストのことはあまり詳しくありません。ある方のブログで紹介されていたのを読んで、どういう方なのかしらと思い少し調べたら・・・、
ルーマニアの作曲家、ポルムベスクが書いた 『望郷のバラード』 ―120年の間秘められていたこの曲を初めて天満さんが演奏して、大変話題になりクラッシック界では異例の大ヒットとなったということ。
CDはどれもベストセラーとなり、最近のクラシックのコンサートでは珍しく常に満席になる、人気の高いアーチストだそうです。
NHK 「わが心の旅・漂白のバラーダ」 という番組がBS、総合TVで再三にわたって放映されたともあったので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、お名前を何かで目にしたことがあっただけで、ほとんど知りませんでした。
会場に着くと座席番号のマークしてある紙を選んで(抽選で) 席が決まるのですが、もう残り少ない中から引いたのが、それはそれはまさにVIP席でした。
二列目のまん真ん中の二席!
舞台がとても低く、客席とほど良い距離があったので、そこはほんとうに良い席でした。
演奏中、天満さんが自分だけの為に演奏してくれているのではないかと思うほどの、まさに至福の時間でした。誰にお礼を言って良いやら、 ありがた過ぎて・・・。
天満さんの演奏は、まるで天からの声でした。
今までバイオリンの音色はあまり好きになれなかったけど、天満さんの音は心地よくて、大地から湧き出るかのような深い音楽を感じました。
そして力尽きるまで演奏を続ける情熱にも心打たれました。
だいいち、舞台に現れるや、「アチャ~」 という感じで舌を出した演奏家は初めて見ました。でも弾き出したら別人のように神々しくて、その落差も楽しませてもらいました。
またひとり、 天女のような女性(ひと)に出会えました。
八ヶ岳高原音楽堂はうちから車で1時間強なので、来年の夏も絶対に行こうと思いました。
今度はCDを持参して、サインと握手を頂きたいです。