2024年4月8日 参詣
・・・・・・・・・・・・・・・ ❖ ・・・・・・・・・・・・・・・
若御子(わかみこ)神社 埼玉県秩父市荒川上田野698
◎ 『神日本盤余彦尊』(かむやまといわれひこのみこと) 神武天皇 ─ 戦いの神 ─
◎ 『菅原道真公』 ─ 学問の神 ─
◎ 『少彦名命』 ─ 医薬・温泉・まじない・知識・酒造の神 ─
❖ [由緒]
創立は聖武天皇の御代、天平年間(730年代)ころに 若御子山の頂に神武天皇が祀斎されたことが始まりと伝えられています。
「若御子」の名の由来は 祭神・神武天皇の別呼称、「若御毛沼命」(わかみけぬのみこと)からではないかと言われています。
当社は古くより祭神にあやかって武将たちの尊崇が厚く、
天慶年間(938〜947年)では藤原秀郷が平将門討伐の際、
当社に戦勝を祈願し、乱を平定したと伝えられています。
また、建久2年(1191)には鎌倉幕府を開いた源頼朝が戦勝と武運長久を当社に祈願し、天文14年(1545)には足利将軍義晴が社殿を造営したと
伝えられています。
慶長6年(1601)に本殿が再建され、現在の本殿はこの時のものになります。
明治2年(1869)に若御子十二社権現宮を改め、若御子神社と名称変更。
秩父地方に点在する狼信仰の各神社と同様に、若御子神社も狼の狛犬が鎮座。
枝垂れ桜の清雲寺へ参詣予定の際
近くに 気になる古社(若神子神社)を発見
秩父エリアではメインの狛オオカミ G-Mapのフォトで確認する
併せて 参詣することにした
参道は ここから一直線
若御子神社の 「社号標」 & 「一の鳥居」
「一の鳥居」手前に さっそく「狛オオカミ」が 鎮座していた
知る人ぞ知る 秩父エリアに点在している 「狼神社」の1つ
鳥居の右手 阿像
*** 「狛オオカミの特徴」とは ***
*牙がある *痩せている(あばら骨を強調)
*顔つきが 獅子タイプでなく山犬風
*尻尾が長く 台座の上に巻くようにして前流し
鳥居の左手 吽像
昭和16年(1941) 奉納
若御子神社は まさしく枝垂れ桜で有名な清雲寺の すぐ隣にあった
神社の参道を中ほどまで進むと 左手に満開の枝垂れ桜庭園が目に入ってきた
神社と寺院が同じ参道か?・・・ ということは・・・
参道突き当りの正面が [若御子神社]であった
が 大半の参詣者は 神社の前で左折して 清雲寺へと向かう
よって [若御子神社]境内は 参詣者が少なく ひっそりと&厳かな雰囲気であった
神社入口に「二の鳥居」 扁額は「若神子神社」
二の鳥居には やはりというか 「狛オオカミ」が お出迎えだ
一の鳥居の狛オオカミとは 違った作風感・・・ 猫風に感じた
がやはり 狛オオカミの特徴は 見てとれる
鳥居右サイドの「狛オオカミ」
鳥居左サイドの「狛オオカミ」
ここで よくよく「狛オオカミ」を眺めると
左右両像とも 牙は見えるが
阿像(左側) 吽像(右側)
左側の像は 歯までが見えるので 阿吽の配置が 当社は左右逆鎮座だった
角度を変えてのフォトでも やはり
左が口を開けている=阿像だ
阿像(左側) 吽像(右側)
さて 二の鳥居をくぐって 境内へ
そこで一望すると 正面奥に石段が
石段を上り 左手に進むと 若御子神社の拝殿・本殿が鎮座
二の鳥居をくぐった左手には 「神楽殿」があった
&
4月第3日曜日 例大祭には ここで「日野神楽」が奉納されるという
改めて 二の鳥居から 直線参道を振り返って見た
「若神子神社前の由来ガイド看板」より
( ^ω^) ### FIN ### ( ^ω^)
*** 《追補》 ***
秩父エリアにはオオカミ信仰から 「オオカミを祀る神社」が多い
その数は 計20社(神川町と飯能市を含む、内一ヶ所は寺院)
「埼玉の狛犬」 さわらび社発行より
「オオカミ信仰」のご利益は、
農業の守護、火伏せ、盗難除け、憑き物落とし
#####
気になる「オオカミ信仰」について ご参考までに
過去の [ブログ350・351/釜山神社]の雑記より 抜粋再掲をした
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・
❖ オオカミ信仰 ・・・・・信仰が広がったのは江戸時代
狼信仰とは、ニホンオオカミを神さまのお使い、あるいは神さまそのものとして神格化して崇敬する信仰のこと。
三峯神社には、日本武尊が山中で迷ったとき、白いオオカミが現れて道案内をしたという伝承がある。
日本武尊は道案内を果たしたオオカミに「これからは真神としてここに留まるように」と命じ、それ以来、ニホンオオカミは大口真神(おおくちのまがみ・おおぐちまかみ)と呼ばれるようになった。
山間部に暮らす人達にとって、畑でとれる農作物は生命線とも言える大切なものであったから、畑を荒らすシカ・イノシシ・サルは憎むべき存在であり、害獣。
ニホンオオカミは害獣を捕食してくれるので、人間の仲間の動物・益獣に。
こうして、ニホンオオカミは害獣から畑と農作物を守る農業の守り神と
なっていき、「お犬様」として親しまれる存在となった。
また、江戸時代ごろからは犬が火事に気がついたり、泥棒が入ったりしたときに
吠えて知らせることから、火伏せ、盗難除も狼信仰のご利益として加わっていく
ことになる
三峰神社(2011/5撮影)