日本土鈴館展示のBIG土鈴 (2008/7フォト)
2021年12月閉館(私設館)
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土鈴(どれい)は 土を焼成して作る 焼き物の鈴
古くは縄文時代より 神を招く楽器として作られ
魔除けや厄除け・縁起物・御守りとして 長い歴史を持つ
素朴で郷愁を誘う 様々な姿・形があり インテリアとしても楽しめる
また 振ると カラコロと鳴る 愛らしい音がして
小さいながらも 心が癒される 素朴な音色である
この 土鈴の≪形&音色≫に魅せられたのが 収集のきっかけであった
辰は「振るう」という文字に由来しており、自然万物が振動し、草木が成長して活力が旺盛になる状態を表します。
辰は龍(竜)のことでもあり、十二支の中で唯一の空想上の生きものです。
東洋で権力・隆盛の象徴として親しまれていた龍は、身近な存在であったことから干支に選ばれたと言われています。
土鈴を大雑把に分類すると
神社等の[授与土鈴]と 郷土玩具に属する[民芸品・観光土産土鈴] といえる
その担い手は 全国各地の土人形生産地 & 人形作家(作者)である
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それでは 辰年の2024年を迎えた新年 昔を懐かしみ
マイコレクションより 『龍(辰)の土鈴』を チョイご紹介
お楽しみください
● 授与土鈴から
➀ 三重県伊勢市 [伊勢神宮]の授与土鈴・・・五十鈴(素焼き)
*ポイントは シンプルな造形美&音色の [五十鈴]
この鈴は五十鈴川の上流神路山の清浄な土を用いその年の干支に因み
謹製致しました。
鈴は古来より災を祓う具として広く神事などに用いられてきました。
素朴な音色に平安への願いをこめ皆様のご多幸をお祈りして
お頒ちするものであります。
授与年: 平成12年(2000) 庚辰 (かのえ・たつ)
② 東京都江東区 [富岡八幡宮]の授与土鈴
授与年: 平成12年(2000) 庚辰 (かのえ・たつ)
③ 埼玉県秩父郡 [寶登山神社]の授与土鈴
平成24年(2012) 壬辰(みずのえ・たつ)
④ 埼玉県児玉郡 [金鑚大師]の授与土鈴
平成24年(2012) 壬辰(みずのえ・たつ)
⑤ 埼玉県日高市 [高麗神社]の授与土鈴 (ブログ514の再掲)
平成24年(2012) 壬辰(みずのえ・たつ) 令和6年(2024) 甲辰(きのえ・たつ)
● 民芸品・郷土玩具(観光・土産)の土鈴から
⑥ 「のごみ人形・・・招福十二支 干支土鈴」 佐賀県鹿島市・のごみ人形工房
*十二支鈴は、能古見人形の創業者 鈴田照次作
祐徳稲荷神社 門前商店街(鹿島市)でゲットできる=祐徳稲荷神社の参詣土産
⑦ 「のごみ人形・・・招福新十二支鈴 干支土鈴」
*新十二支鈴は、2代目 鈴田滋人作(能古見人形工房)の人形
祐徳稲荷神社 門前商店街(鹿島市)でゲットできる
[雲龍鈴とは]: 雲の上から守護する龍をモデルとした土鈴
*のごみ土鈴のポイント
*特徴・・・上部に竹の皮とイグサが付いている土鈴
「十二支土鈴」の人形のうち、
「卯」は昭和38年に 「未」は平成3年に 「午」は平成26年に
年賀切手の図柄として採用され、全国的に知られるように
⑧ 「たつこ像(田沢湖)の観光土鈴」 秋田県仙北市 工房・北の仲間たち
*北浦土人形土鈴について~
1993年より、創作土鈴・北浦土人形土鈴と銘打ち、土人形や土鈴を制作
雄大な湖を背景に佇む金色の女性の像「たつこ像」(2009/10フォト)
*辰子伝説~
その昔、美貌を永遠のものにと望んだ辰子という娘がいつしか龍と化してしまい、田沢湖に身を投じたという伝説
⑨ 「京都の清水焼土鈴」 京都市東山区 株)巧芸陶舗 東哉(とうさい)
*控えメモ等はないが、おそらくは 東哉作かと ・・・幸せを願う縁起もの・厄よけ
龍頭寶船 (干支土鈴)
⑩ 「十二支揃いのミニ土鈴」 栃木県益子町(陶器市)でゲットかも?
十二支フォト (ネズミが欠品・タヌキが化けていたのかな・・・)
⑪ 御前崎エリアでゲットしたであろう「身代り鈴」
40年前頃(1980年代前半)か?
以前はこういった 音色が主の「丸鈴(球形)」が多かった 印象あり
● ⑫~㉑次からの10土鈴は 記録もヒントもない「龍土鈴コレクション」のUP
愉快な土鈴達だが 残念ながら ノーメモ(リー)
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≪番外編≫
● 珍しい招福「張子鈴」 群馬県高崎市 縁起物 張り子のこん築
振ってみると、音色はくぐもった《コロコロ音》、玉は二個入りの感じに聞こえた
「土鈴」以前には 郷土玩具や年賀切手で人気だった 「張り子」
張り子、あるいは張子(はりこ)とは、竹や木などで組んだ枠、
または粘土で作った型に紙などを張りつけ、成形する造形技法のひとつ。
万事振起を意味するとも云われる「辰」は、生命の源である水にまつわる神として
庶民にとっても身近な信仰の対象でした。
十二支の中で唯一空想上の動物である「龍」は、水にまつわる神様として
古くから庶民に浸透した存在です。天に翔け昇って雨雲を呼ぶ姿は、
各地の民話としても伝承され、いまも語り継がれております。
また、「辰」は春の陽気が一段と盛んになる様を指していると言われ
万物振起を意味する言葉でもあります。